苦味と甘み
大人の振りをするのはもう止めた。
その素振りを見せるだけで周りから「大人だね」と言われ、最初の方はすごく嬉しくて大人はこうゆう行動・思考をとるんだと考えながら人と接してきた。だがそれをやっていく内に苦く深いものが増えていった。前までは甘さや酸っぱさ青さまであったのに、今残っているのは珈琲最後の一口ほどの苦い物だった。だから透き通る様なアオさの君には、こんな僕は必要ないと思ってた。あなたの全てが好きだと純粋な眼差しで君は僕をみつめる。
瞬間つまらない考えを全てとっぱらい元気よくその問いに答えた。
「僕もあなたの全てが大好きです。」
僕は大人の振りをするのを辞めた。
青春したい;;