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独身おじさん、異世界で闇組織のボスのご令嬢に転生!? スラムで女の子を拾い母性に目覚めてママになる  作者: 二宮まーや
1章 貿易都市レアルカリア

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10/21

10話 おじさんはママになる

 




 ―――スラム街―――





「ソフィア姉、ありがとう……」

「ソフィアお姉ちゃんありがとう!」

「うんうん♪ 2人とも見違える程に綺麗になったね!」


 お風呂に入った後、一緒にお洋服を見に行って2人に可愛いお洋服をプレゼントしたのだ。ニーナちゃんには真っ赤なリボンと真っ白なワンピースをプレゼントして、ルシアちゃんには白のキャミソールと黒い上着に下は青色の短パンを買ってあげたのだ。


 ルシアちゃんは恥ずかしがっているけど時期に慣れるだろう。正直言うとルシアちゃんの太腿がめっちゃエロい。今の私は女だが、おじさんだった頃であれば通報案件ものだっただろうな。


「あ、あの……ソフィア姉」

「どうしたのルシアちゃん?」

「お金……大丈夫なの?」

「だ、大丈夫だよ〜子供はそう言う心配しなくて良いよ」


 まあ、本音を言うとかなりやばい。お洋服が思いの他高くて、見る見るうちにお金が減って行ってしまった。私も自分の服を何着か買ってしまったし……お金の計算もまだろくに出来ないと言うのに、お勘定の際はレティに任せっきりだったのが行けなかったな。反省しよう……そして、仕事を探そう。


 私はレティの耳元で、ルシアちゃん達に聞こえないくらいの声で耳打ちをする。


「レティ、この街で何か良いお仕事は無いかな?」

「色々あるにはありますけど……ソフィア様は働かなくても大丈夫ですよ? 資金はこちらで全て用意致しますので」

「そ、それは駄目だよ! 私も立派な大人だからしっかりと働いて自分でやりくりするから!」

「え、ですが……ソフィア様は盟主様の御息女……」

「レティ〜?」

「は、はい……」


 レティには申し訳ないけど、この歳にもなって誰かに養ってもらうのは私のプライドが決して許さない。己の事は自分で何とかする。他の人に迷惑をなるべく掛けないようにしなければならないのだ。


「レティ、それと無理に私の護衛や付き添いもしなくても大丈夫だよ。レティも自分の時間を大切にして」

「ソフィア様、お言葉ですが、私はソフィア様だからこそ好きで一緒に居るのです」

「レティ……」

「ソフィア様の意思は尊重致します。ご自分で働くのはご立派な事だと思います。ですが、少しでも危険なリスクがあるのならば、私は反対します」


 私とレティでヒソヒソと話していたら、ルシアちゃんが申し訳無さそうな声で話しかけて来た。


「ソフィア姉……やっぱりこれ以上迷惑は掛けられない」

「え、ルシアちゃん?」

「俺は……仕事を探しながらニーナの面倒を見る。今の俺なら服装も綺麗だし清潔感もあるから、何かしら何処かで雇って貰える筈だ。それに15歳になれば冒険者ギルドにだって登録できるからさ! ちゃんとソフィア姉にお金も倍にして返すよ!」


 何と健気で良い子なのだ……ルシアちゃんとニーナちゃんさえ良ければ、私はこの子達の保護者になりたい。まだ出会ったばかりだけど、私はこの子達の事をほっとけないよ!


「ねえ、ルシアちゃんとニーナちゃんさえ良かったら……」

「やっと見付けたぜ〜キヒヒ」


 私達の会話に割り込む様な形で、怪しげな男達がいやらしい笑を浮かべて近寄って来た。


「おやおや〜? おい、ルシア。その綺麗な服はどうしたんだ?」

「なっ……!? お、おまえらには関係無いだろ!」

「その服を俺らに寄越しな。売ればそれなりの金にはなりそうだしな。あ、そうそう……今日はお前の借金の取り立てに来たんだわ。なぁ、ルシア……少しでも返済が遅れたら、分かってるよなぁ? ちゃんと契約書もあるんだぜ、お前は俺達から逃げられない」

「ま、待ってくれ! 期限はまだ先だろ!?」

「気が変わったんだよ。後、もし返済出来なかったら、俺の奴隷になる約束だろ? 沢山ベッドの上で虐めてやるからよぉ〜!」


 何だこの怪しげな男達は? ルシアちゃんこいつらに借金してたの? 明らかに闇金みたいな風貌の連中だ。


「ルシアとニーナは将来間違い無く上物になる……じゅるり……それに、そこの金髪のお姉さんと青髪のお姉さんも素晴らしい!」

「ヒィっ……!? く、来るな!」


 男達がルシアちゃんと私の方に近寄って来た。明らかに下心丸出しでイヤらしい大人の表情だ。おまけに両手で胸を揉む仕草までしている。あんな風に這い寄られてしまったら、そらルシアちゃん達からしたら恐怖でしかないだろう。


「はぁ……はぁ……綺麗な太腿と胸だぜ……ガキの癖して良いもん持ってやがる……さあ、俺達と来るんだルシア! 断ったら、お前の妹がどうなっても知らんぞ? 俺は気が短いんだよ。危うく手が滑って、間違って奴隷商に売り飛ばしてしまうかもしれね〜ぞ?」

「やぁ、やめろ……妹には手を出すな!!」


 もう我慢ならん! こいつらにガツンと言ってやらんと気が済まない! 女の子の弱みを握って、脅すなど単なる外道だ!


「おい、君達……男5人で女の子一人を虐めるのは捨ておけんな。恥を知れ! 非合法な取り立てが許される筈がなかろう!」

「あぁん? うるせぇな。ここでお前も一緒に拉致って、仲良くベッドの上でめちゃくちゃに犯してやろうか? エロい姉ちゃん、イヒヒ……」

「触るな! ケダモノが!」

「ソフィア姉!」

「ソフィアお姉ちゃん……!?」


 もうおじさん怒ったぞ! 一発ぶん殴ってやる! こう言うクソみたいな奴には、鉄拳の制裁だ!


「痛てっ……おいおい、何だエロい姉ちゃん……俺らとやるってのか?」

「こいつら、ここで脱がして犯してやろうか!」

「そら良いーな! 金髪巨乳美女と青髪の美女とヤれる日が来るとはなぁ!」

「こいつらは性奴隷確定だ!」


 マジか……全然効いてないだと!? やはり、私にはなんの力も無いのか……この子達を私に守る事は出来ないと言うのか? 昔読んだライトノベルでは、チート能力で敵を蹂躙すると言う憧れのシチュエーションが良くあったけど、現実は残酷だ……今の私は、ただのか弱い女性でしかない。


「おい、ゴミ虫共」

「あぁん? んだと!?」

「私の愛するソフィア様に向かって、なんと言う侮辱……貴方達には、もう明日を迎える資格はありません。死ね」


 レティがめちゃくちゃ怒ってる……こんなに怒気を孕んでるレティは初めて見たぞ。


「ふん! 舐めやがって! 俺達はあの有名な暗部組織【ナイトメア】の構成員だぞ!」

「ほう、何処からその情報を得た? ならばその証を示せ」

「え、証……? あ、どうやら家に忘れ来てしまったようだ……」

「確信した。お前らはナイトメアの名前を語る愚者に過ぎん」


 レティは鞘から刀を抜刀する。すると刹那の動きで5人の男達の間合いへと入った。


「まずは右手を切断、そして、左手も切断」

「ぎゃああああああああああああ……!?」

「お、俺の腕が!?」

「あがっ……!?」


 うわ、レティ……容赦無いな。しかし、ニーナちゃんやルシアちゃんの目の前で殺しをするのは駄目だよ! 私はニーナちゃんとルシアちゃんの目を慌てて覆った。子供には見せられない惨い光景だ……


「レティ! 殺すのは厳禁!」

「ソフィア様大丈夫です。手足を斬るだけですから」

「それも流石にやり過ぎでは……」


 なんの躊躇いもなく相手の手足を斬り捨てるレティが怖い……どうして、そんな迷いも無く人を斬れるのだ?


「ま、まさか……お前はあの【青髪の氷剣姫】……レティ・クロムウェル!?」

「ほう? 貴様……何処でその名を?」

「ヒイィっ……!? ほ、ホンモノ!?」


 レティが指をパチッと鳴らした。すると何処からとも無く黒づくめの男達が現れる。


「な、何だこいつら……!?」

「ここで殺しはしません……【 雪華流 (せっかりゅう) 伍ノ型 氷華一閃(ひょうかいっせん) 】」


 レティの姿が消えた直後、男達は悲鳴を上げる間もなく、見えない斬撃の前でなすすべも無く敗北を喫する。


「峰打ちです。貴方達、こいつらを連れて行きなさい。拷問をして情報を全て搾り取るのです」


「「「「「はっ!」」」」」


 レティの配下が倒れた男達を回収して、闇に紛れ消え去って行った。レティは何事も無かったかのようにきょとんとして私の方を見つめている。ルシアちゃん達は肩を震わせながら、地面にぺたりと座り込んでしまった。


「うぅっ……ぐずっ」

「ふぅえええええぇぇんん!!」

「ルシアちゃん♪ ニーナちゃんよしよし♪」


 私はルシアちゃんとニーナちゃんを両手で優しく抱きしめる。このまま泣き止むまで抱きしめてあげよう。この子達には、やはり親が必要だ。だったら私がこの子達の親になるのだ。


「もう大丈夫、今日から私がルシアちゃんとニーナちゃんのママだよ♪」


 2人とも泣きながら私の胸に顔を埋めている。この光景を見ていたら、私の中の何かが目覚めたような気がする。女の身体になって、自分の気持ちも徐々に変化しているのかもしれない。もしかしたら、この気持ちは母性と言う奴なのだろうか?


「私達はもう家族だからね♪」


 私の第2の人生……ママと言うのも悪くは無いな。この子達の事は、何が何でも私が守るのだ。


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