表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/92

第74話『目覚める光の精霊王! “薬草”の真の力、解放!?』

◆◇ 1. 静寂の森と不穏な空気


 フィーナたちはギルハルトを退け、次の目的地へと歩き出していた。


「……風が止んでる?」


 フィーナは立ち止まり、辺りを見回した。

 先ほどまで吹いていた心地よい風が、ぴたりと止まっていた。


「確かに……変だな。」

 ルークが剣の柄に手をかけ、警戒する。


「なんか……空気がピリピリしてるぜ。」

 カゼハが眉をひそめる。


「……これって、光の精霊王が……?」


 その言葉に、フィーナの胸にかけた《フローズン・ティア》がかすかに光った。


「……やっぱり、そうだ……」

 フィーナは胸の宝珠をそっと握りしめた。


「行こう、みんな!」


「もちろんだぜ!」 「ああ!」



---


◆◇ 2. 光の神殿の異変


 フィーナたちは《光の神殿》と呼ばれる場所にたどり着いた。


 そこは静寂に包まれ、まるで時間が止まったかのようだった。

 木々の隙間から漏れる日差しが、まるで黄金の糸のように神秘的な光を描いていた。


「……誰かがいる。」

 ルークが小声で言った。


 見ると、神殿の中央に黒いローブを纏った人物が立っていた。

 その手には、眩しいほどに輝く《光の神珠》が握られていた。


「……お前は?」

 ルークが鋭く問いかける。


「我が名は“黒の導師”ベルゲン。光の精霊王の目覚めを阻む者だ。」


「そんなの、許さない!」

 フィーナが前に踏み出す。


「……来るか。」

 ベルゲンが静かに手をかざした瞬間、地面から黒い触手がうねり出した。


「闇の魔法!? くっ、フィーナ、下がれ!」

 ルークが剣を抜き、触手を切り払う。


「《ウィンド・スラッシュ》!!」

 カゼハが風の刃を放ち、触手を吹き飛ばした。


「フィーナ、今のうちに《光の神珠》を!」

 ルークが叫ぶ。


「……うん!」

 フィーナは意を決して駆け出した。



---


◆◇ 3. 光の精霊王の目覚め


「……渡さぬ!」

 ベルゲンが再び闇の魔法を放つ。


「お願い……!」

 フィーナは《フローズン・ティア》を掲げ、祈りを込めた。


 すると、胸の宝珠が光を放ち、ベルゲンの闇の魔法をかき消した。


「なに……?」

 ベルゲンが驚きの声を漏らした。


「《光の神珠》よ、私に力を貸して……!」


 フィーナが手を伸ばすと、《光の神珠》がふわりと宙に舞い上がった。

 次の瞬間——


《……光の導きを示せ……》


 柔らかな声と共に、光の精霊王**《ルミナス》**が降臨した。


「ルミナス……」

 フィーナは、その神々しい姿に目を奪われた。


「我が名はルミナス……汝の願いに応えよう。」


「くっ……!」

 ベルゲンは焦りの色を隠せない様子だった。


「……おのれ、だがこの神珠はいただく!」


 ベルゲンが最後の力を振り絞り、再び闇の触手を放つ。


「《ウィンド・スラッシュ》!!」 「《フレイム・ブレイド》!!」 「《グレイシャル・エンド》!!」


 ルーク、カゼハ、そしてフィーナの魔法が交差し、闇の触手を打ち破った。


「……くっ、ここは退く!」

 ベルゲンは悔しそうにその場から姿を消した。



---


◆◇ 4. “薬草の力”の覚醒


「……よかった。」

 フィーナが安堵の息を吐いた。


「しかし、フィーナ……お前の力はやはり……」

 ルミナスが静かに口を開いた。


「“薬草の力”は癒しの力にとどまらない。

 風、炎、氷……すべての精霊の力を受け入れ、調和をもたらす存在なのだ。」


「調和……?」


「そう……それは、世界の崩壊を防ぐ“希望の光”でもある。」


「……希望の光……」

 フィーナは胸の《フローズン・ティア》をそっと握りしめた。


「きっと、この力は……私にしかできないことがあるんだね。」


「その通りだ。」

 ルミナスは微笑み、消えていった。



---


◆◇ 5. 新たなる旅立ち


「さて、これで光の精霊王の力も取り戻せたな!」

 カゼハが嬉しそうに拳を突き上げる。


「でも、きっとこれで終わりじゃないよね……」

 フィーナが不安げに呟く。


「どんなに困難が来ても、俺たちは絶対に負けないさ。」

 ルークが力強く言った。


「もちろんだぜ!」

 カゼハが自信満々に胸を張る。


「ふふ、頼もしいね。」

 フィーナは二人の背中を見つめ、そっと微笑んだ。


「……よし、次の目的地へ行こう!」

 フィーナは希望の光に導かれ、仲間と共に歩き出した。



---


◆◇ 次回『蘇る闇の王! フィーナの“薬草の力”が試される!?』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ