もしも世界が厨二病になったら
テスト終了のノリでやっちゃいました。
本編とはあまり関係ありません(笑)
ある夏の日の事でした。
夏休みの宿題で、世界でおこっている事について調べてみよう☆みたいなやつを出されて、普段は全く見ないニュースを見ようとテレビをつけたんです。
出てきたのは、国民の前で演説する、アメリカ大統領でした。
演説は今から始まるようなので、とりあえず聞いてみようと思いました。
「皆……聞いてくれ! わたし達は長い間争いすぎた……。そう、あまりにも長く……。このままでは、地球が滅びてしまう! 争いの原因である核兵器を、宇宙へと飛ばす! 頼む! 世界平和の為に……協力してくれ!! 我等が地球のために!!」
日本語に訳すとこんな感じのことを喋る大統領に、盛り上がるアメリカ国民を眺めて、別のネタを探してチャンネルを変えました。
そこにうつったのは、全く同じ内容を演説するロシアのお偉方でした。
……こうして、世界中の宇宙開発研究が急速に進み、核兵器はみーんな宇宙にとばされました。
ここまでなら、スッゴく良い話なんですが、これで終わったワケじゃなかったんです。
夏休みが終わり、秋になって、冬休みに突入しました。
冬休みの宿題として、世界の事を(以下略がまたでたんです。
仕方ないので、気が向かないけれど、テレビをつけたんです。
うつったのは、例のアメリカ大統領でした。
「世界は平和になりすぎた……。くっ。そのせいで、俺の右目が疼くぜ……!!」
ソッコーでチャンネルを変えました。
ですが、どんなに変えてもうつるのは厨二病ばかり。
わたしが混乱していると、外から父の声が聞こえてきました。
「くらうがいい! この雑草どもが!! 竜の炎!!」
なに言ってるんですかぁぁあああ!?
わたしが叫び声をあげようとしたとき、母の声も聞こえてきました。
「さあ! わたくしの包丁さばき(つるぎのまい)をくらいなさい!」
ははうえぇぇええ!?
頭がおかしくなったんですか!?
ハッとしてテレビをみれば、険をぶつけ合って「光の剣!」だの「聖剣流星群!」だの叫ぶ人たちでした。
アナウンサーの名前は、クリムゾンやらブラック・アローやら闇の騎士やらで、もろに厨二でした。
嗚呼……世界はもうだめですね。
どうやら、厨二病にかかっていないのはわたしだけのようです。
こうなったら、わたしが世界を止めて見せます!
わたしは……新世界の神になります!!
「ていう夢を見たんですが」
「世界は今日も平和なのね……」
夢おちです。
ちなみに最後に会話してた二人は、本編にでてくる鈴と香のつもりです。