↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
PR
70/100

第70話「地下第二層」

ゴゴゴゴゴ……。


巨大な搬送用エレベーターがゆっくりと下降していく。


ルーカス、ジェイク、ミリア。


三人は、先に乗り込んだ三体のロボットを追っていた。


ジェイクが下を見ながら呟く。


「……かなり深いな」


「地下第二層って表示されてた」


ミリアは端末から目を離さない。


「さっき起動した機体も、第一層に残ってる」


ルーカスがブレイカーを握り直す。


「三体だけを追えばいいのか?」


「今はね。でも、この先に何があるか分からない」


その時。


ガコンッ!


エレベーターが大きく揺れた。


「うわっ!」


ミリアが壁に手をつく。


ジェイクが身構える。


「止まったのか?」


「違う」


ミリアが表示を見る。


「減速してる」


やがてエレベーターが停止した。


扉が開く。


その先には、薄暗い巨大な空間が広がっていた。


床には搬送レール。


左右には大型の格納扉。


壁には古い端末が並んでいる。


ルーカスが先に降りる。


「三体は?」


ミリアが端末を確認する。


「……まっすぐ進んでる」


「追うぞ」


三人は通路を走った。


少し進んだところで、ジェイクが足を止める。


「待て」


床に何かが落ちている。


金属製の部品だった。


ミリアが拾い上げる。


「ロボットの装甲?」


「さっきの三体のものか?」


「違う」


ミリアが首を振る。


「もっと古い機体の部品」


ルーカスが周囲を見る。


「ここで何か戦ったのか?」


ミリアは端末を操作する。


「記録が残ってる」


画面に古いログが表示された。


【機体保管区画・地下第二層】


【旧型戦闘機体 保管数:18】


ジェイクが目を見開く。


「十八体……」


「でも現在の稼働数はゼロ」


ミリアが続けて調べる。


「保管記録が途中で切れてる」


「どういうことだ?」


「分からない」


その瞬間。


奥から音がした。


ガシャ……。


三人が振り返る。


「来るぞ」


ジェイクが武器を構える。


暗闇から一体のロボットが現れた。


しかし、今までの機体とは違う。


両腕に大型の装甲。


肩には厚い防護板。


そして胸部には、古い施設のマークが刻まれている。


ミリアが小声で言う。


「旧型戦闘機体……」


ロボットが腕を上げる。


ドンッ!


巨大な拳が壁をえぐった。


「こいつ、強い!」


ジェイクが横へ飛ぶ。


ルーカスが正面から踏み込む。


「ブレイカー!」


拳が胸部へ直撃する。


ガンッ!


しかし、ロボットはほとんど動かない。


「硬い……!」


ロボットが腕を振る。


ルーカスは受けずに後ろへ跳んだ。


ジェイクが横から攻撃する。


ガキンッ!


装甲に傷をつける。


「装甲が厚すぎる!」


ミリアが端末を確認する。


「待って……弱点がある!」


「どこだ!」


「背中!」


ミリアが機体情報を拡大する。


「背中の冷却装置。そこだけ旧型のまま!」


ルーカスが頷く。


「ジェイク!」


「分かってる!」


ジェイクが正面から突っ込む。


ロボットがジェイクへ拳を振り下ろす。


ガンッ!


武器で受ける。


足が床に沈む。


「ぐっ……!」


ジェイクが耐える。


「ルーカス!」


「今行く!」


ルーカスが横から回り込む。


だがロボットが気づき、腕を振る。


ルーカスはしゃがんでかわす。


その隙にミリアが電磁装置を起動した。


ジジジジッ!


ロボットの動きが一瞬止まる。


「今!」


ルーカスが背後へ回る。


ジェイクも力を振り絞ってロボットの腕を押し返す。


「行け!」


ルーカスが拳を握る。


「ブレイカー!」


ドォンッ!


背中の冷却装置が砕けた。


ロボットの動きが止まる。


赤い目が点滅する。


そして、そのまま膝から崩れ落ちた。


ジェイクが息を切らす。


「……倒した」


ミリアが端末を確認する。


「でも、問題はこっち」


「何だ?」


ミリアが地下第二層の地図を表示する。


その奥。


さらに地下へ続く区画が表示されていた。


【機体保管区画・地下第三層】


ルーカスが画面を見る。


「まだ下があるのか」


ミリアが頷く。


「三体のロボットも、そこへ向かってる」


ジェイクが武器を肩に担ぐ。


「じゃあ行こう」


三人は地下第三層へ続く通路へ向かった。


その背後。


倒したはずの旧型戦闘機体の指が、ほんの僅かに動いた。


第70話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。