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ニヒリスト諸君!超人を目指せ!

作者: 陶山雅司

ニヒリズム、あるいは虚無主義とは


今生きている世界


特に過去及び現在における人間の存在には


意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがない


と主張する哲学的な立場の事です


ニーチェによると


ニヒリズムにおいて私たちが取りうる態度は大きく分けて二つあるそうです


一つは


何も信じられない事態に絶望し、疲れ切ったため


その時の状況に身を任せ


流れるように生きる態度


これを弱さのニヒリズム、消極的、受動的ニヒリズム


と言います


もう一つは


全てが無価値、偽り、仮象という事を前向きにとらえる考え方


つまり自ら積極的に「仮象」を生み出し


一瞬一瞬を一生懸命に生きるという態度


これを強さのニヒリズム


積極的、能動的ニヒリズムと言います


ニーチェは積極的ニヒリズムを肯定しました


ニーチェは自らを創造的に展開していく「超人」になることをすすめました


実は私


中学生の頃に


子供向けの「超人」になる方法の書かれた本を読み


その当時「超人」を目指していました


でも


「超人」は目指そうとするだけでも大変でした


なぜなら


それまでの私は


愚かだったからです


それまでの私は


世の中の様々な「価値観」を「信じて」いました


しかしその「信じて」いたことには根拠がなかったのです


ニヒリズムになるために


私は根拠のない思考をやめることから始めなければいけませんでした


本にしたがってやったのですが


私はまず


自分の信じていたすべての「価値観」を疑ってかかりました


具体的には


何かに対して


「こうだ」


と思ったときに


「なぜそう思ったのだろう」


「その思考に根拠はあるのか」


とやるのです


それを実践した結果


私のそれまでの「価値観」は


殆んどが「仮象」であることが分かりました


唯一信じられたことと言えば


「今、欲や本能と言った衝動がある」


と言ったことくらいだったでしょうか


そこから私は


様々な「仮象」を生み出していき


プロボクサーにまでなりました


でも試合やスパーリングで打たれ過ぎて病気になりました


それから私は疲れ切り


酒、女、たばこ、におぼれ


弱さのニヒリズムのようになりました


私は彼女と死別して


絶望し


死にたいけれども自らは死のうとしない


と言う


究極の絶望状態になりました


でもそこから


「目覚めた」のです


目覚めたばかりの私は自信をコントロールできず


精神病院で6日間身体拘束されました


そこから新しく


様々な「仮象」を


力として獲得していきました


現在もそれをやっているところです


ニーチェは「ツァラトゥストラはかく語りき」の中で


「神は死んだ」


と書いています


ニーチェによれば


生とは本来


「力への意志」であり


強者が「善」で弱者が「悪」


それに対して


弱者は


虚構の世界解釈を行い


強者を「悪」として自己正当化する


とのことです


私の意見なのですが


「強い」「弱い」と


「善」「悪」


は分けて考えた方がいいと思っています


強者が「悪い」行動をするときも


弱者が「善い」行動をするときもあるはずです


あと急に理論的でないことを書くようですが


強者が正しくても


間違った弱者に


「負けてやる」


ようなことも必要じゃないかな


と思います


「負けてやる」


事のない世界に「愛」はないと思います


読んでいただき有り難うございました

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