帰ってきた田舎
アリス…アリスちゃん…、アリス様…。
うっ…うぅ…。
重たい目を開くとロゼリア、マリア、双子ーずがじっと私を見ていた。
どうやら私は馬車の揺れにおかげでぐっすりとおねむしていたらしい。
だけどなんか頭が重い…。まるで寝ている時にとんでもない情報を流し込まれた気分だ。
でもそれは夢の話だ、夢は忘れるものだし覚えてないのはしょうがない。
「全く何を寝ぼけているんですか、よだれまで出てみっともない。」
ロゼリアは私の口から流れているよだれをハンカチで優しく吹く。
その光景をマリアとバースはニヤニヤと笑っていた。
「やっぱりアリスちゃんもあたしと同じ人間なんだなぁ」
「私もしかしてアリスちゃんがよだれを垂らしてる所をみた初めてのファンになるのかな、ねぇナー?」
「いえいえお姉ちゃん、実は私あたくしは既に見ていますのでお姉ちゃんは2番目のファンになります私あたくしが1番1号です。」
「えー、いつのみたのー!」
「お姉ちゃんが隔離閉じ込められてる間私あたくしアリス様ロゼリア様マリアさんは1つ屋根の下で1夜、いや3夜共にしてましたからね。それはそれはあーんなのこやこーんなこと。」
「あんた達ちょっと黙ってくれない。アリスちゃんが全然状況飲み込めてないじゃない。」
双子ーずの視界に入ったのが寝起きで頭が回らず彼女達の会話が全然理解できずにきょとんとしている私。
とても王族としてもアイドルとしても見せられる光景ではない。
「あの…、とりあえず何がどうなっています…?」
「アリス様は馬車に揺られてるうちに今までの疲労が溜まってお眠りになられたんです。それで目的地についた為起こしました。
ただそれだけのことです。」
「それじゃあ…、お城についてるの…。やっと…暖かいお布団で眠れるんだぁ…。」
私は目を擦りながらながら言った。
そんな私を見てロゼリアはため息をつき呆れながら口を開く。
「いつまで寝ぼけてるんですか、あそこからお城までこんな短い時間で行けるわけないじゃないんですか。」
「じぁあ、ここはどこ…。」
「それは自分の目で確認すればいいと思います。」
ロゼリアは私の手を掴むと半無理矢理と馬車から降ろさせる。
そこまでされると流石の私も目がパッチリと拓く。
外はあの街ほどじゃないけどまだまだ暑い、今は何時か分からないけど太陽が頭上に上がってるから多分昼。
馬車に乗ってる最後の記憶も昼間だったからかなり寝てたんだろうなーっとボケッとしながら周りを見渡すととても初めてではないどこか見覚えのある光景が広がる。
そう私はここを知っている、ここはシュリガレ、マリアの故郷。





