突然の異世界転生
初投稿です
「······ここは······どこだ?」
気がつくと俺はそこにいた。自分以外何も存在していない、真っ白な空間。地平線が見え、どこまでも続いているように見える白い地面。あまりの非現実的な光景に、俺は我を失って見とれていた。
『気が付きましたか』
「!?」
頭の中に突然声が聞こえてきた。慌てて周りを見回すが誰もいない。不思議に思っていると、突然目の前が光った。
思わず目を閉じてしまった。少しチカチカする。そしてゆっくり目を開けると、そこには白い法衣を纏った女性が立って······いや浮いていた。
「は······!?う、浮いて······!」
『なんですか。そんなに驚いて』
いや驚くだろ。人が空中に浮いているなんて普通に考えてありえない。その時点でもはや人ではない。
『そうです。私は人ではありません。女神です』
「いやサラッと心読むなよ······」
『仕方ありません。聞こえるものは聞こえるのです』
「あーはいはい······それより聞きたいことがあるんだが」
もはやツッコむ気も失せたが、そんなことより俺は確認しておかなければならないことがある。
「ここ······どこ?」
そう、この真っ白な空間のことだ。さすがに何も無いのはおかしい。俺に何が起こっているんだ?
『ここは現世と冥界の狭間······言わば三途の川です』
「三途の川······人が死ぬ時に渡るとか言われてるやつか······ということは、俺はもしかして死んだ?」
『理解が早くて助かります。あなたは一度死にました』
そういう事か······それならこの空間にも納得出来る。しかし、そうなると俺は今後どうなるんだ?
『あなたには2つの選択肢があります。一つは生命の法則に従い冥界······あの世へ渡ること』
『もう一つは新たに生を受け、第二の人生を謳歌することです』
「つまり成仏するか転生するか······ってことか」
『平たく言えばそういう事です』
そんなの決まっている。転生して人生をやり直すのだ。今のままじゃ未練ばかりで死ぬに死にきれない。
『わかりました。ですがあなたが今から転生する世界は魔法や剣術が存在し、モンスターも存在します』
「つまり······?」
『このまま行ってもすぐに死にます』
こえぇ······異世界物騒すぎるだろ······そんな中で生活できる気がしない。命がいくつあっても足りなそうだ。
『というわけで、あなたにはいくつかスキルを与えます』
「スキル?最近の小説によくあるアレか?」
『はい。最近の小説によくあるアレです』
これは良かった。女神直々にスキルを貰えるなんて相当なラッキーだ。そういうのに憧れていたことは内緒。
『どのようなスキルにしますか?三つまで選べます』
「そうだな······じゃあ」
こうして女神からスキルを授かり、転生の準備が出来た。
『それでは今からあなたを異世界へと送ります』
「ああ。よろしく頼むよ」
『はい。あなたに神のご加護があらんことを···』
「女神に祈られるのも変な話だけどな」
こうして俺の、第二の人生が始まった。
鈴野 白です。自分にとってはこれが処女作です。
色々と拙い部分もあるかもしれませんが、どうか
よろしくお願いします!m(_ _)m
p.s 毎日投稿出来ればいい···かな?笑