妖精との邂逅
休日は朝投稿も頑張ります!
「おい······!ちょっとこっち来てくれ!」
「あぁ?なんだよ」
「いいから見ろって!魔獣の森が······!」
「魔獣の森が?特に何も変わら······な······」
魔獣の森の一部が焼け野原となっていた。誰かが、火炎魔法を放った影響だろう。しかし、被害が甚大すぎる。
俺も隣にいた冒険者も、開いた口が塞がらなかった。
「あっ······!おい!ロレナさん!」
「はい。どうしました?」
「魔獣の森がとんでもないことになってる!もしかしたら······魔族が攻めてきたのかもしれない!」
「ま、魔族!?」
そう、あんな魔法を使えるのは魔族しかありえない。想像でしかないが、本当にいればとんでもないことになる。
魔族がいるかもしれないということを知った冒険者ギルドの冒険者達は阿鼻叫喚し、ギルド内は混沌を極めた。
そして、その魔法を放った当の本人は······
「さて、もっと狩りまくるか!」
呑気にモンスター討伐をしていた。そしてこの後、とんでもないものと遭遇することになろうとは······
ゴブリン達を殲滅した後、俺は更に森の奥まで来ていた。今の時点で帰っても依頼は達成出来ただろうが、やっぱりもっと大物を倒しておきたい。
そして俺は、とんでもない光景を目の当たりにする。
「うわぁ······なんだここは」
周りの木々と切り離された、見るからに神秘的な空間。
「そこ」だけが、丸く青い地面に覆われている。
空気が澄んでいて、心地の良い気持ちになる。
俺がその光景に見とれていると、突然声が聞こえた。
「あなた誰なの〜?」
「!? 今どこかから声が······!」
「ここなの〜。」
いつの間にか俺の目の前に小さな羽を生やした生き物、
妖精がふよふよと浮いていた。
「なっ!?妖精······?」
「そうなの〜私たちは妖精なの〜」
自己紹介までしてくれた。意外と友好的なようだ。
「それで?なんで俺はこんなとこに?」
「とりあえず、私についてきて欲しいの〜。話はそこでするの〜」
なんだかよく分からないが、とりあえず今は彼女について行こう。何が起こるかわからないし、素直に従った方が良さそうだしな。
そうして俺は妖精に連れられ、彼女達の住処に向かった。
急展開かなと思ったのですが、やっぱりファンタジーに妖精は欠かせないと思い、今回書きました笑
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