第2話「急な依頼」
「はー。たらふく食ったー」
「そんなに美味しくはなかったけど」
意外な風にマナが言った。
「そうだったか?」
「うん」
「そうか、別にそんなこと言うことないと思うけどな」
それに、俺には美味しかったし。いや確かに今日の昼食べた料理は美味いよ?でもそれは昼奮発してZERØTWØというカフェで1人銀貨1枚な料理食べたからだろう。だからさっき食べたのは、全員あわせて銀貨1枚の安い料理だったから無理もない。
で、食事中色んなことを話し合った。これから先のギルドの構想とか、あとクエストとか探索とかのパーティの連携とか、トランシーバーは伝わるか、何の職業になろうか?という事についても長々話し合った。
俺的には自分魔法剣士になりたい、と言ったのだがユウキは「遠距離系魔術師とか良くない?」とか言い出し始めた。もう、剣士が俺には似合ってるの、ってば。ていうか、魔術使えないし俺。前の戦いの俺の剣捌き見ただろ?……え、そんなに良くなかったのか?……自重します、はい。
ロスさんは元々ギルドにも入っていたそうだし、普通に職業も決まっていたそうなのだ。マナとかは魔法が使いたいので、魔法使い、という職業を選んだ。
そして解散して宿屋の個室で1人ギルドについての書類を読んでいたら今日も……
「マナ!シャワーから出た時は服着ろって!」
「えー、面倒だなー。少し裸でいさせてよー」
「お前には羞恥心が無いのかよー!?」
まだ裸で、全裸で出てきたマナ。大事な事なので何度も言うが、裸で出てきた。やはり一瞬目は行ってしまう。胸とか……少しあるし興奮しないと言ったら嘘になるのだが……そんなことを考えていないで俺は目を瞑る。瞼を閉じた俺は何も見えない。真っ暗闇だ。どうだ?俺、凄やろ?内心は結構ズタボロなのだが、俺の正義感が邪魔して見させてくれない。おい!見させてくれよ!やべ本音が漏れそうになる……、いや無理だろこれ。
俺もシャワーに入って気持ちよくお湯を浴びて疲れを癒すことが出来た。しっかり、と服を着てシャワー室を出た。俺の理性と正義感いつまで持ってくれるかな?お願いだからマナから嫌われないようにね!さ、寝るか。
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「おはようとおる」
急激に驚いた。朝から驚いた、というよりは癒された、その声に。おそらくマナはユニークスキル美声を使って耳に囁いてきたのだろう、と。
「ねぇ!起きてよ!」
ちょっとさっきより大きな声で耳に喋りかけた。なので、少し耳が痛くなった。
「煩い!もう起きてるから」
「ごめん、もう7時だよ?体を起こそうか」
そういうお前も隣で寝てるくせに……まぁ、寝起きではないようだし俺も起きるか。
さて、先ずは何をしようか。と考えていた直後トランシーバーに連絡が来た。この連絡はさっきの書類を評議院に出して専用の機械を受け取ったらその機械に連絡が来るのだが、その連絡は……1つだった。
『無風の大地所属のリーダー様へクエスト依頼が入りました。緊急の連絡です。受ける場合は急いで受注を行ってください。クエストの内容については今内容についての用紙を送ります』
ほうほう、クエストですか。急に来ましたね、クエスト。紙って何処からくるのかな?あ、出てきたこれ。何この印刷機みたいな機械。いや、前からあったぽいけど気付いていなかったわ。えっと……上が魔導評議院に送る方で、下が色々なヤツ貰うほうか。了解した。
それで、クエストの内容は……?
クエスト依頼
無風の大地様ギルドにとって初めてのクエストとなりますと思います。受諾してくれれば私達魔導評議院クエスト振り分け部も依頼主も喜ばれると思われます。
記
イトナム王国王妃、カーロム・イトナムの失踪。原因と、それの対応を願う。イトナム王国騎士団も規模は少ないですが助けますので宜しければクエスト受諾を願う。
難易度 Aランク程度
報酬 金貨30枚
人数 10名ほど
と。ふむ、これは迷わず行く決定だろうな。
「何それトオル」
「あ、これね、クエスト依頼の紙だよ。取り敢えず俺は受諾しようと思うのだが」
「ん。シズクちゃんとかユウキくん達にも聞こう?」
それもそうだな、やはり先ずは集合場所に行ってから話し合おうか。初クエストは、どうなるのだろうかな、やってみたいって気持ちは充分あるから後はあいつらの気持ちだな。心の準備とかは出来ているのかな。




