短い短いモノローグ
いくら病の正体が熱中症だと分かってもそう簡単には今までの体制が代われるわけじゃない。
それができればもっと世の中うまく回ってるはずだしね。
だからバースの隔離期間も短縮されるはずはなく、当然私達もこの町にいなきゃならない。
とりあえずやることがなく暇だった私は子供には本家のエンショバとモンフワを暑い時期はなるべく毎日食べさせるようにこの町の人達が集まる前で訴えかけた。
住民の皆さんは熱中症なんでなんだそれ?の当然の反応をしたけれど王族としての私の言伝なので守る義務が必然的に生まれる。
私はこんなふうに権力を使うのは心底嫌いなんだけどかけがえのない命を守るためにはしょうがない。
自分の変なプライドと命を天秤にかけることすら間違ってるんだから。
勿論これはロゼリアとマリアも了解も取ってある。
とくにマリアこういうこと私以上に嫌ってるだけど事情が事情なので分かってくれた…はず…多分。
結局私がやったことが正解なのかは今は分からない、ちゃんとみんなが私の言いつけ通り子供達にエンショバとモンフワを食べさせて初めてそれが分かる。
だからそこはこの人達を信用するしかない、これでこの町で私のことができることの全部だ。
そして3日後





