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短篇集  作者: ベルカ
1/2

できればパソコンで

 月は見た。


 はるか遠く一際光の集まる島国の中、森と森との間のひらけた土地に、群がる墓石のような、その気の遠くなるような小さな隙間の中を流れる、まさに血管を流れる血のような光の帯のその一粒、その中から空に向かって携帯電話をかざす、そのカメラのスコープが、

      その奥に隠れるぽかりとあいた口が、

                                         捕らえる。

         彼女は笑う。今日は一番良い顔のできる日なのだ。



 カメラのシャッター音が空しく鳴る。                その親指は風景を絵にする。

 画面に写る月 を見て、                     彼女は視界の隅に見つける。 

         彼女は笑う。                      ほんとうの月。

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