第十七話 パチモノ聖女とドワーフの里(3)
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!」
何度目かの咆哮。
びりびりと震える天井。パラパラと剥がれ落ちるステンドグラス。
幾度か体当たりが行われ、そのたびに補強材がきしむ。
ドーム越しに見える空は真っ白で、ドームが外から凍らされているのが分かる。ドームを囲む瓦礫の山はすでに雪と氷で白く染まっている。
食堂に集まってきた住人たちは息を潜め、咆哮が空気を震わせるたびに不安に顔を見合わせる。冷え冷えとした冷気が漂っているのも気のせいではないだろう。
逃げ出そうにも逃げられない。
ドワーフ氏族の里は陸の孤島である。
里のドームは頑強だった。なにしろ山が崩れても壊れないほどのドームである。ステンドグラスにしか見えない天井がどのような素材でどういった構造でできているのかは分からないが、素人には思いつかない技術が使われているのだろう。
ただ、色ガラス越しにドラゴンが飛んでいるという状況は、少しも心安らがない。何しろガラス越しということは里のどこからも見えるのである。ドームが頑丈なのは嬉しいが、ドームの外側は瓦礫の山で山の外への道はほとんど塞がれてしまっている。しかもドーム自体、ドラゴンの氷のブレスによって外から凍らされていると思われる。
ドワーフ氏族の里は、完全に孤立していた。
ドラゴン。
わたしからするとおとぎ話やゲームでしか見たことのない生き物だが、数十メートル以上もある生き物が空を飛んでいるというだけでも恐ろしい。ただいるだけならば興味深いだろうに、動くのである。飛ぶのである。叫ぶのである。さらにはブレスだって吐く。
先ほど書き写しを行った幻獣に関する図鑑にも載っていた。
その記述によれば、どうやらドラゴンにもさまざまあり、生息地や吐くブレスの種類、翼の有無、身体の色などによって区別されているらしい。
わたしたちの視界に現れたドラゴンは氷のブレスを吐くタイプ。
また、注意が必要で、ドラゴンには幻獣種と呼ばれる卵生で増える動物に近いタイプと神獣種と呼ばれるもはや生き物とは言い難い不老不死の存在がある。神獣種の方は寿命もなく、女神が大地に降り立つよりも前からこの大地に住んでいたという伝説さえあり、神話の生き物としての側面が大きい。竜玉という宝物を手に持っている。イラストはないが東洋の竜みたいなものだろうか。
ドワーフ氏族たちにとってはもう少し身近な生き物であるらしい。
もともとこの山には氷雪のドラゴンが住まいとしているという言い伝えがある。ただ、姿が目撃されたのは直近だと三十年ほど前。テクさんによれば先日雪崩と一緒に見かけたという噂話があったきり、だという。
ドラゴン以外にもバジリスクが生息するという噂もあるが、こちらはドワーフ氏族たちの前に姿を見せたことはないし、寒い地方に住む生き物ではないので見間違えだろうとされている。
ただ住んでいるだけならば別に構わない。ドラゴンは知性のある幻獣であり、小さな小人であるドワーフ氏族が同じ山に住んでいようと気にかけるような生き物ではない。ドワーフ氏族は彼の住処を脅かしたりはしないし、逆もまたしかり。気が向けば友人同士になることだってある(おとぎ話レベルでは)。
だが、ドーム越しに見えるドラゴンの瞳の色は紫色だった。
これが問題だったのである。
紫は、水魔の色だ。
魔に侵された証――である可能性がある、ということだ。
ドラゴンが魔物化しているかどうか、確証を持てる者が里にいない。
ネイちゃんが資料庫で調べても何も分からなかったように、ドワーフ氏族の里には女神や水魔に関する文献さえない。里長の娘であるネイちゃんが『水魔の花』を知らないというレベルだ。
何か知っているかもとネイちゃんが言っていたガラス職人さんたちも、女神と泉のエピソードは賢者さまから聞いた話をイメージしてデザインしただけだという回答だった。女神への信仰はあれど、文章にするほどではないんだろう。
里の人々はひとまず食堂に集まり、食事をしながら顔を見合わせている。食事が喉を通らない不安そうな面々もいるけれど、ここぞとばかりにお酒を飲みかわす面々もいたりして、危機に対する意識は様々なようだった。食堂の空気は相変わらずお酒臭く、朝から酔っ払ってしまいそう。
どこにも逃げられないなら、まずはごはん!だそうだ。ネイちゃんはすでにジョッキ二杯目である。たくましい。現実逃避じゃないよね?
ただでさえも寝不足だったわたしは、食事の後に仮眠をとらせてもらえないかと相談するつもりだった。現状でさえ、油断すると机に突っ伏して寝てしまいそうなんである。
「ここにいたのか」
包帯まみれのラオさんが食堂に姿を見せた。
「ラオさん?病室から出ては……」
「こんな状況で寝てられっか」
ちらっとドーム越しにドラゴンの姿を見やり、ラオさんが苦い顔をする。
「完全装備で来なかっただけ、治療中の自覚はある」
「完全装備って。斧と鎧を着てドラゴンに立ち向かう気ですの?サーガの英雄みたいに?」
非難するような表情をネイちゃんが向ける。
「悪い冗談だな」
ひょいと空いた席に座ったラオさんが取り出したのはガラス瓶である。……なんとなく見覚えのある琥珀色だ。おそらく、お酒だろう。
怪我が治っていないのにお酒は問題だろうと考えたわたしと同様、ネイちゃんも難しい表情を浮かべる。
「ラオさん、仕事してもらいますからお酒は後にしていただけません?」
「そっちっスか」
テクさんが思わずツッコんでいた。自分は呑んでいるくせに、というわけだろう。
ドラゴンに顔色を失っていたはずのネイちゃんは、食事をしながらおすまし顔に戻っていた。
「テクによりますと、現在ドワーフ氏族の里から出る方法は、一つしかありませんわ」
「ういっス」
ひょいと片手を挙げてテクさんが答える。口元には何かの串焼き。朝からお肉とは、彼も元気である。
よく考えたらこの里の食事ってお肉メインだから、アクアシュタット王国で食べ慣れた野菜粥を食べてない。雪ばかりの場所でも乾燥野菜ならお野菜が摂れるし良いと思うんだけどな。
「観察する限り、ドラゴンによる体当たりでドームが破壊される様子は今のところありませんわね。とはいえ、衝撃に耐えているだけなのでいずれ限界がくるでしょう。何度か氷のブレスを受けていますし、天井の補強材に亀裂が入れば終わりですもの。里から出る者がいないか見張っている可能性もありますので、正面玄関から里の外へ出るのは危険ですわ」
「ドラゴンと話せたりはしないんですか?知性のある幻獣、なんですよね?」
「言葉が通じれば、試してみるのもありなんですが……」
これにはさすがにネイちゃんも渋る。
魔物化しているかもしれないドラゴンと会話ができるかどうかっていう問題もあるのだけど、そもそもドラゴンが話す言葉はドワーフ氏族のものと共通かどうかわからないのだという。
幻獣図鑑にはそもそも会話が可能かどうかも書いてなかった。
試してみるには、――安全なドームから出て声をかけなくてはいけない。
大気を震わせるほどの咆哮を繰り返している相手が、こちらの話を聞くほどの理性を持っているかどうかも怪しい。体当たりと氷のブレスから考えて、攻撃意思があるのは疑いようもない。
「地下水路を使って避難所へ向かう経路はまだ使えるはずっス。でもかなり狭いので、殺到されたら困るっス。冷静に順番に……。ラオさんたちに誘導してもらえればなんとかなるかもしれないっスね」
「地下水路?」
「この里は排熱と排水をきちんと管理してるっス。その、排水用の通路っスよ。綺麗とも快適とも言いませんが、天井側からは見つからないはずっス。
――氷のブレスで凍ってなきゃ、通れるはずっス」
ただ、とテクさんはわたしの方を思案げに見やる。おそらくドワーフ氏族なら通れるが人間には厳しい大きさなんだろう。
「……避難所に行ければ、図書館から脱出したメンバーもいるっス。あのドラゴンについての知識を持つ者もいるでしょうし、あるいは……。」
「そうだな。それに、洞窟で行方不明になっている婆さんさえ見つかれば、たぶん、いろいろ知ってるから対応もできるだろう」
ラオさんが言葉を引き継いで立ち上がる。
「こっちは里の者を脱出する準備に入る。各工房にこもったまま事態に気づいてない連中も引っ張り出さなきゃならんからな」
「……洞窟に入ったままの、爺さんは……」
「今は後回しだ。こっちも命がかかってる」
ラオさんは厳しい表情でそう答え、そのまま食堂を後にした。
「聞いての通りですわ。テク、さっそく地下水路が使えるかどうか調査を」
「はいっス」
テクさんもまた、食事を終え足早に去っていく。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!」
咆哮を上げるドラゴンを見上げ、わたしはぐっと唇を噛んだ。
パラパラとステンドグラスが落ちていく。
朝方は青空さえ見えていた空が白い雪を降らせる雲によって覆われている。ドームの外へ雪が積もっていくのも分かる。
この雪が一定量を超えた時、ドーム自体が重みに耐えられず崩れることもあるだろうし、地熱に慣れたドームの補強材は、金属疲労することだって考えられる。積もった雪のせいかブレスのせいか、ギシギシときしんだ音を立てている――ような気もする。
「あまり、使える時間はありませんわね……」
ネイちゃんが静かに呟いた。
里からの脱出準備は急ピッチで進められた。
普段は仕事第一で工房から離れようとしないドワーフ氏族たちも、山が崩れてドラゴンが叫んでいる状況では脱出してくれるだろうというのは甘い考えだった。声をかけても聞こえてない職人ばかりだったらしい。強制的にラオさんに引きずられていた。せめてという感じで腕に仕事道具を山ほど抱えている者も多い。
何度目かのドラゴンの咆哮とブレスを聞いた時、テクさんが最悪の報告を持って戻ってきた。
地下水路は、魔物の巣になっていたらしい。
「う、うそでしょう……」
ネイちゃんが顔色を失って絶句する。
「ラオさん曰く、白っぽい毛むくじゃら、だったっスよね」
「はい。そうおっしゃってました」
「気づかれないように逃げてきたっス。けど、万が一通路に気づかれた場合に備えてこっち側の出口をふさいだ方が安全かもしれないっスよ」
「……だ、だめ、ですわ。水路は、排水の要ですもの。里の水の循環が止まったら、どうなるか分かりませんのよ……」
動揺を隠せないネイちゃんが答える。
「けど、袋のネズミってやつっスよ?地下水路を使えないなら、正面から出るしかないんスけど」
見上げる先には、空飛ぶドラゴン。
これはもう本当に、頭の中が真っ白になる。
とはいえ、思考を止めるわけにはいかなかった。
「正面から出ることは可能なんですか?見たところ、凍ってしまって……」
「凍っているのはドーム外部っスからね。出入りは可能っス。ま、すぐに瓦礫と氷の山っスから、そこを登らないといけないっスけど。洞窟探索に向かったメンバーも戻ってきてましたっスよね?」
「……あの。ドラゴンて、どうしてこの里を狙ってきていると思います?」
「?」
わたしの質問へテクさんは怪訝そうな顔をした。
「そりゃあ、魔物ってのは特に何も考えずに目についたものを襲うんじゃあ?」
「ドラゴンから見れば、ブレスで凍った丸い塊のはずです。中にいるわたしたちを食べる目的でもなければ、繰り返し狙い続ける理由が分かりません」
「何が言いたいんス?」
「何か、この里に、ドラゴンの求めるものがあるんじゃないかと」
思いついた案は、彼らには少し突拍子もなかったようだった。
「わたしの故郷には、有名なドラゴン退治の伝説があるんです」
※ ※ ※
日本にはヤマタノオロチ伝説というものがある。
スサノオノミコトがクシナダ姫を助ける物語だが、ここで有名なのはヤマタノオロチを無力化するのに首の数だけ酒樽を用意したということだ。酔いつぶれているところをすべての首を切り落として倒すのである。正面から戦ったわけではない。
一か八か、成功する期待は正直なところあまりなかったのだけど、八方ふさがりの現状で発案したわたしに、ネイちゃんがノッた。ラオさんたちはヤケッパチな顔をして協力してくれた。(大事なお酒をドラゴンに分けるのがちょっと嫌だったらしい)テクさんは最後まで危険性の方を心配していた。
用意したのは大酒呑みのドワーフ氏族でも飲み干すのに十人は必要だという大樽で、なみなみと満たしたお酒のにおいは食堂に染み付いたそれよりも凄かった。それを、避難所への方角とは逆の方に置き、ドラゴンが興味を示すまでジッと待つ。
一晩くらいは覚悟していたんだけど、効果はすぐに現れた。
大樽を運びにドームの外へ出たドワーフ氏族の姿が目に付いたからかもしれない。
氷のブレスを吐くドラゴンは、バサバサと翼を動かして酒のにおいを嗅ぎ……鼻先を大樽に突っ込んだところで、ばたりと首が地面に落ちた。
眠り込んだのだ。
ごくりと息をのんで眠るドラゴンへ近づく、ネイちゃん、テクさん、わたし。ドラゴンの見張り役として里に残ることになったのはこの三名だけ。
ラオさんをはじめとするドワーフ氏族の皆さんには念のため里から脱出してもらう手はずになっている。地下水路にいるという魔物が里に入り込んでくる可能性もあるからだ。
間近で見ると、ほんっと――っに大きい。
今は瞼が閉じているが、目玉はメロンくらいある。
そして、あまり可愛らしくはない。トカゲとか恐竜とか、絵で見るとそれなりに愛嬌のある顔立ちをしていると思うのに、ゴツゴツした鱗は冷え冷えとした色合いで、触ると凍り付きそうだし、ひと呑みにされそうな口には博物館で見た恐竜よりもずっと鋭い牙が並んでいる。
ただ、眠っている様子なのは間違いなく、それだけ見るとあどけないと思えなくもない。強制的にお酒のにおいで眠らされ――急性アルコール中毒で死んじゃったらどうしよう、と少しばかり不安になるくらいには。
「人間であれば、アルコールで眠ってしまった場合、翌朝には目覚めるものなんですけど……。ドラゴンの場合はどうでしょうね……」
「さあ?お酒の効きは個人差がありますものね。ドワーフ氏族でもなければ」
「……ドワーフ氏族の場合は?」
「生まれる前から酒豪みたいな氏族ですから、わたくしたちは」
けろりとした顔でネイちゃんは答えた。
「――……こほん」
あーあー、と喉の調子を整えたわたしは、意を決して近づく。ドラゴンの、その耳もとへと。
うっかりミスで食べられてしまいそうなので、さすがに顔の正面に立つ勇気はなかったのだ。
「もしもし、ドラゴンさん。聞こえますか?」
泥酔して眠りに落ちている相手に声をかけたところで、目覚めることはない気がする。だがそれは、――……アルコールが毒素として働いているからである。
「大変身勝手なことではありますが、お話できたらと思いますので、どうか暴れないでください」
そう声をかけながら、わたしはドラゴンの鱗に手を触れる。
表面はやはり冷たくて固い。霜が下りているのか凍り付いているのかは分からないけど、鱗が濡れているのは間違いない。水があるなら、通じるはずだ。
ピリピリとした覚えのある感触にぐっと奥歯を噛みしめて、わたしはもう一度ドラゴンへと声をかける。
「浄化、します」
アルコールは水魔などによる毒素ではない。
だが、身体を害する毒であることには間違いない。
かつてクライフさんが毒の塗られた剣で傷つけられた時だって、あれは水魔による毒素ではなかったはずだ。もしそうなら、彼は魔物化していただろうし。
触れたところから身体に流れ込んでくる嫌なもの。
――バチンッ!
弾ける火花のような、火傷のような痛み。
わずかに顔をしかめはすれども、わたしはより一層奥歯を噛みしめるだけに留めた。
このドラゴンは幸い、ほとんどにおいだけで酔ってしまったらしく、ほとんど呑んではいなかったようだ。アルコール分の浄化はすぐに終わったが、どうにも別のものが混じりこんでいる。
思ったよりも、多く。
「く……」
わたしがうめくような声を上げるのを、ネイちゃんとテクさんは不思議そうに見返してくる。
彼らにはわたしが『聖女もどき』であったことは話していない。だが、わたしが何かをしているのは分かるのだろう。気遣うような視線を向けてくれる。
心配ない、と首を振って、わたしは口を開いた。
「ドラゴンさん、聞こえますか?」
氷のブレスを吐くドラゴンに接近する役を引き受けたのは三名。里長代理のネイちゃんと、近隣の地理に詳しいテクさんと、わたし。
お酒を使ってドラゴンを眠らせるという案を提案した本人だからというのと、もう一つ理由があった。
ドワーフ氏族には、ドラゴンと話せるという確証を持つ人物はいない。行方不明の『婆さん』ならば可能性があるかも、という程度だ。崩落した山の中の洞窟にいたであろう人物だから、正直なところ生存も疑わしく、ドラゴンとの通訳を頼むには荷が重い。
そこで、思い出したのは自分自身のことだった。
わたしはそもそもアクアシュタット王国の言葉もヴァサヴァルト連合王国の言葉も知らない。読み書きは『あいうえお表』に頼るレベルだし、作り上げた単語帳も二十単語程度だけだ。だが、この世界にやってきて、最初にクライフさんと出会った瞬間から、ただの一度も会話に苦労したことはなかった。
頭の中で自動翻訳されている――説明は難しいが、そうとしか表現できない状態によって。
ならば、会話のみであればドラゴンとだって話せるかもしれないと考えたのだ。
問題はもちろんある。ドラゴンが、人間を会話するに値する存在だと思ってくれなければ会話は成り立たない。出会いがしらにお酒を呑ませて酔い潰すなんて騙し討ちのような真似をしたことも反感を買う可能性がある。
「ドラゴンさん、あなたのご事情をお聞かせください。理由もなく住んでいる山を崩し、ドワーフ氏族の里へブレスを吐きかけることはないでしょう。もしわたしの声が届きましたら、どうか……」
話しかけていたわたしの目の前で、それは起きた。
しゅうしゅうと、熱い蒸気が辺りを包んだ。ひどくアルコール臭のする煙で、思わずウッと身構えてしまった。
風船から空気が抜けていくみたいに、目の前のドラゴンがしぼんでいく。
みるみるうちに小さくなり、消えて――……?
いや、消えてはいなかった。ドラゴンがいたはずの場所に小柄な人影がひとつ、地面に横たわるように倒れている。
「ッッ!!」
そこにあったのは色鮮やかな色彩の布の塊。いや、童女の姿だった。
「け……、賢者さまっ!」
「婆さん!?」




