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【祝! 完結】STRAIN HOLE ~よくあるフツーの異世界でフツーに騎士になりました。だってフツーでもそこそこ楽しめますよね? ~  作者: 橘 弥鷺


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72-モンスター討伐

門の中は霞がかり、門を入ってすぐは、湿地と言うよりも平原のような景色が広がる。1キロほど進むとようやくモンスターと遭遇するが、2メートルほどの巨大な酸をはくカエルや尻尾に毒をもつ大トカゲ等と戦ったが、それほど強くなく、支獣の連携で倒したり、葵、梔子、咲、マノーリア、柊だけで対応できた。葵とマノーリアは加護や助力どころか紫炎を使うこともなく、魔力循環と自身の剣術で充分対応できる。支獣と主は意識を同期する事で経験となるので、支獣で対応できるなら、それでもかまわない。2キロ地点から湿地のような景色が広がりところどころに池のような場所も見えるようになる。白檀が全員に声をかける。


「この辺からがいよいよだ。陣形を変更馬車を囲うように広がれ、しかし、馬車から20メートル以内を維持しろ!」

「了解!」


全員が陣形を変更する。

馬車全面 梔子、咲

馬車側面湿地側 葵、マノーリア

馬車側面馬車側 信治、花

馬車後方 柊、白檀


水辺の方からモンスターがワラワラよって来る。テリトリーに入ったので、モンスターも攻撃してくるようだ。現れたモンスターは10メートル級のワニや大サンショウウオだったが、これもまだまだ、葵達の的ではない充分に対応できている。その後も巨大な狂暴なカバや毒針をもつ巨大な蜂や歩く植物などだったが、これも問題なく倒せた。パターン化しているが、支獣が先行攻撃し、花と信治が遠距離攻撃で倒す。倒れないモンスターを接近し斬り倒す。

そのまま、4キロ地点まで進む、モンスターを支獣達に任せて、環が結界をはり休憩する。


「100匹ほど倒したかしら?」

「カウントしてないですがおそらく」

「あまり強敵はいないですね」

「ここにいるメンバーが苦労するような、モンスターがいればこんな壁で管理できないだろ?まあ、沼の奥には多少強いのもいるんだが、そう簡単には陸地には現れないだろうな」


白檀が方をすくめ後ろの壁を気だるそうに親指で差し答える。マノーリアが口を開く。


「去年はもう少し手を焼いた気がしたけど…」


梔子が返答する。


「それだけ強くなったんだし、去年のチームよりも圧倒的に個人の戦力が違うよね!」

「確かにそうね」


梔子の言うとおり、ここにいるメンバーは皇国最強と言うレベルの者が集まっているのだ。


「今回は数をこなすつもりだからな、あえて言うことでもないが過信は禁物だ」

「まぁ、その辺はみんな大丈夫でしょうけどね」

「じゃあ、休憩終わりと言うことで、次は10キロ地点まで行くか!」

「了解!」


皆が馬車の外へ出る。湿地の奥まで偵察に行っていた梔子の支獣のユキが梔子と同期したようで、梔子がビクんと体を揺らす。


「デカいの来るよ!」

「おいでなすたっか!クーなんだかわかるか!」

「ジャイアントハードスキンスネークだね。」

「警戒!葵、マノーリア、こいつは、紫炎を使え!ヤバければ、俺も加勢する」

「了解!」


葵とマノーリアは紫炎を発動させて紫を体に纏う。霞がかった、湿地の奥から引きずるような踏みつけるような音が聞こえ黒い影が見える。白檀が信治と花に指示を出す。


「攻撃範囲に入ったら、2発ずつ撃て!」

「了解!」


巨大なヘビが姿を現す。信治がまず2発撃ち込む。


「マジックグレネード!」


グレネードランチャーから2発発射され放物線を描き巨大ヘビの上で炸裂し、土魔法と光魔法の攻撃がヘビを襲う。


「ダメージ入ってるね!」


巨大ヘビが暴れているように見えるがその瞬間巨大ヘビのいる地面が歪む


「湿地だからぬかるんでいたのか?」


すると、巨大ヘビを地面が包むように半月型に被さり、ゴリゴリバリバリと音を立てる。


「えっ?」

「イヤな予感しかしねぇーな」


白檀がそういうと巨大ヘビを包んだ辺りから地面がそそり立つ、その姿は地面ではなかった。湿地の奥から赤い花が葵達を見るように起き上がる。花の形は蘭のような花をしている。


「やっぱり、植物かよ」

「倒しがいありそうですね!」

「攻撃開始!」


咲と花が支獣達と先陣をきり攻撃を行うが効かない。次に葵とマノーリアが仕掛ける。ふたりの攻撃が入り、花びらが散る。すかさず、信治と花が援護射撃を行う。白檀が切り込み、柊が陽動する。白檀の大太刀が茎から葉の一部が切断する。


「倒せない相手じゃなさそうですね!団長!」

「今まで、楽していたからな!」


再度、梔子が攻撃に入ろうとした瞬間、別方向から魔法攻撃が植物の花に命中する。


「誰?」


次に梔子にめがけて2発目の攻撃が入ろうとした瞬間ユキが盾となりポンと消える。数分もすればユキはまた出現するが、ユキを1発で消し去る威力の攻撃が、次は乱発で全員を襲う。環即座に結界を張り直し皆を攻撃から防ぐ、対峙していた植物は炎に包まれて息絶える。


「わたしの縄張りに何のようだ…」

「誰だ!」


霞がかった先から声が聞こえる


「ここに、言語能力のあるモンスターはいないよ!」


梔子が声の主はモンスターでないと叫ぶ。


「縄張りを汚すものは殺す…」


魔法の次は蔦の猛攻が結界を襲う。環が皆に指示を出す。


「中位結界を破れる力!結界が破壊される。みなさん散開!」


湿地の主を喰らった主を火だるまにした謎の声の的とは思いがけない的と対峙する事となった。

お読みいただきありがとうございます。

引き続き次話をお読みいただければ幸いです。

よろしければ、評価とご感想をちょうだいいただければ励みとなりますので、よろしくお願いいたします。


冬童話2021投稿用に、連載中のSTRAIN HOLEの世界とキャラクターを使用して短編を書いてみました。

本編を読まなくても、完結するように書いておりますが、時期的なものや状況は本編とリンクさせておりますので、合わせてお読みいただければ、より楽しんでいただけるかもしれません。


【短編】姉妹のさがしもの

https://ncode.syosetu.com/n0703gs/

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