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兄が恋に落ちたようです。

♦︎


兄は、恋に落ちたようです。


絶対零度とすら言われていた、中二厨なあだ名すら霞む兄が、真っ当に、恋に落ちたとは思えない。

しかも、相手はアノ歩さんだ。

どうしても、何かをやらかしたんじゃないかと勘繰ってしまう。



しかも、兄本人は誰にも恋心をばれていないと思っているのだ。

だがしかし、実は歩さん以外にはバレバレだったりする。

むしろ、何故歩さんは気づかないのか、不思議だ。

やっぱり、彼女は魔性だったりするのか?



「あら、フユちゃん。隠れんぼかしら?

お店の中にどうぞ、入ってちょうだいね」


「ウワッ!?」


いつの間に、背後に!

絶対に気配なんてなかったのに!

しっきまで、カウンターの向こう側にいたはずだぞ!


「寒いから、入って入って」


「いやいや、わたしは兄と歩さんの馴れ初めさえわかればそれで...」


うん、つい本音が漏れた。だだ漏れた。

兄の視線が痛い。刺殺レベルだ。

自分の素直なお口が憎い。


「馴れ初め?教えてあげるから、中に入ってちょうだいね。」


ニッコリ笑顔は癒し系だが、威圧感ハンパない。

お断りしたい、本当にしたい。


「御言葉に甘えます…」


長いものに巻かれる小心者で悪いか、ちくしょーっ!




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