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この世界で歌えるのは私だけ  作者: 天神
とあるアイドルの災難
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その後の話

後日譚

全てを知ったシュバルツを彼らを責任を取って裁きにかけると私達に近い全員を引き取り来たときよりも大きな荷車を引っ提げて自分の領土に帰っていった。

なんで彼らがシュバルツを目の敵にしたのかは彼は聞いたっぽいけど私はそんなの興味はない。

というか彼らの目的が分かった今、それはもうあの人達で完結すべき問題であって私は完全に蚊帳の外、部外者の私が物語の骨幹に関わることを聞いてはいけないと古来より決まっている。

まあだけど部外者であっても被害者な私は十分聞いてもいいんだけどこれ以上首を突っ込むとまた厄介なことに巻き込まれそうな気がすると直感が訴えかけていたので私はそれを信じることにした。

シュバルツをお見送りした後当たり前というか待ってましたかのようにお母様にバッチリとお叱りを受け3ヶ月に1回だったライブを月イチでやることを強制的に約束させられたのであった。

もしかしたらお母様はその約束を結ばせることが目的で今まで私を野放しに…、いやいやまさかそんなこと…まさか…ね…?



お父様は私が誘拐されたことを国家の重要機密扱いにしてこれ以上の話を禁止することを即座に城全体に通達した。

でも私が誘拐されたことはそもそもごく一部の信用している人達にしか伝えてないはずだから漏れることはないはずだ。


「そうだよね、ロゼリア?」


私はベットの上で頭を枕に埋め足をバタバタしながら言った。


「そうですね。」


「じゃあさじゃあさ、私が城を出たこともその信用している人達にしか知らないってことじゃん?」


「はあ、それが何か?」


「いやー、なんであの人達は私がお城から出たことを知ってたのかなーって思ってさー?」


その言葉を聞いたロゼリアは直ぐに何か気づくと出そうとした言葉を奥底に押し込んだ。

そんな彼女を遠目に見た私は枕の下で微笑む。


「つまり、この城の中にあの蛮族と繋がってる人がいると…?」


「さあね、だから…。」



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