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プロ編「感じる力量」

新登場人物

実村・・・現役日本代表レギュラーのボランチ。海外移籍が噂される。

 新シーズン、ヴィルモッツが迎える4年ぶりの1部での開幕戦。

 2部の開幕戦を遥かに凌ぐメディアやサポーターが賑わいを見せる。

 アウェーゲーム、対戦相手はいきなり前年度王者の厳島(いつくしま)バルカンズ。

 各ポジションに実力者を揃える強豪。

 特にボランチの実村(さねむら)は海外移籍が噂される実力者、日本代表でもレギュラーである。

 また助っ人外国人のレイモンドは昨年得点王だ。

 ヴィルモッツのスターティングメンバーは5-4-1という守備的な布陣。

 俺は中盤のセンターでで新加入外国人のジョナサンと組む。

 俺にとって約一年ぶりとなる実戦、しかも相手はバルカンズ。

 身震いが止まらない。

「大丈夫か丈瑠? 震えてるぞ。」

「武者震いです!」

 そう言うと修さんは俺の頭をポンと叩いた。


 キックオフから主導権を握ったのはバルカンズ。

 右サイドから組み立て、クロスを送り、弾かれてもボールを拾いすぐにまた逆のサイドから仕掛ける。

「ジョナサン、次だ!」

「ウルサイヨ、ワカッテル」

 セカンドボールを拾った実村に俺とジョナサンがつく。

「1部は甘くないよ。その反応スピードじゃ…」

 実村は俺たちがプレッシャーをかけようとする頃には二人の間をドリブルで通過していた。

「くそっ、」

「ふん、しつこいな。」

 俺は再び実村に食らいつくが股下を通され、否される。

「力の差ははっきりさせないとダメみたいだな。」

「よく喋る人ですね。」

「まぁ、試合が終わる頃にはわかるだろ」


 長短のパスを織り交ぜながら的を絞らせない攻撃を仕掛けるバルカンズの前にリズムを掴めないヴィルモッツ。

 前半25分のことだった。

 センターサークル付近から実村がロングシュート、綺麗な放物線を描いてキーパーの頭上を越える。

 俺は思わず息を呑む。

「バケモンかよ。」


 ー試合終了ー

 電光掲示板に灯された試合結果には厳しい現実が。

 先制された後も攻め込まれ次々に失点。

 厳島バルカンズ5-0有明ヴィルモッツ

「二年目か? 動きは悪くなかったぞ。

 ただ、1部は簡単じゃない。

 次やる時までにどこまで成長するか楽しみだ、じゃあな。」

 肩を落とす俺に実村が声をかけた。

 俺は90分通して1度も実村からボールは奪えなかった。


 1部では2部で感じたスピードの倍以上が押し寄せ、テクニック、パワー、選手の距離感など全てがレベルアップしている。

 開幕から5試合目にして俺はスターティングメンバーから外されてしまう。

 チームも5連敗と最悪の状況。

 そこで佐武監督から思わぬ提案が画される。

「丈瑠、サイドバックやってみないか?」

実は今週末flumpoolというアーティストのライブに行ってきました。

そこで感じたものを作品に還元していけたらいいなと思います!

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