第23話『王都の暗雲!? ルークの調査開始!』
◆◇ 1. 目覚める朝
翌朝、フィーナはまどろみながら目を覚ました。
「んぅ……ふぁぁ……よく寝たぁぁぁ……!」
体を伸ばしながら、気持ちよさそうにベッドの上で転がる。
「やっぱり、ふかふかのベッドって最高だよねぇ……」
しかし、ふと横を見ると——
「……ルーク?」
彼は、椅子に座ったまま目を閉じていた。
(もしかして、ずっと起きてた……?)
フィーナは、そっと彼の顔を覗き込む。
普段は冷静でキリッとした表情の彼が、今は少し疲れたように見える。
(やっぱり、何かあったのかな……?)
その時——
「……何をしている。」
「わわっ!? 目、覚めてたの!?」
突然目を開けたルークに驚き、フィーナは慌てて後ずさる。
「……まあな。そろそろ出るぞ。」
「えっ!? もう!? 朝ごはんは!? もっとゆっくりしても……」
「王都で調べることがある。」
「えぇぇぇ……」
フィーナは名残惜しそうにベッドを見つめたが、結局ルークについて行くことにした。
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◆◇ 2. 王都の空気
王都の大通りは、朝から多くの人々で賑わっていた。
「うわぁぁぁ!! すごい!!」
フィーナは、目を輝かせながら辺りを見回す。
「こんなに人がいっぱい……! それに、お店もたくさん!!」
「はしゃぎすぎるな。」
ルークは、周囲を警戒しながら歩いている。
「えぇぇ、せっかくの王都なのに……」
「……俺たちは、観光に来たわけじゃない。」
「むぅ……」
フィーナは少し不満そうに唇を尖らせたが、ルークが真剣な顔をしているのを見て、少しだけ大人しくすることにした。
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◆◇ 3. “影の手”の手がかり
ルークは、昨日拾ったメダルを手の中で弄びながら考える。
(……“影の手”の関係者が、俺たちを監視していた。)
彼らが関わっているということは、王都の内部にまで何かある可能性が高い。
(どこで情報を探るか……)
そんなことを考えていると——
「ん? あれって……」
ルークの視線の先に、見覚えのある男の姿があった。
「昨日の、旅人の老人……?」
彼は、王都の路地裏へと消えていった。
「……フィーナ。」
「ん?」
「少し、ついてこい。」
「えっ!? ちょっと待って!!」
突然ルークが早足になったので、フィーナは慌てて彼を追いかける。
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◆◇ 4. 路地裏の真実
王都の裏通りは、賑やかな大通りとは対照的に静かだった。
ルークは慎重に角を曲がりながら、老人の姿を探す。
(……この先に行ったはずだ。)
しかし——
「……誰だ?」
突然、冷たい声が響いた。
「!!」
ルークとフィーナの前に、黒いフードを被った男たちが立ち塞がる。
「お前たち、何者だ?」
「えっ……えっと……」
フィーナが戸惑っていると、ルークが一歩前に出た。
「……ただの旅人だ。」
「……ならば、なぜこんなところを歩いている?」
フードの男たちは、じりじりと間合いを詰めてくる。
(これは……マズいな。)
ルークは冷静に状況を分析する。
相手の数は三人。全員が武器を持っている。
(戦闘になったら厄介だが……逃げ道を探るか。)
しかし、その時——
「おやおや、お客さんとは意外だね。」
奥から、昨日の旅人の老人が現れた。
「……!」
「いやぁ、君たちとはもう会わないかと思っていたが……さて、どうしたものかね?」
彼の目が、一瞬だけ鋭く光った。
(やはり、この老人……ただの旅人じゃなかったか。)
ルークは警戒を強めながら、静かに答えた。
「……少し話を聞かせてもらおうか。」
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◆◇(次回『老人の正体!? ついに明かされる陰謀!』)




