507-立ちはだかる魔族
「メテオシャワー 眷属よ我鎧に! ディメンションチェンジ! 」
デイトが魔艇めがけて滑るように走り、魔艇めがけて隕石の雨を降らし、並走するダイアモンドナイトへと声をかける。ダイアモンドナイトが光輝きその体が分裂する。信治に施された演出効果によって少女戦士のようなエフェクトがデイトとダイアモンドナイトに顕現する。以前のデイトのパワードスーツはチタンゴーレムベースだった為、黒鉄色のような黒系の鎧だったが、ダイアモンドナイトのパワードスーツは白っぽい鎧となり大剣の大技を繰り出す。
「グランドアタック、グランドスライド」
「デイト様に続け! スターマイン! 鉄火斬! 」
白檀がデイトに続き剣技を打ち込み、魔艇が炎に包まれる。次は上空から梔子が剣技を放ちながら垂直落下する。
「ハリケーン! ダブルエッジ! かまいたち! ナズナ!」
暴風に紛れて梔子の剣技が打ち込まれ梔子がナズナに声をかける。
「はい! インパクトスイング! ダブルインパクト! 点打ち! 」
ナズナが2本のバトルアックスで剣技を打ち込む、ちなみに点打ちの剣技は元々はベルーフがウォーハンマーの剣技として使っていたが、ベルーフの指導で斧の技量を身につけたナズナが使えるようになった剣技だ。
「たたみかけるわよ! マーメイドボイス! ボイスウェーブ! みんな行って! 」
麻衣が声による攻撃をし、麻衣の眷属たちが物理的攻撃を魔族たちに仕掛け前衛の援護をする。空いたスペースにマノーリアがアリスから飛び降り薙刀を構え大技を繰り出す。
「乱舞花吹雪! 乱舞乱れ咲き! 乱舞五月雨! 乱舞月光! 」
マノーリアは渾身の大技を4連撃を繰り出した。魔弾の砲身と思われる。魔艇は炎上し各所から爆発がおき、ここまでは順調に攻撃がきいている。
「ウェポンブック! 」
信治が確実に攻撃が通るように、白檀から念をおされたことで、ヒーロズライブラリーでなくウェポンブックでミサイルの雨を降らし、ビーム兵器の攻撃を繰り出した。魔艇はほぼ大破と言っていいほどに炎上している。これだけ大きな的に攻撃が当たらないわけがない。さらに守星調査隊の攻撃を止めるには、魔族の兵は役不足の者ばかりだ。撃破の条件が不明な為、大破の上、連結した魔艇から切り離す事を目的としている。信治が葵に念話で声をかける。
「葵くんとどめを! 」
「おう! 」
葵がフライトバイクで魔艇の直上から垂直に全速力で突撃し、フライトバイクから飛び降り急所突きの構えで魔艇の接続部へと攻撃を仕掛ける。
「ディスピア! なっ?! 」
葵が剣技を放つ瞬間に、葵は横合いから強い衝撃を受け飛ばされ、とっさにグラビティコントロールで体制を整え魔艇の上に着地する。
「させるか神無月! 」
「サ、サタナキア!」
葵が元いた方向に目を向けると、今まで現れなかったS級の魔族の一人であるサタナキアが魔艇の上に立っていた。
「もしやと思っていたが、無謀にも本当に破壊に来るとは……
貴様ら、またもや女神から何かしらの力を受け取ったか? 貴様らの攻撃をみすみすさせることになった。雑兵どもが身の程をわきまえろ」
「できればオレの攻撃まで終わらせて欲しかったけどな」
葵がブロードソードを構えてサタナキアへと苦笑混じりに返答する。できれば今は会いたくない相手だ。強敵な上に葵の攻撃だけサタナキアによって阻止された。葵は皆の顔を見るのが少しだけ怖い、麻衣と信治の力によって皆の攻撃は成功したのに、葵だけ失敗するという状況に、先程のマノーリアのパンチラはラッキースケベなどではなく、力が働いたと思われる。葵はひとまず皆への言い訳を考えようと思うが、目の前の強敵に別の事を考えている余裕はないとサタナキアの声で意識を戻す。
「ずいぶんと余裕がありそうだな? 」
「お前からどう逃げてこいつを破壊するかを考えていた」
葵は視線で自身の下にある魔艇をしめす。
「逃げるだと? 今は邪魔が入らん決着の時ではないか」
「決着って別にオレはお前と一騎打ちをしたいとも思ってないんだけどな、今回はこいつを破壊するのが目的だからな」
「では、それは阻止せねばならんし、決着を着けさせてもらう」
サタナキアは長剣を構えて葵へと突進する。
「葵! 距離とれ! 」
「団長簡単に言わないでくださいよ! 」
白檀が葵に声をかけるが葵がサタナキアの猛攻を受け流しつつ抗議し更に続ける。
「サタナキアの相手してるんで魔艇の破壊を! 」
「わかった! いざとなれば逃げろよ! 」
「わかってます! 」
「逃がすと思うか! 」
サタナキアは葵が距離をとろうとすると強引に距離をつめる。葵を逃がさないつもりのようだ。白檀は葵以外に向き直り声をかける。
「葵はサタナキアの相手に集中させる。他のヤツが現れる前に改めて攻撃を魔艇に集中しろ! 」
「団長それって言っちゃイケないやつ」
信治が苦笑して魔艇の上を指し、白檀が信治の指す方向に向き直り口を開く。
「くそっ! 」
魔艇の上にはカースカロッツェリアと婀娜そしてサーベラスが立っている。カースカロッツェリアが怒りの形相で叫び出す。
「アタイのかわいい船になにしやがる! お前ら全員灰にしてやる! 」
カースカロッツェリアの手元が青黒く歪み何かが形成され、腕に何かが纏わりつき、次の瞬間白檀たちのいる場所へと魔弾の雨が降り注ぐ。
「よけろ! たしか、カースメイカーだったよな? アイツ生産系魔族だろう? 」
「おそらく、邪神の力で上級からS級へとなったのでしょう。厄介です」
白檀の言葉に隣にいたデイトが返答する。
「カースカロッツェリア~ 独り占めはよくありんすえ~ ブスはわらわが全滅させるでありんす」
婀娜が扇子をヒラヒラさせて声をかける。とうとうS級魔族たちが葵たちの前に現れたのだった。
お読みいただきありがとうございます。
次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。
いいね、ブックマーク、評価、感想、レビュー何かひとつでもちょうだいいただければ、励みとなりますのでよろしくお願いいたします。
ぜひ、下の☆印にて評価してただければ幸いです。




