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「おや?もう帰るのかい?もう少しゆっくりしていけば良いのに。」



冗談じゃない。こんなところはまっぴらだ。




そんな俺の思いを察したのか、声は少し寂しそうにこう言った。



「美しい闇夜と、


残酷なさざなみと、


まやかしの月光が恋しくなったらまたおいで。」






























囚われの君に、

最高の悪意と、最上級の愛を込めて。



いってらっしゃい、気をつけて。


ハンカチ・ちり紙忘れずに。



欲する答えは唯一つ。


恋しい君の『ただいま』のみ。





“夜明け前には還りなさい。”



君に捧ぐは唯一つ。


愛しい君へ。








           『おかえりなさい、


                奈落の底へ。』













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