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終
「おや?もう帰るのかい?もう少しゆっくりしていけば良いのに。」
冗談じゃない。こんなところはまっぴらだ。
そんな俺の思いを察したのか、声は少し寂しそうにこう言った。
「美しい闇夜と、
残酷なさざなみと、
まやかしの月光が恋しくなったらまたおいで。」
†
囚われの君に、
最高の悪意と、最上級の愛を込めて。
いってらっしゃい、気をつけて。
ハンカチ・ちり紙忘れずに。
欲する答えは唯一つ。
恋しい君の『ただいま』のみ。
“夜明け前には還りなさい。”
君に捧ぐは唯一つ。
愛しい君へ。
『おかえりなさい、
奈落の底へ。』




