年代別代表編「召集レター」
いよいよ新章スタート!
新キャラの登場にも乞うご期待!
長かったシーズンを終えた俺は束の間のオフに入ろうとしていた。
そんなある日、クラブハウスに佐武監督から呼び出しを受けた。
「丈留、おめでとう。
アンダーの代表召集がかかった。」
「え!? ほんとですか!」
「ああ、しかも飛び級の23歳以下だ。
今月、ナショナルセンターで行われる合宿にむかってくれ。」
俺にとっては代表召集は初だ。
デビューした年に噂が上がったが大怪我の影響で見送られてきた。
シーズンオフに入り、通常は短いオフを過ごす期間である1月。
俺はナショナルセンターに訪れた。
最新のトレーニング器具や、全面天然芝のフルコートが10面
「おっす! 丈留、お前代表初やろ、俺が色々助けたるわ。」
「光宗、ありがとう。
でもやれる事は自分でやらないと。生き残るためには。」
チームメイトの光宗も俺と同じく飛び級で代表合宿に参加する事になったが、光宗は世代別代表の常連である。
「光宗、勇士さんは?」
「ああ、今回はフル代表に声かかるみたいで見送られたらしいわ。
さっき、スタッフさんたちの会話聞いたら。
まぁ呼ばれてへん時点でおかしいと思ったけどな。」
同じくチームメイトの勇士さんはこの年代のキャプテンであるが召集外になっていた。
「丈留、だったか? 久しぶりだな、待ってたぜ。」
「先崎さん! お久しぶりです!」
「務でいいよ、後悔すんなよ。
チャンスは多くない。」
バリアーニ岡山の先崎さん。
今年はついに昇格を決め、先崎さんはその原動力になった。
「集まれ!」
実力者たちが視線を向ける先にはこのチームの指揮官がいた。
「監督の秋山昭夫だ、宜しくな。
この間はお前達の頑張りでなんとか世界大会を勝ち取ることが出来た。
しかし、世界は甘くない。
もう一段、二段とレベルアップしなければならん。
今回新しい面子も多く召集した。」
タレントが多く揃うこの年代だが、アジア予選は苦しみ全体の2位通過となった。
「様々な状況を想定し、対処することの出来るメンバーを決める予定だ。
シーズン後で身体も厳しいと思うが、持っているもの全てをみせてくれ! 以上だ。」
さっそく初日の練習をこなした俺は紅白戦で白のビブスをつけることになった。
コーチングスタッフ達はそれぞれ台帳を持ち、監督は戦術が記された手持ちのホワイトボードに目を光らせていた。
この日は公開練習とあってマスコミの注目も高く、長らく育成年代の取材を重ねているライターが訪れているらしい。
「監督、今回の注目は懸上丈留ですか?」
「ああ。
このチームにどれだけフイットするか、予選では呼べながった海外組との相性も考えてみる。
正直選ぶ可能性は現状、あまり高くない。」
「彼はチームでもレギュラーを張ってますし代表の実村とも十分にやり合った。
けれど実力とそのチームの総合力は比例しませんもんね?」
「その通り、やっぱあんたはお目が高いよ。
さっきの話は外に漏らさいでくれよ。」
「まぁ刮目しますよ、頑張ってください。」
世界大会を半年後に控えたサバイバルが始まった。
オリンピック、ワールドカップ予選、残念でしたね…




