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プロローグ『これが俺の人生』


 人生は何が起こるか分からない。

 

 もしかしたら明日、俺は心臓発作や交通事故で命を落としてしまうかもしれないし、それか隕石や宇宙人の侵略とかで地球ごとドカンと消えてしまう、なんていう事も起こってしまうかもしれない。

 

 あまりにも突飛な話に聞こえるだろうが、可能性は0ではないだろう。

 

 ちなみに俺は宇宙人だの、幽霊だの、地球が滅びる予言などと言ったものは一切信じていない。信じた事すらない。

 

 でも、俺はそれらがこの世に存在して欲しいとも思っている。

 

 俺がこれまで生きてきた20年間のフツーでつまらない世界に比べたら、漫画やアニメといったフィクションの中で描かれる世界は、なんと魅力的な事だろう。

 

 俺もあんな世界に生まれてみたかった!

 

 非現実的な事柄に囲まれて、アレは、コレは一体どうなっているんだろう、と好奇心をくすぐられ続けるような人生を送ってみたかった!

 

 しかし、残念ながら世界は現実的で、退屈で、平凡で、そしてつまらないものだった。

 

 毎日毎日、朝起きて、学校に出かけて、帰ってきて、少しの自由時間を過ごして、夜になったら眠って…………そのサイクルの繰り返し。

 

 高校を卒業した頃には、俺はもうそんな退屈な日々のサイクルにすら何の不満も抱かなくなってしまった。

 

 非現実に憧れる幼稚な夢からも卒業して、大学に入って、この世の普通さにも慣れていた。

 

 このまま普通に大人になって、普通に就職して、普通に仕事を辞めて、普通に老人になって、普通に寿命で死んで、普通に火葬場で焼かれて埋葬されるんだろうなぁ…………。

 

 そんな事を頭の片隅でぼんやり考えながら、俺は大学をサボって昼間から部屋でゴロゴロしていたとき………………。


 天使が家にやってきた。


 人生は、本当に何が起こるか分からない。

 

 今まで縁もゆかりも無かった『非現実』という言葉の意味を、まさかこの1年で身をもって知る事になろうとは、4月の俺はまだ知る由もなかったのである…………!!

 

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