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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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第75話「最後の一撃」

大型ロボットが拳を振り上げる。


ルーカス、ジェイク、ミリアの三人が身構えた。


「来る!」


ドォン!


拳が床を叩きつける。


三人はそれぞれ別方向へ散った。


ルーカスは左へ。


ジェイクは右へ。


ミリアは端末を抱えて後方へ下がる。


「ミリア、動力装置の状態は!」


「まだ稼働してる! でも、さっきの攻撃でかなり損傷してる!」


大型ロボットがルーカスへ向きを変える。


「だったら、もう一度狙う!」


ルーカスが踏み込む。


大型ロボットも同時に突進してきた。


ガンッ!


拳と拳がぶつかる。


ルーカスの腕に強烈な衝撃が走った。


「ぐっ……!」


押し負けそうになる。


その横からジェイクが入る。


「ルーカス、下がれ!」


武器を振り抜く。


ガキンッ!


大型ロボットの脚部へ直撃。


一瞬だけ体勢が崩れる。


「今だ!」


ルーカスが距離を取る。


ミリアが端末を見る。


「背中の動力装置、冷却機能も低下してる!」


「つまり?」


「もう長くは動けない!」


大型ロボットが再びジェイクへ向かう。


ジェイクは正面から受け止める。


ガンッ!


「くっ……!」


腕が震える。


大型ロボットがさらに力を込める。


「こいつ……まだこんな力が!」


ジェイクの足が少しずつ後ろへ滑る。


ルーカスが走る。


「ジェイク!」


「まだだ!」


ジェイクは踏ん張る。


「俺が隙を作る!」


大型ロボットの拳を受け流し、身体を横へずらす。


その瞬間、ロボットの背中がルーカスの正面に入った。


「今!」


ルーカスが全力で踏み込む。


「ブレイカー!」


ドォンッ!


拳が動力装置へ叩き込まれる。


装甲が大きく砕ける。


だが、大型ロボットは倒れない。


「まだか!」


赤い目が激しく点滅する。


ミリアが叫ぶ。


「もう一回!」


大型ロボットが振り返る。


ルーカスは拳を握る。


しかし、動力装置から火花が噴き出した。


バチバチッ!


動きが止まる。


「今度こそ……!」


ジェイクが駆け込む。


「ルーカス!」


二人が同時に大型ロボットへ向かう。


ジェイクが脚部を狙う。


ガンッ!


ロボットが膝をつく。


その瞬間、ルーカスが正面へ回った。


「これで終わりだ!」


ブレイカーを振り抜く。


ドォンッ!


胸部へ直撃。


大型ロボットの身体が大きく揺れる。


背中の動力装置が完全に停止した。


赤い目が消える。


ドサッ……。


巨大な機体が床へ倒れた。


静寂が戻る。


ジェイクが肩で息をする。


「……倒したな」


ルーカスも腕を押さえる。


「かなり強かった」


ミリアは倒れた機体へ端末を向ける。


「二人とも、まだ終わってない」


「何だ?」


「こいつの中に、第2施設へ送られるはずだったデータが残ってる」


ミリアがデータを確認する。


そこには、地下第三層のさらに奥を示す情報があった。


【機体管理中枢】


【接続先:第2施設】


そして、その下に一つの項目が表示される。


【第2施設への通信経路:確立済み】


ジェイクが画面を見る。


「この施設から直接繋がってるのか?」


「うん」


ミリアが頷く。


「それだけじゃない」


新しいデータが表示された。


【第2施設・位置情報照合】


ミリアの表情が変わる。


「第2施設の正確な位置を、このシステムが持ってる」


ルーカスが顔を上げる。


「じゃあ……」


「ここまで来た意味があった」


三人は、地下第三層のさらに奥へ続く扉を見つめた。


第75話 完

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