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【祝! 完結】STRAIN HOLE ~よくあるフツーの異世界でフツーに騎士になりました。だってフツーでもそこそこ楽しめますよね? ~  作者: 橘 弥鷺


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538-仲間の力

  守星調査隊後衛は環の指示によって、マノーリアを救出し前衛のいる最前線へと距離を詰め結界を作り前衛の援護をはじめる。それに追随するようにロゼッタとアイズ率いる魔導師・治療師混成部隊が合流し結界内に展開し、援護と周負傷者の救護に当たる。


「マノーリア! 」

「ロゼッタさん指揮はいいんですか? 」

「副部隊長に一任しました。それよりもマノーリアの治療を優先です」


 救出されたマノーリアはロゼッタたちの部隊へと搬送された。付き添いは治療師でもある花に任されたが、そこへ部隊指揮を放り投げたロゼッタが駆けつけたのだ。


「マノーリアがここまでの負傷を負ったのなんてはじめてよ」

「そうですね。わたしもはじめて見ました。葵さんがいなくなった後は、回復をする余裕もなかったみたいです。あのサタナキアなので救出できただけでも……

 一応ヒールをかけたのとポーションは飲ませました。後、相手が相手なので環様が精神汚染回復はされましたが、四面魔神ともなると癒しにも時間はかかるかもしれないと…… 」


 簡易ベッドに横たわるマノーリアには無数の切り傷がカラダ全体にあり、魔装衣もいたるところが裂かれマノーリアの肌が露出している。いつもであれば葵と共闘していた相手だったことで、自分で回復できない状況であっても互いに回復を行えていた。しかし、今回は、新たにもう一体の四面魔神であるアガリアレプトがサタナキアと現れたことで一騎打ちの構図となり、アガリアレプトには序盤はマノーリアも善戦していたが、後半につれ厳しくなり、サタナキアと相手が替わった時には防戦一方であった。花の言うとおり生きて救出できたことでよしとするしかない。


「そうね。環様のお力であれば神官を呼ぶ必要はないでしょう。回復を待つしかありませんね。傷は早急に手当して目覚めを待ちましょう。花さん手を貸してください」

「もちろんです! 」


 ロゼッタに快く応じた花は、武器を置き治療師としてマノーリアの傷の治療をロゼッタとすることとなった。一方で信治、ナズナ、ベルーフは白檀の援護に向かい、梔子とアイには麻衣、咲、ジンジャーが援護に入る。


「ボイスウェーブ! ボイスインパクト! あなたたちは周りの魔族の対応に向かって!! 」

「契約のもとに顕現せよ! アイお姉様をお助けするのです! 」

「クーさん! 加勢します! 」


 麻衣が梔子とアイを取り囲んでいるファーマーが生み出した魔族たちに対して眷属を向かわせ、ジンジャーは召喚銃で召喚獣を顕現する。咲はハリネズミ型の支獣のミィに乗りマジックアローをファーマーに向けて放ちながら加勢する。


「咲! それに麻衣さんとジンジャーさんも助かる! 」

「ホントよ~ めんどくさい相手だから人手が欲しかったのよねぇ~ 」


 梔子とアイは軽い口調で言っているがファーマーだけでなく、ファーマーが生み出す魔族とも戦うため疲労は隠せていない。


「またぁ害虫が増えてぇ! 手間だけかけやがってぇ! おめぇらにたけぇ種使うのバカみてぇだかんなぁ けんどしかたあんめぇ ささと殺していい苗床してやっかんなぁ」


 ファーマーはぼやきながら腰に下げた袋から種を取り出して周辺に蒔きはじめる。今まで中位や下位の魔族を大量に収穫していたが、それに加えてA級や物理攻撃に耐久性の高い魔族を生み出している。


「あー もう次から次に! ところでマニーや葵それにビャク兄は平気? 」

「団長のところには信治さん、ベルーフさん、ナズナに行ってもらってます…… 」


 魔族を斬りつつ梔子が先に尋ねるが咲は途中で言いよどむような素振りを見せた。それは周辺の敵を倒すのに言葉が途切れたわけではなかったようでそれに気づいたアイが咲に先を促すように視線を合わせて頷いて見せた。


「マニーさんと葵さんのところにサタナキアとは別に四面魔神がもう一体現れて…… 葵さんはその四面魔神と谷底に落ちて…… 消息不明です。マニーさんはサタナキアの猛攻で深傷を花がロゼッタさんのところへ連れていきました。今は治療中かと…… 」


 幼馴染みのマノーリアの事と葵の消息が不明なことで梔子が落胆すると咲は思ったのであろうが、梔子はロスビナス皇国騎士団の斥候隊隊長になるだけの実力者である。咲の話を聞いた梔子は翼を大きく広げて高く舞い上がり、剣技の3連撃で放ち、アイもそれに合わせるように剣技を使い2人で周囲の魔族を一掃してポーションを飲み干し梔子が咲に言葉を返す。


「じゃ わたしたちのやることはひとつだよ! 咲」

「はい…… 」

「マニーは平気! 花、それにロゼッタがついてるんでしょ! 彼女なら命がけでマニーを助けてくれる! だからわたしたちは目の前の敵を倒す! 」

「葵ちゃんも探してあげないとだしねぇ~ 」

「行くよー咲! 」

「はい! 」


 梔子の言葉にアイもふわふわ話を合わせるが咲もふたりの心の強さに意識が集中できたのか端切れの良い返事をして弓からショートソードに持ち替え梔子に追随する。ファーマーを倒すために5人で攻撃をしかけるのであった。


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