第14話『旅立ち直前の危機!? フィーナ、モンスターの標的に!』
◆◇ 1. 静寂を破る気配
フィーナとルークが 森の出口に向かっていた時——。
「……ん?」
ルークが 微かに眉をひそめる。
「どうしたの?」
「……静かすぎる。」
森の中は、普段なら鳥や小動物の鳴き声が響いているはずなのに——
今は、妙なほどに静まり返っていた。
(えっ……これって、まさか……?)
フィーナは 背筋がゾクッとするのを感じた。
「……ッ!!」
その時、森の奥から 何かが飛び出してきた。
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◆◇ 2. モンスター襲来!!
「ギャアアアア!!!」
現れたのは、大きな狼のようなモンスター——『ダスクウルフ』。
闇夜に紛れる漆黒の毛並み、鋭い爪、ぎらつく牙——
そして 何よりも特徴的なのは、その鼻の良さ。
「……お前の匂いに引き寄せられたな。」
「はぁぁぁぁ!?!?!?」
(わたし、そんなモンスターにとって美味しそうな匂いしてるの!?!?)
「食われたくなければ、走れ。」
「ギャァァァァ!!! 走るぅぅぅ!!!!!」
ダッシュ!!!!
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◆◇ 3. 逃亡&ルークの冷静対応
「はぁ……はぁ……モンスターが……!」
「追ってきてるな。」
「どうするの!?!? もう逃げ切れないよ!!」
「……仕方ない。」
ルークは、冷静にポケットから 小さなガラス瓶 を取り出した。
(えっ……何それ!? そんなの持ってたの!?)
彼はそれを地面に パリンッ!! と投げつける。
シュゥゥゥゥゥ……!!!
すると、辺りに強烈な薬草の香りが充満!!
「えっ……何これ!? くさっ……!!」
「これはモンスター避けの薬。強烈な匂いで嗅覚を狂わせる。」
「くっさ!! モンスターもわたしも被害受けてるんだけど!!!」
「俺は慣れてるからな。」
「ずるい!!!!!」
モンスターは鼻を押さえて逃げ去り、何とかフィーナは食われずに済んだ。
「……ったく。お前は旅する前に、まず自分の“食材っぽい匂い”をどうにかするべきだな。」
「そんなのどうやって!?!?」
「……考えておく。」
フィーナは ぷぅっと頬をふくらませる。
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◆◇ 4. フィーナの新たな能力
歩き出してしばらくすると、フィーナは 地面がふわっと温かくなるのを感じた。
(……え? 何かが流れ込んでくる……?)
すると——
スッ……
足元の草が、フィーナの動きに合わせるように揺れた。
「えっ……?」
まるで、根の感覚が地面に繋がっているかのように——。
(これって、もしかして……精霊の力……!?)
「……お前、何をした?」
ルークが、すかさずツッコむ。
「えっ!? いや、何もしてない……はず……?」
戸惑うフィーナの周りで、木々がざわめく。
そして、優しい風が彼女の髪を撫でた。
(……まるで、森が歓迎してくれてるみたい。)
フィーナは、そっと瞳を閉じる。
シルヴィスが言っていた「まだ眠る力を得た証」——
この感覚には、まだまだ大きな力が秘めているのかもしれない。
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◆◇ 5. 旅の第一歩!
森の出口に差し掛かり、フィーナとルークは ついに外の世界へ足を踏み出す。
「……じゃあ、行こうか。」
「うん!!!」
目の前に広がる 広大な大地と、王都への道。
そして、フィーナとルークの新たな旅が始まった——!!
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◆◇(次回『王都への道!? 初めての町とトラブル発生!?』)




