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【祝! 完結】STRAIN HOLE ~よくあるフツーの異世界でフツーに騎士になりました。だってフツーでもそこそこ楽しめますよね? ~  作者: 橘 弥鷺


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85-東方国 連合軍 集結

 この世界で人々の生活を脅かす最大の悪は魔族である。自然災害や犯罪者への恐怖とは、まったく別のものであり、人々が本能的に相容れない存在と感じるのが魔族なのだ。葵達の世界で絶対悪の存在は、幼児向けのヒーロー戦隊物くらいなので違和感を感じる。あちらの世界では、正義の名の元に戦争をしている国もあるが、正義の意味を疑問にすら思うことがあった。葵は、この異世界に来て魔族と戦うことで、こちらの人々が相容れない存在と感じる理由を自身で実感したのだ。この世界のモンスターはテリトリーにさえ入らなければ、襲ってくるモンスターは少ないので、人間との住み分けができているが、魔族は違う、この異世界の生物を根絶やしにしようと襲ってくるのだ。今は、邪神が封印されていることで、魔族の行動は限定的だが、上位魔族の目覚めや多くの結界の歪み(ホール)から魔族が侵入することがここ数年は明らかに増えている。人々が邪神の封印が解けるのではないかと、危機を感じざるおえない状況といえる。今は人の踏みいることを禁じている島が、目の前に霞がかる海の向こうに見えている。過去の大戦で眷属神達により、魔族の軍勢を閉じ込めることに成功した島である。その代償は海の創造眷属神サヨリをも永い眠りにつかせることとなった。今まで人々は魔族から国を守る為の戦いをしていたが、今回は違う、魔族のいる島へこちらから攻撃を仕掛けるのだ。その為の準備が昼夜問わず行われていた。守星連盟より大陸全土に魔海島奪還作戦をオーシャンガーディアンとロスビナスの2国が提案し、その為の派兵支援要請が発表された。しかし、作戦決行までの期間がない為、山脈の西側諸国は日程的に厳しい事もあり、物質援助での協力要請とされた。そして、神殿、冒険者組合、魔術師組合からも同声明が発表され、義勇兵も募集されることとなった。自国であるオーシャンガーディアン軍が到着し、翌日にはロスビナス軍到着することで、魔海島の対岸周辺に陣が築かれる。


 ロスビナス皇国軍 4万

 オーシャンガーディアン海洋国軍 5万

 

 3日目には守星連盟精鋭隊を先頭にビナスゲート共和国軍と冒険者・魔術師連合、大陸義勇兵隊が到着する。


 守星連盟精鋭隊 500

 ビナスゲート共和国軍 2万

 冒険者・魔術師連合 1000

 大陸義勇兵隊 1500


 3日目で陣周辺には各国軍が集結し、11万3000人の一日にして街ができたような光景だ。そして4日目には、フォレストダンジョン王国軍とビナスゲート共和国の北にある小国3国での連合軍が到着する。


 フォレストダンジョン王国軍 2万

 北方連合軍 2万


  これにより、東方の各国軍が集結し、東方国連合軍総勢は15万3000人となる。各国ごとに区分けされ仮設の夜営テントが設営され、一番奥手の一番安全と思われるところには、オーシャンガーディアンの商人達が、仮設の酒場や食事処に物販店を広げている。当然、開戦前には商人たちは立ち退いてもらうが、今だけなので、騎士や兵士達で賑わっている。酒が入ればトラブルも起きる。各国の騎士団が持ち回りで巡回する、兵士でないのは、強者がトラブルの原因の場合に対応できない為である。特に冒険者と兵士の間でトラブルが起きやすい、冒険者は連合とひとくくりにしているが、参加者が集合して、現地に赴いただけなので、現地につけば自由が多いが、兵士は、規律やこの場所でも訓練が行われるので、自由が少ない事で、冒険者がけしかけるか、兵士がけしかけるかのいずれかで、いざこざが起きる。騎士がトラブルが起こりにくいのは、騎士や冒険者の双方がお互いを認める存在のケースが多いからだろう。特に強者になればなるほど、関係が良好なことが多い。だからといってまったく起きないわけでもないのだ。そんな開戦前の陣など、今までに経験をしたことがない葵にとっては新鮮であり異様であった。これから戦争するのに酒を浴びるように飲み、開戦までの夜を楽しんでいるのだ。皇国守星調査隊は当然の事ながら、この連合軍の中心的存在である、いつ緊急招集がかかるかわからないので、順番に休憩をとっていた。葵とマノーリアは食事を取りに、この区画へと足を運んでいた。開戦すれば携帯食や食事どころではない可能性もあるので、今のうちにちゃんと食事をとろうと言う話しに皆でなったからだ。そう考えると、兵士や冒険者が浴びるように酒を飲むのがなんとなく理解ができてきた。マノーリアが葵に尋ねる。


「葵くんは何食べたい?」


 マノーリアは少し嬉しそうだ。葵はデートの時をふと思い出すようなマノーリアの声に違和感を感じたが、マノーリアも3年前に防衛戦に参加しているので、この雰囲気には、慣れているのだろうと葵の違和感は取り払われた。


「お腹空いてるから、なんでもいけるかな、マニーは?」

「いろいろ、少しずつ選んで食べてみましょう」


 食事を済ませてマノーリアと談話をしていると、何か騒ぎ声が聞こえる。葵とマノーリアは、様子を見に行くと、やはり、喧嘩がはじまろうとしている。冒険者ひとり地面に倒れている。冒険者風の他5人が1人を囲んで睨んでいる。その1人は女性だった。線の細い可憐な女性という印象で、ストレートの濃い青色の髪が美しい、服は鮮やかな青いチャイナドレス、いやベトナムのアオザイのように、両脇にスリットが入り、足のつけねまで伸びる前後の身ごろがヒラヒラと揺れている。アオザイであればワイドパンツのような物をはいているイメージだが、彼女はストッキングに少しヒールある靴をはいている。その服もうっすらと透き通る生地で光の加減で下着が透けている。葵はとてもエロいその女性を助けようと思ったが、彼女は屈強な男5人に恐れることなく睨み付けている。そして男達に一言。


「共に戦う仲間として忠告する。酒を飲むのはかまわないが、他人を不快にさせるのは良くない、開戦前に灸をすえてやろう」


 その女性は、かまえもせずに立っているだけだが、眼光は戦う意志を示している。いったい彼女は何者なのか


お読みいただきありがとうございます。

引き続き次話をお読みいただければ幸いです。

よろしければ、評価とご感想をちょうだいいただければ励みとなりますので、よろしくお願いいたします。

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