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ここだけの話(日常エッセイ)

かき氷

作者: 黒坂 志貴

イチゴ、メロン、ブルーハワイ、ミルク金時に宇治抹茶。

皆さんは、何がお好きですか?

蒸し暑くなってきたので、我が家でもかき氷始めました。

シャリショリ、シャリショリ。


夏の定番、かき氷。

小学生の頃、取っ手を回すと目玉が動くクマがいて、作って食べた記憶がある。

定番のイチゴと、舌に色がつかないみぞれが好きだった。

たまに練乳を与えられると、こっそりたっぷりかけたものだ。


そんな思い出を懐かしく感じながら、せがまれて久しぶりにかき氷機を買ってみた。

小学生になった子供らが、自分の分をそれぞれ作る。

カロリー的にも金銭的にもアイスより優しかろうと期待したけれども、高学年ともなるとバカにできない食欲とパワーだった。

程よく疲れるように手動を買ったのに、おかわりも苦にならないとは。


私がケチって買わなかった練乳をとーちゃんが買ってきて、さらに盛り上がりをみせる。

それも業務用サイズ。

幼少期、同じように練乳に憧れたオッサンだから、子供をダシに夢をかなえたかったのか。


週末の昼下がり。

子供らはブルーハワイとイチゴミルクを交互に堪能。

大人は善哉用にと買って残っていたゆであずきにミルクをかけたら、想像以上に美味しくてテンション上がった。

氷を作るのが間に合わず、昔、離乳食で使っていた製氷皿を復活させたくらい。


翌日、連日のミルク金時も安定の美味しさだったが、ちょっと捻りが欲しくなる。

子供らがイチゴシロップを使い切るのを横目に見ながら、なんか無いかと考えて……。

ふと、ひらめいた。

コーヒーシロップとか、いいんじゃない?


思い付いたら、ミルク金時で落ち着いていたハズの腹と心がときめきを取り戻すかのように、軽く腰が上がるから不思議だ。

腕が疲れるのに、ひらめきをカタチにしようと、シャリショリ回せてしまう。


蒸し暑い午後の空気で、じっとりと汗がにじむ。

けれども、それすら美味しくいただく前振りのようで、出来上がった氷にコーヒーポーションと練乳をかけると、これ絶対美味いやつ!と、自信と期待が沸き上がる。


苦い無糖コーヒーにシャリっと冷えた氷の食感、とろりと濃厚な練乳が合わないワケが無い。

いやもうコレ、贅沢な大人のデザートですよ。

子供には不評でしたが、とーちゃんは納得の新レパートリー。


そして脳内に広がる、次なる欲求。

他のポーションも合うんじゃない?

いや、抹茶なんかの粉系もいけるかも??

ミルクティーとか、ほうじ茶なんてのも良いよね。


今度、買い物に行ったら探してみよう。

アイスは冬でも美味しいけど、かき氷はやっぱ夏じゃないとね。

あんまり好きじゃない暑い季節だけど、今年はちょっと、楽しみが増えた気分。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

初のエッセイとゆージャンルで投稿です。

まぁ、どうでも良い日常ですが、ちょっとコーヒー練乳に感動したのが書いた動機です。

気に入っていただけたら、幸いです。

ニガテな夏を、頑張って乗り切れそうです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 家族団らんの中のちょっとひねったほのぼのエピソードがとても良いです。 [一言] かき氷、私は黒糖きなこが好き。食べたくなりました。
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