スリ師の方と対談してみよう
対談形式ですが、登場人物はフィクションですm(_ _)m
はいー、奴隷乙です。
今日はなんと過去にスリをしていたという方に来て貰ってます。いやー、凄いゲストですね。
ではさっそく紹介していきましょう。
まずはAさん(仮称) 若い頃はスリで暮らしてたというおじいちゃんです。
「ほっほ、恥ずかしい話じゃ、なんかの役にたつかいなー、こんなじじの話」
いえいえ、楽しみですよー。
次はバブルの頃、スリで小銭稼ぎをされてたという初老の男性です。こちらはBさんとお呼びしましょう。
「まあ、気楽にきいてくれや」
はい、ではお二人に質問していきましょう。
まず、よく物語である、ぶつかってから、逃げてくスリ師をどう思います。バンっってぶつかってから、すいませんとか言いながら逃げて、盗られた方が「何だ今のガキ、あっ財布がねー」ってなる奴。
「ほっほ、まあ素人じゃな」
「そんなんスリ師じゃねぇやな。スリ師としても三流以下だ」
結構辛辣ですね。理由をお聞きしても(-ω- ?)
「顔を見られて、盗った瞬間までバレとるからのー。自分で盗みましたと喧伝するんじゃダメじゃ」
「そもそも、相手にぶつかってなんてのが三流以下だろーが、盗られた相手が『あれ、財布どこにいったんだ、忘れたか』なんてならにゃ」
あー、犯行の瞬間がわからないと、盗られた側が『盗られた』のか『不注意で忘れたor落とした』のか判別出来ませんもんね。
成る程成る程ー((・ω・`;)) では、次にお二人の手口とかお聞きしても。
「ほっほ、儂は切り師とかハサミ師、なんて呼ばれるような刃物使ったスリをしとったんじゃ」
はっ刃物(; ゜ ロ゜)
「別にドス出して脅した訳じゃ無いさね。カミソリをこう、指に挟んで着物の袖口とか、ポケットとか財布入ってそうなとこをシュッってな、落ちてきた財布をスッと盗って行くんじゃ」
気づかれないんですか(・・;)
「そこがプロの技じゃろが」
御見逸れしましたm(_ _)m
「俺は計ちゃん師なんて呼ばれた腕時計専門のスリ師をしたり、まあ、たまに財布もすったな道具使わねー抜き取り師ってやつだ」
腕時計ってスレるんですか(; ゜ ロ゜)
「おー、皮ベルトの時計とかスってたな」
しかも、皮ベルト(; ゜ ロ゜) 気づかれないで外せるとか手品ですね。
「金属のワンタッチが流行り出してから、廃業した仲間が多かったぜ『つまんねーから』ってな」
ゲーム感覚(; ゜ ロ゜)
江戸時代のスリ師には玄前って、前帯しめてる花魁の正面から胸元の財布をスッてく女スリ師がいたそうですが、 可能なんですかね。相手は警戒心の強い花魁ですよ。
「んー、どうじゃろうな、まあ、話半分でも凄腕なら出来んこともないじゃろ」
「気持ちはわかるがなー。金も持ってそうだし、何よりも盗ったら自慢出来るしな」
同業者にでしょうか(・・;) ゲーム感覚(; ゜ ロ゜)
お二人とも廃業されたようですが、そこら辺をお聞きしても(-ω- ?)
「ほっほ、よる年なみには勝てんからのー、衰えちゅうんもあるがの、バブル弾けてこっち、財布の中身がどんどん薄くなるんでな」
リスクに見合わないと言うことですか(-ω- ?)
「儂は財布をスル技術はあっても、なんたらカードの暗証番号なんぞ、どうこう出来んからの。ましてや今の若いもんはきゃっつれすやら言うからの」
猫の居ない生活は勘弁をm(_ _)m
でも、スリをしても財布の中がクレジットカードばかりではスリ師の方には扱い辛いと。
「足がつくもんは使いたくないしの、そもそも良くわからんからの、手先は器用でも不器用なんじゃよ」
何と無くわかりますm(_ _)m
「俺ら計ちゃん師は腕時計自体をわけー者がしなくなったしな。それにじいさんと同じで財布なんか盗んでもよ。録に現金なんか入ってないしな」
んー、成る程成る程ー((・ω・`;))
お二人は置き引なんかはどう思われます。
「箱師じゃな、スリ師とは違うが儂はやりたいとは思わなんだな、あやつらには美学がないからの」
「じいさんとは話が合うな。ホントに忘れもんを猫ババするだけなんて、なにが楽しんだか」
ゲーム感覚(; ゜ ロ゜)
最後に読者の方へメッセージがあれば、
「ほっほ、じいさんは今や生活保護受給者じゃ、若い頃は日陰者で暮らして、今も人さんに迷惑かけて生きとる、言えた義理じゃ無いが、全うに生きるんじゃぞ」
「人生、そんとき楽しきゃいいやってなー生き方してたが、身体がきかなくなって、蓄えも無きゃ、信用できる人の一人もいねー、そうなって後悔しても仕方ねぇからな、お天道様に顔向け出来ねー生き方はオススメしねーぞ」
大変、有難いお言葉でしたm(_ _)m
犯罪行為で安易にお金を得ても、その行為は一生ついて回ること、そのお金が誰かの命脈かも知れないこと、「情けは人の為ならず」は情けをかけて入れば自分にもかえってくるという打算も含んでいますし、そうやって、相互に協力、助け合う精神を持つことの道義的な意味合いもありますが、
何よりも、犯罪行為が『自分自身の心』を殺していくんだと言うことを忘れてはいけませんね。
気がつけば空っぽの心に苦しむことになる。
犯罪に加担するたび、悪魔に心をスリ盗られてしまっていると気づくことは出来ないでしょうね。
悪魔は超一流ですから。