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旅路   作者: 大和 武
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その7     ドクターKとは

それから、ドクターKは大高、更に、キャサリンに声を掛けたのです。


 「ユーリーと大高さん、そして、キャサリン、少し休憩を取ってから私の部屋に来て欲しいのですが。」


三人は解りましたと返事をして、其れからコーヒーを飲みながら話をするのです。


ユーリーが聞いたのです。


 「キャサリン、私は男だから女性の事は解らないので聞きたいのですが。」

キャサリンが聞いたのです。

 

「ユーリー、何か問題でも有るの。」


 「別に大きな問題では無いがドクターKが心配なのだ、私達は何時でも何か問題が有ると直ぐにドクターKに相談するけど、


ドクターKが大きな問題を抱えた時は誰に相談をしているのかと思うのだよ。」


 「私は思うのドクターKは何事でも真剣に考えていると思うの、私達の話には何時も真剣に聞き、そして、真剣に答えて下さる


のよ、其れに、ドクターKは何事でも後に残さない人なの、それとドクターKは何時でもメモを取っているの、そして、後でその


メモを読んで書類を作成しているの、でもそのメモに書いて有る内容は私達には読む事は出来ないのよ。」


 「キャサリン、その事は私も知っているよ。」


大高が言ったのです。

 「其れは当然だよ、日本人の私も読む事は不可能だよ、ドクターKは日本の独特の文字で速記と言う文字があるのだよ、


その速記でメモを取り、そして、整理してから正式な書類にするのだよ、この文字は普通の人では理解出来ないよ。」


ユーリーが聞いたのです。


 「大高、その速記とはどの様な文字なのだ。」


大高が答えました。


 「其れは、私にも簡単に説明出来ないよ、だけど書物によると、速記は人が話す速度で全ての内容を記号にする事でどの様


な会議でも応用出来るそうだよ。」


キャサリンが聞いたのです。

「ドクターKは何時でもペンとメモ用紙を持っているけどその為なの。」


 「キャサリンやユーリーには理解出来ないと思うよ、確かに会議中の話は全て録音すれば簡単に終るけど書面にする時には


再生が必要だと思うよ、だけど速記は最初から書面の出来るのだよ、例えば、今、三人で話して要る内容を録音すれば良いが


後で再生を何度も行う必要が有るだろう、速記にはその手間がいらないのだ、だから簡単なのだよ。」


ユーリーが聞いたのです。

「其れでは、後でそのメモを見れば直ぐに解るのか。」


 「そうだよ、会議中の話で後日、誰が何を言ったか直ぐに解るのだよ、其れには何時もメモ用紙とペンが有れば何も考える


必要が無いよ。」


 「大高、其れではドクターKは私の思う程、深刻に考えて無いと思えば良いのか。」


 「ドクターKはそれ程、神経質な人物では無いよ、私達が驚く程神経は太いよ、私は古い友人に聞いた事が有るがドクターK


は何事が有っても冷静で何時でも外から物事を判断するそうだよ、其れに頭の回転が速いそうだ物事の先を考えて要るから


結論を出す時も早いそうだ、其れに、今頃、ドクターKは部屋でコーヒーを飲みながら見ていると思うよ。」


ユーリーとキャサリンが同時に頷くのでした。 

更に、大高が言ったのです。


 「ドクターKの事は心配いらないよ、その前に私達がノイロゼーに成るかも知れないよ。」

三人が笑ったのです。


キャサリンが言いました。


 「ユーリーは何時もドクターKが心配だと言っているのよ、ユーリーだけでは無いのよ機構の全員が何時も何か問題が有ると


ドクターKに相談するでしょう、だけどドクターKは誰に相談するのかと言っているのよ。」


大高が言ったのです。

「ドクターKは誰にも相談しないよ、彼は独特の考え方で話を聞いているよ、ドクターKの考え方は私達のも理解出来る様に


何時も説明していると思うよ、ドクターKは相談を受けるとその聞いた話を理解して相手の考えた通り物事が進む様に説明を


しているだけだと思うんだ。」

ユーリーが言ったのです。


 「そう言われたら思いだすよ、私は自らの考えた事が正しいと思うけど結論とは言えない部分の事で相談すると、私の思う事


と同じ考えで結論を出してくれるよ、その時は何も解らなかったが今言われた事で解ったよ、でもドクターKに感謝して要るよ、


私達全員の事、其れに地球人類の事など問題が山積みの状態なのにストレスが溜まると思うよ。」


大高が笑って言った。

「ユーリー、ドクターKにストレスと言う言葉は無いよ、其れより私達の方がストレスの塊に壊されて要るよ。 ドクターKは


時々、部屋に鍵を掛けて要る時が有ると思うよ。」


ユーリーが聞いた。


 「大高、何故解るんだ。」


大高が言ったのです。


 「私はドクターKが居あい抜きの名人だと聞いて要るよ、ドクターKの部屋に有るロッカーには多分日本刀が有ると思うよ、


その居合い抜きは神経を集中させないと出来ない技で、其れも心の中で問題でも考えて要ると出来ない程高度な技らしいよ、


私もその居合い抜きの技を見学したがドクターKの顔が変わる程神経を集中させて要る事が解って驚いたよ。」


キャサリンが言いました。

「確かに時々、ドアが開かない時が有ったの、何時でもドクターKの部屋は開いた状態で誰でも出入りは自由なのよ。その時に私達は何もせずに研究室に戻る事にして要るのよ、ドクターKは何時も穏やかな人だから何か特別な考えでも有ると


思っていたのよ、其れで時々ドアに鍵が掛かって要る理由が解ったわ。」


ユーリーも言ったのです。


 「私達の知らない所でドクターKは心と身体の疲れを取り、そして、何時でも何処でも冷静に答える事が出来る様にされて


要るのですね、私達のはとても出来ないと思うね。 ドクターKは本当に強い精神力を持って要る人だと思うよ。」


キャサリンも言いました。

 「でも、そのドクターKに私達は全ての事を相談するのね、私達も少しは反省する必要が有ると思うわ。」


大高が言ったのです。


 「ユーリーもキャサリンもドクターKの事なら心配要らないよ。 ドクターKと言う人は子供の頃からその精神力とあの鍛え


上げられた身体で多くの困難を乗り越えた人だよ。 其れに、私達も含めてだけど、ドクターKは何時も他人の事を考えて


要るよ、解決が困難な問題が多く成れば其れを乗り越える方法を考えて要る人だよ、其れに、ドクターKは他人から頼まれると


断る事が出来ない人だよ、だから何時でも相談する事が一番だと思うね。」


キャサリンが聞きました。


 「大高、其れで何時も私達の事を考えて要るの。」


大高が答えたのです。


 「その通りだよ。」


ユーリーも言ったのです。


 「其れでは、ドクターKは休む事も出来ないよ、私達は何時でも休む事は出来るのに、其れではドクターKの身体が持たない


と思うよ。」

大高が言いました。


 「心配する事は無いよ、ドクターKには色々な特技が有るけれど、最高の特技が有るんだ。」


キャサリンが聞いたのです。


 「大高、その最高の特技とはどの様な事なの。」

大高が答えました。


 「ドクターKが持つ特技でも、これは私が一番だと思う特技は、ドクターKが行う自己催眠術だと思うね。」


ユーリーが驚いて聞いた。


 「ドクターKは自己催眠術が出来るのか、之は本当に驚きだよ、私も以前専門家に催眠術を掛けて貰った事が有るけれども、


其れとも違うのかな。」

更に、大高が言ったのです。


 「ドクターK、この人の自己催眠術は特別だと聞いて要るよ。 どの様な方法を使うのか知らないがね、其れで頭の中を


リフレッシュする事が出来るそうだよ、私も始めは驚いたけれど、ドクターKが何時もにこやかな表情なのはその自己催眠術


で頭をクリアにして要るからだと思うよ。」


更に、キャサリンが聞いたのです。


 「大高、その自己催眠術は誰にでも出来るの。」


大高が言った。


 「其れは知らないけれど。」

ユーリーも言ったのです。


「即ち、ドクターKは特別な人だと言う事だよね。」


大高もキャサリンも頷くので有る。 


その時、マイクが来て会話に参加したので有る。


マイクが聞きました。


 「何か問題でも起きたのか。」


キャサリンが言ったのです。


 「マイク、今ドクターKの事を話ししていたのよ。」

マイクが聞いたのです。


 「ドクターKの事で何か心配事でも有るのか。」

ユーリーも言いました。


 「マイク、私達は何時もドクターKに相談をするだろう、だけどドクターKは本当のところ誰に相談するのか、其れと、ドクターK


は何処でストレスを解消して要るのかと言う事の話をしていたのだよ。」


マイクが聞いたのです。


 「ドクターKなら先程部屋に入って行ったよ、何時もと同じ表情をしていたけれど、其れが何か問題なのか。」


キャサリンが言ったのです。

 「マイク、ドクターKの特技中の特技を知って要る。」


マイクが言いました。


 「ドクターKの特技中の特技、其れはどの様な特技なの。」


キャサリンが言ったのです。


 「ドクターKが時々ドアを閉めて要る事が有る事は知って要るわよね。」


マイクが言いました。

 「其れは知って要るよ、私もその時は静かに戻る事にして要るよ、ドクターKが何か深刻な問題でも考えて要るのだと


思っていたからね。」


キャサリンが言ったのです。


 「マイク、ドクターKは部屋で何をして要ると思う。」


マイクが言ったのです。


 「キャサリン、其れは私にも解らないよ、だけど、その時は部屋の中での物音は聞いた事は無いね。」


ユーリーが言いました。

「マイク、驚くなよ。」


マイクが言ったのです。


 「ユーリー、私はドクターKの事だから普通の事では驚かないよ。」


大高も言ったのです。

 「でも、マイク、この話を聞けば驚くと思うよ。」


キャサリンも言いました。


 「私達はドクターKの事を知って要ると思っていたの、其れが本当は何も知らなかったのよ。」


マイクが聞いたのです。


 「その話を聞かせて欲しいね。」


キャサリンが言ったのです。


 「マイク、時々ドクターKの部屋に鍵が掛かって要る事が有るでしょう。」


マイクが言いました。


 「其れは、先程言ったよ。」

 「その時、ドクターKは部屋で居合い抜きをして要るそうなのよ。」


マイクが驚いて聞いたのです。


「キャサリン、其れは本当なのか。」


キャサリンが言いました。

 

「その話を大高がしてくれたのよ、大高悪いけれどもう一度マイクに話をして欲しいのよ。」


大高が答えたのです。

 「良いよ、マイク、キャサリンが言った事は本当だよ、ドクターKと言う人はね、本当に苦しい時には精神を集中して部屋の中


で居合い抜きをするのだ。 ドクターKが持って要るのは本当の日本刀だからね、この日本刀は大変美しく、其れに良く切れる


今でも最高の刀だと思って要るよ、更に本物は大変重いよ、この日本刀で居合い抜きが出来る人は相当な訓練をして要る人


にだけ出来る業なんだ、その居合い抜きをドクターKは部屋の鍵を閉めて行っているよ。 ドクターK程の人物でもその精神力


を鍛え直す時も有る程、今回の移住計画は困難が多いと言う事だと思うね。」


マイクが聞きました。

「大高、その居合い抜きだけど、相当な神経を集中される事を要求されるのか。」


大高が答えたのです。

 「其れは、当然の事だよ、私も一度日本刀を持った事が有るけれど、この日本刀を日本では本身と言ってね誰でも振り回す


事は出来ない程、重たいのだよ、ドクターKがこの日本刀で精神力を高める訓練をして要るのだ、其れは、本当に厳しい訓練


でね、ドクターKはその厳しい訓練で付けた精神力で今の彼が有ると思うよ、マイクも一度ドクターKに教えて貰ったら良いと


思うよ、マイクの身体でも相当厳しいと思うよ、必要な事は何時も心を静にする訓練が要ると思うね。 私も日本人だから解る


けど日本の古い時代劇を見れば武士が簡単に刀を振り回して要るが、本当は不可能だよ、でもドクターKは其れを今でも心の


訓練の為に時々部屋で居合い抜きをして要るのだよ。」

ユーリーが聞いたのです。


 「大高、ドクターが何時も冷静なのはその訓練をして要るからなのか。」


大高が答えたのです。


 「勿論、その事も有ると思うが、私が考えるドクターKと言う人物は幼い頃から両親や祖父が何時も言葉にして話をしていたと


思うよ、ドクターKはその通りに育ったと思う、其れが今のドクターKと言う人物を作り上げたと思うよ。」


キャサリンが聞いたのです。


 「でも大高、ドクターKは何時も孤独なの。」

大高が答えました。


 「キャサリン、其れは違うよ、ドクターKは孤独とは無縁だよ、日頃は楽しい人物だよ、この機構、特に今回の巨大惑星の事


では多くの問題が出てきたので考える時間が多いだけだよ。」


マイクが聞いたのです。


 「大高、その事は良く解るよ、私達は普通の事だけを考えて研究すれば良いが、ドクターKは全ての事を考え、そして、多くの


意見を聞き、其れを、結論として出す、之は、普通の人間が出来る事では無いよ、ドクターKはこの人類の事を考えて要る


からね、私達の研究などは大きな研究とは言えないよ、其れに、ドクターKは何時も考えて要る様に見えるのだが、何を考えて


要るか解るか。」

大高が答えたのです。


 「マイク、ドクターKは以前、私に言った事が有るよ、機構の全員に少しでも負担を少なくしたい、自分が出来る事はどの様な

でもするが、全員が、その専門家だから専門家の邪魔は出来ないよ、その専門家が研究したことを最大限に生かす方法が


有れば本当に良いが、今は、その方法が見つからないとね。」


ユーリーが言ったのです。


 「では、ドクターKは何時も私達の事を考えて要るのか。」


大高が答えたのです。


 「その通りだよ、ドクターKが会議で発言する内容は機構全員が考えた事で、自らが考えた事では無いと言っていたよ。」


キャサリンが言った。

 「確かに、その様に言われるとドクターKが会議で発言する内容は私達がドクターKに話した内容ばかりね。」


大高も言ったのです。


 「ある時、この話は、リー先生から聞いた話だよ、ドクターKが部屋で話をしたそうだよ、この機構の全員が研究された内容を


世界に伝える役目が、今の自分の責任だとね、ある大統領から連絡が入り、話しをしていてその大統領にドクターKが言った


そうだ、私はこの機構で働く全員を信じています、その専門家が出した内容を話して要るだけです、でもその研究結果を世界中


に伝える役目が私なのです、機構の研究員が出した結論に対し、私を含め素人が口を出す必要は有りません。 と言った


そうだよ。」


ユーリーが聞いたのです。

 「大高、その後、どの様に成ったのだ。」


大高が答えました。


 「勿論、ドクターKが言う事に反論は出来ないよ、ドクターKは研究員が出した結論に、自らの考え混ぜて話しをするからね、


ドクターKは頭の良い人だから研究結果を更に大きく話しを作りだす名人だとも思える。」


マイクが聞いたのです。


 「大高、ドクターKは専門家の意見に対し、その意見と自らの考えを合わせて話をするのか。」


大高が答えたのです。


 「その通りだよ、普通の考えでは無いと思うよ、ドクターKが考える事は多種多様で専門家でも負ける程の知識を持って

要るよ。 私の農業に関する事でも、時々、ドクターKが話しをする内容が本当だと思う事も有るからね。」


ユーリーが言ったのです。


 「確かに、その通りだと思うよ、火星の事でも大変詳しく、私の知らない事の法が多い事が有るよ、でもその事を出さずに


私達の話を聞いてメモを取って要るからね。」


キャサリンも言ったのです。


 「今、言われると解るのよね、宇宙船の事でも、私達以上に詳しいのよ、私も時々思うの、ドクターKの頭の構造を知りたい


と思うのよね、話をして要る時は何も感じ無かったけれど。」


マイクも言ったのです。


 「其れは本当だね、皆で一度、ドクターKの頭の中を調べて見てはどうだろうかな。」


全員が笑うのでした。

大高が言ったのです。


 「ユーリーが心配する事は解るけど、私はドクターKに関しては何も心配は要らないと言う事だね。」


全員が頷くのです。


ユーリーが言いました。


 「ドクターKの事を心配する必要は無いと言う事だね、其れでは、之から私達は自らの研究に入るとしますか。」


全員が頷き席を立ち解散になるのです。 その後、彼らは自分達の部屋に戻り今後の計画を作成に入るのでした。




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