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俺は…  作者: 詐欺に引っかかった学生
1/2

前を向ける青春ラブストーリー

ほぼ初投稿!!

「荒井さんのことが好きです!付き合ってください!」


「森山君…!もちろんだよ!」


校舎裏で2人は抱き合った。幸せそうに。多分5分くらい抱き合っていた。そんな幸せそうな2人を3階の教室から見ていた者、いや見てしまった者が1人。


「な、なん…で?」


彼の名前は飛田 茂雄。あだ名はトビオ。

飛田はこの光景を見てしまった。夕日が差し込む放課後の教室で数分間固まっていた。

その後動き出した彼は学校からあてもなく逃げていった。

逃げ込んだ先は学校や家から離れた自然公園だった。周囲は森に囲まれている。この公園は夕方以降は暗くて怖いためあまり人はいない。今日は誰もいなかった。彼は公園内の適当なベンチに座った。


「なんで?なんで森山が荒井さんに告白しているんだ?」


飛田は混乱していた。なぜなら、飛田は荒井の事が好きで親友の森山に相談していた。今日も「頑張れよっ!」などと応援してくれていたのだが、その森山が荒井に告白をしていたのだ。混乱するのも無理はない。それに加えて最悪なのは…


「すぅーーふぅーーー。森山の告白…成功してたな…。すぅーーふぅーーー。何回か深呼吸してたら落ち着いてきたぞ。」


落ち着いた途端森山へのイライラと嫉妬と憎悪が顔をだしてきた。


「アイツ!なんで、荒井さんに告白してんだ!?相談していたし応援してくれてたじゃないか!!クソっ!」


立ち上がってベンチを蹴る。蹴る。


「ふぅーー。深呼吸、深呼吸。俺は明日からどんな顔して学校に行けばいいんだよ…。今日のバイト行く気が起きないな。バックレ…はダメだな、電話しよう。」


ポケットからスマホを取り出す。

気づけば当たりは暗くなっていた、カラスが鳴き終わりコウモリの声が森の中から聞こえる。


「もしもし、飛田です。お疲れ様です。今日ちょっと家の急用ができてしまってバイトに行けそうにありません。はい。すいません。すいません。はい。はい。すいません。」


プツッ


「はぁ」


「どうしたんだい?若者がため息をついて。」


ビクゥ!


「な、なんですか!?」


「驚かせてごめんね。」


50代後半のおじさんがタバコを吸いながら話しかけてきた。


「ちょうど仕事終わりにタバコを吸いに来たらさ、ベンチに怒鳴ってる青年を見つけてね。気になって話しかけちゃったよ。おじさんでもいいなら悩みを聞いてあげるけど、どうだい?」





次はいつになるかなぁ

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