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第77話『闇の核を砕け! 最後の希望、フィーナの決断!』

◆◇ 1. 闇の核の在処


「……あれが、闇の核……」


 フィーナが震える声で呟いた。


 シャドウモアの背後に、漆黒の球体がゆっくりと脈打っている。

 それは不気味な光を放ち、触れるだけで全てが消え去ってしまいそうな圧倒的な闇を感じさせた。


「このままじゃ、精霊王たちの力でも抑えきれないにゃ……」

 カゼハの耳が不安げに揺れる。


「フィーナ、あの核を破壊できるのはお前しかいない。」

 ルークが真剣な表情で言った。


「……わかった。」

 フィーナは震える手で胸の《フローズン・ティア》を握りしめる。



---


◆◇ 2. 闇の王の猛攻


「おのれ……おのれぇぇぇぇ!!」


 シャドウモアが怒りに満ちた声を響かせると、巨大な闇の刃が次々と飛来してきた。


「くっ……! 《フレイム・シールド》!」

 イグニスが炎の壁を展開し、闇の刃を弾き飛ばす。


「《グレイシャル・シールド》!!」

 グラキエスの冷気が氷の壁を築き、フィーナたちを守る。


「フィーナ、行けぇぇぇ!!」

 カゼハの叫びが響いた。


「うん!」

 フィーナはその声に背中を押され、駆け出した。



---


◆◇ 3. 希望の光


「……お願い、力を貸して!」

 フィーナは《フローズン・ティア》を強く握りしめ、祈りを捧げる。


《レイ・サンクチュアリ》


 フィーナの体がまばゆい光に包まれた。

 その光が剣のように形を変え、フィーナの手の中に輝く光の剣が現れる。


「これなら……!」


 フィーナは剣を構え、シャドウモアの背後にある《闇の核》へと突進した。


「させるか!!」

 シャドウモアがフィーナに向かって無数の闇の触手を放つ。


「《ウィンド・カッター》!!」

 カゼハの鋭い風の刃が触手を切り裂く。


「《フレイム・バースト》!!」

「《アイス・ランス》!!」

 ルークとグラキエスが次々に援護の魔法を放ち、フィーナの道を切り開いた。



---


◆◇ 4. 核の破壊


「はぁぁぁぁぁぁ!!!」


 フィーナが力いっぱいに光の剣を振り下ろした。


 光の刃が核に触れた瞬間——


 眩い閃光が世界を包み込んだ。


「ぐああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 シャドウモアの断末魔が響き渡る。


 光の剣は核を貫き、闇の力が徐々に消え去っていった。


「……やった……?」


 フィーナが倒れ込み、息を切らしながら呟いた。



---


◆◇ 5. 戦いの終わり


「フィーナ!」

 ルークが駆け寄り、フィーナの肩を支えた。


「……みんなのおかげだよ……」

 フィーナがかすかに微笑む。


「オレ様もがんばったぜ!」

 カゼハが胸を張って自慢げに言った。


「当然だ。」

 イグニスが腕を組み、満足そうに頷く。


「よくやった、フィーナ。」

 エアリエルが優しく微笑みながら、フィーナの頭に手を添えた。


「……ありがとう、みんな……」


 フィーナの目から、一筋の涙がこぼれた。



---


◆◇ 次回『希望の灯火と、仲間たちの約束』



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