第20話『怪しすぎる男たち!? フィーナ、狙われる!?』
◆◇ 1. 怪しすぎる男たち!? フィーナ、狙われる!?
「おい、そこのお嬢さん。」
フードの男たちの一人が、ゆっくりとフィーナを指差す。
(えっ……!? わ、私!?)
「……な、なんですか?」
フィーナは戸惑いながらも、一歩ルークの背中に隠れるように後ずさる。
「……お前、妙にいい匂いがするな。」
「はぁぁぁぁぁ!?!?!?」
(なんでそんなに言われるの!? 私、食材じゃないんですけど!?!?)
ルークの表情が険しくなる。
「……こいつは関係ない。用があるなら俺にしろ。」
「関係ない……? いやいや、これは運命の出会いかもしれないぜ?」
フードの男はニヤリと笑い、さらに一歩近づいてくる。
「なぁ、お嬢さん。一緒に来ないか? 俺たちは怪しい者じゃない。」
(いやいやいや!!! 絶対怪しいじゃん!!!)
「……結構です!!!!」
フィーナは全力で拒否するが、男たちは諦める様子もない。
「まぁ、そう言うなよ。優しく扱ってやるからさ。」
(ひぃぃぃぃぃぃ!!!)
「……交渉はここまでだな。」
その瞬間、ルークが静かに呟いた。
「えっ?」
「もう十分、敵意は確認できた。」
スッ……!!
ルークは懐から 薬瓶 を取り出し——
パリンッ!!!!!!
「うわっ!? な、なんだこの匂い!?!?」
次の瞬間、フードの男たちが 一斉に後ずさった。
「……これは、即効性のある“眠り草”の香りだ。深く吸い込めば、数分後には眠る。」
「くそっ……!」
男たちは鼻を押さえて警戒するが——
「今だ!! 走るぞ!!」
ルークはすかさずフィーナの手を引き、一気に駆け出した!!
「お、おおおお!!!???」
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◆◇ 2. 逃走開始!! フィーナ、全力疾走!!
「ちょっ、ルーク!! いきなり走るの!?!?!?」
「他に選択肢はない。」
「うわぁぁぁぁ!!! 足がもつれるぅぅぅ!!!」
フィーナは泣きそうになりながら 必死で走る。
「待てえええええええ!!!!」
「捕まえろ!!!」
背後から、怒号が響く。
(ヤバいヤバいヤバい!!! 追ってきてるぅぅぅぅ!!!)
「くっ……フィーナ、お前の足じゃ逃げ切れないな。」
「えっ!? そんなの、もっと早く言ってぇぇぇ!!!」
「……仕方ない。」
ヒョイッ
「へっ!? ちょ、ルーク!?!?」
お姫様抱っこされた。
「……お前、走るの遅すぎる。」
「いやいやいや、いきなりお姫様抱っこはずるいぃぃぃぃ!!!???」
顔が赤くなる。
「いいから黙れ。」
ルークは冷静にそう言い放つと、そのまま 疾走。
「ぎゃああああ!!! 速い速い速いぃぃぃぃ!!!」
「うるさい。」
「無理無理無理!!! 心の準備ができてない!!!」
背後では、フードの男たちが バタバタと眠りに落ちている。
「……ふぅ。これでしばらくは大丈夫だな。」
「……ルーク、さすがにすごいけど……」
「けど?」
「私の心臓がもたない!!!!」
「……。」
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◆◇ 3. 逃げ切った先で……!
ルークはしばらく走り続けた後、ようやく速度を落とした。
「……もう大丈夫か?」
「ぜぇ……ぜぇ……死ぬかと……」
フィーナは肩で息をしながら 地面にぺたりと座り込む。
「ったく。お前は本当に、旅人としての自覚が足りないな。」
「ひぃぃ……ルークがスパルタすぎるの……」
その時——
「おや? どうしたの、君たち。」
ふと、道の先から 旅人風の老人 が声をかけてきた。
「えっ……?」
フィーナはゆっくり顔を上げる。
すると、そこには 優しげな笑顔の老人 が立っていた。
(……えっ、まさか、この人って……)
「君たち、王都を目指してるんだろう? だったら、良い宿を紹介してやろう。」
「えっ、本当ですか!!?」
「お、おい、フィーナ……」
ルークが 何か警戒しているような顔 をしているのに気づかず——
フィーナは 素直に喜んでしまった。
(やったぁ!! これで今日は快適に眠れるぞ!!!)
(……けど、なんか……ルークの表情、ちょっと不安そう???)
(えっ……この人、本当に普通の旅人……だよね???)
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◆◇(次回『旅人の親切!? それとも……新たな陰謀!?』)




