第22話『闇の気配!? ルーク、仕掛ける!!』
◆◇ 1. 静寂の中の異変
王都近くの小さな宿。
夜の静寂があたりを包む中、ルークは宿の影に潜む“何者か”の気配を鋭く感じ取っていた。
(……やはり、見張られている。)
彼は、じっと暗闇の中の気配を探る。
宿の裏手——わずかに動く影。
微かな足音。長年の経験から、相手がただの一般人ではないことはすぐにわかった。
(どうする……?)
真正面から相手をするか、それとも様子を見るか。
しかし——
「……チッ。」
その影が、僅かに動いた。
逃げるつもりだ——!
ルークは即座に判断し、素早く駆け出した。
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◆◇ 2. 追跡! 闇に消える影
「待て!」
低く鋭い声とともに、ルークは一気に距離を詰める。
しかし、相手もただの追跡者ではない。
「……フッ。」
影が小さく笑うと、急に動きが加速した。
(速い……!)
まるで、森の中を駆け抜ける獣のような素早さ。
ルークは迷いなく、それを追う。
石畳の道を駆け抜け、宿の周囲を回り込む。
だが——
「……ッ!」
曲がり角の先で、その影は忽然と消えていた。
(……逃がしたか。)
ルークは舌打ちをしながら、静かに足を止めた。
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◆◇ 3. 残された“証拠”
その場に残されたのは、わずかな痕跡。
地面に落ちていたのは、小さな金属片。
「……何だ、これは?」
手に取ってみると、それは“紋章が刻まれたメダル”のようなものだった。
(……王都の紋章……?)
だが、普通の王都の市民が持つものとは違う。
これは——王都の中でも、ある特定の組織の関係者が持つもの。
「……“影の手”か。」
ルークは、眉をひそめた。
“影の手”——それは、王都の闇に潜む情報組織。
彼らは暗躍し、時には依頼によって人を追い、時には情報を操る。
(まさか、俺たちがもう目をつけられているとはな……。)
ルークは深く息を吐いた。
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◆◇ 4. フィーナの寝顔と、ルークの決意
宿に戻ると、フィーナはベッドの上で無防備に眠っていた。
「……んぅ……ルーク……」
小さく寝言を呟く。
彼女は何も知らないまま、安心しきった顔で眠っている。
(……こいつには、まだ知らせる必要はないな。)
少なくとも、今は。
ルークは静かにベッドの横の椅子に腰掛けた。
メダルを指先で弄びながら、夜が明けるのを待つ。
(……次に動くのは、向こうか、それとも俺たちか。)
静かに、夜が更けていく——。
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◆◇ (次回『王都の暗雲!? ルークの調査開始!』)




