第39話『逃げる薬草の宿命! グラントボア襲来と味の危機!?』
◆◇ 1. 翌朝、旅立ち
「さて、そろそろ行くか。」
朝の陽射しが差し込む中、ルークたちは街を出発した。
「今日は森を抜けるんだよね?」
「ああ。だけど、森は“影の手”の残党が隠れやすい。気を抜くなよ。」
「大丈夫だって、ルークがいるから!」
「……お前は楽観的すぎる。」
ルークは呆れながらも、フィーナの笑顔に思わず口元が緩んだ。
---
◆◇ 2. 森の中で感じる“異変”
「……なんか、変な気配がしない?」
「……確かに。」
ルークの視線が険しくなる。
「……お前、何か変なものでも触ったのか?」
「えぇ!? 触ってないよ!!」
「じゃあ……まさか……」
ルークの顔が険しくなった瞬間——
ドォォォォン!!!
「きゃぁぁぁ!!」
「くそっ、やっぱりだ……!」
---
◆◇ 3. グラントボアの襲撃
「グラントボアだ! フィーナ、下がれ!!」
「えぇぇ!? なんでこんなところに!? 」
「……たぶん、お前の“匂い”だ。」
「えっ!? 私の匂いが!?」
「薬草としての“お前”が、あいつらを引き寄せるんだよ……!」
「えぇぇぇ!? 私、そんなにいい匂いしてるの!?」
「……複雑な意味でな。」
---
◆◇ 4. ルーク、カゼハ、フィーナの連携戦闘
「来るぞ!」
「オレに任せろ!!」
カゼハが飛び出し、風の魔法でグラントボアの突進を逸らす。
「フィーナ、魔法を使え!」
「うん……《ウィンドバインド》!!」
フィーナの魔法がグラントボアの脚に絡みつく。
「ルーク、今だ!!」
「……はぁぁぁぁ!!」
ザシュッ!!
「グォォォォン!!!」
ルークの剣がグラントボアの首元を貫き、巨大な魔物が地面に崩れ落ちた。
---
◆◇ 5. 魔物の晩餐&「味が足りない!!」
「ふぅ……なんとか倒せたな。」
「フィーナ、次からは“自分の匂い”に気をつけろよ。」
「うぅ……私、どうしたらいいの……?」
「……まぁ、とりあえず食べるか。」
「えぇぇ!? 食べるの!?」
「……食えるぞ。うまいからな。」
---
焚き火の上でグラントボアの肉が焼ける。
「わぁぁ……めっちゃいい匂い!」
「じゃあ、いただきまーす!!」
もぐもぐ……
「……あれ?」
「どうした?」
「……なんか、味が薄くない!? 何かが足りないんだけど!!」
「塩は振ったぞ?」
「違うの! もっとこう……しょっぱくて、コクがあって……」
「……なんだそれは?」
「うーん……そうだ! “醤油”や“ソース”みたいな!」
「ショウユ? ソウス? なんだそれは?」
「えっ、知らないの!? 醤油とソースがあればもっと美味しくなるのに……」
---
◆◇ 6. フィーナの即席調味料
「……待って。」
「ん?」
「もしかして……薬草で似た味が作れるかも!」
「おいおい、大丈夫か?」
「きっといけるはず!」
フィーナはその場で摘んだ薬草をすり潰し、焚き火の火力で煮詰め始めた。
「よし……これを……かけて……」
「うぅぅ……不安しかない。」
「信じて! いただきますっ!」
---
◆◇ 7. 驚きの美味しさ
「もぐもぐ……」
「……!!」
「ど、どう?」
「う……うまいッッッッ!!!」
「え!? マジで!?」
「オレも食う!!」
カゼハも勢いよく肉にかぶりついた。
「……うまっ!! これ、売れるんじゃねぇか!?」
「本当に!? 良かったぁ!!」
「おい……これ、街で売れば儲かるぞ。」
「えぇぇ!? そ、そんなつもりじゃ……」
「まぁ、次の旅もこれがあれば元気になれそうだな!」
「ま、オレ様が食い尽くしてやるけどな!」
「いや、食べすぎるなよ!」
「はははっ!!」
◆◇次回『筏の危機!? 川の魔物スリザーレイクの襲撃!』




