表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
保健室のメガネちゃん  作者: れん
3/3

*#3*聖地奪うもの現る!③*

そう言えば、今日は保健室の先生の彼氏が来る日。

そろそろここを出なければ。

と、思うが、私の目の前にいる彼が行く手を阻む。


「いや、隠れてればよくない? 保健室なんて寒いじゃん。」


いや、確かに寒いが・・・もし彼氏と先生が「あーんなこと」や「こーんなこと」を

始めちゃったら私はきっと蒸発して消えてしまう。


「うーん・・・それはちょっと無理かなぁ」

「何で。」


クエスチョンマークも付けずに棒読みで言ってくる彼は

表情もまるでない。

というか、あの例のスマイル(1話後半詳細)から彼の笑顔は

見ていない。いつも無表情に近い顔でいる。

まだ出会って間もないが。


「いや、ほらね、保健室のほうが落ち着くし・・・大体隠れる場所なんて

ないし。」

「じゃぁ一緒に病院行かね?」

「は?」


思わず強気で言い返してしまったが、何となく本音だ。


「保健室より病院の方があったかいよ?」


そういって私の顔を覗き込むように見る彼の顔は

いつもより幼い。


「んー・・・遠慮しとく。保健室の方が慣れてるし。」

「じゃぁ俺も保健室に行くよ。」


またまた「は?」と言葉が出てしまいそうだったが

抑えて抑えて・・・と。


「いや、迷惑でしょ。それに病院に帰りなよ。」

「大丈夫。いいから一緒に行こう。」


彼の目は真剣だった。まるで私を心配しているかのようだ。

そして彼は私の腕をつかみ優しく引っ張った。

私はされるがままに彼についていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ