その4 ドクターKが総責任者と成る
有る政府関係者からの質問です。
「ドクターK、今、参加は自由であると言われました、勿論だと思うのですが宇宙船内も自由なのですね。」
「勿論です、参加が自由なのですから、但し、私達は思うのです、地球と同じですが、この宇宙船は何隻に成るか、今は解ら
ないのです、その為、宇宙船には必ずリーダーが必要だと思います、このリーダーは地球での首脳達では無いと思うのです、
地球の様に、各国の利害関係も必要無いと思うのです、リーダーに成られる人物、この人物は大変困難な仕事に成ると想像
出来るのです、先程の各種有る仕事に就く人達もこのリーダーに成る人達も大変困難な仕事だと私達は考えているのです。」
「其れではドクターK、貴方は総責任者に成ると言う事は考えているのでしょうか。」
「いいえ、私はその様な任務に就く事は考えていません。 其れに、私がこの宇宙船に乗る事も決定していません、今の私は
機構の責任者と言う立場なのです、私の考えは可能な限り人類を第二の地球を目指す大航海に送り出す事なのです、私以外
にもこの地球では多くの人材がいるのです、その人達が、宇宙船のリーダーと成り、そのリーダーを纏める役割が総責任者で
有れば良いと思うのですが。」
「ドクターK、其れでも宇宙船に乗り込んだ人達が貴方を総責任者に成って欲しいと言われました、その時にはどの様に答え
られるのですか。」
「先程も、言いましたが私が宇宙船に乗る事に今は未定なのです。」
このドクターKの発言に対し各国の政府関係者から提案された、其れは、今、この地球上で一番信頼されて要る人物、
其れはドクターKだと言うのです。
先程の政府関係者が言ったのです。
「私達各国の政府関係者はドクターK、貴方をこの巨大宇宙船団の総責任者と成る事を希望しています、ドクターKは全ての
「私達各国の政府関係者はドクターK、貴方をこの巨大宇宙船団の総責任者と成る事を希望しています、ドクターKは全ての
国からの信頼も厚く、何事に対しても冷静な判断をされています、勿論、この地球でもドクターKだけが利害関係の無い人物
だと思うのです、私達、政府関係者は何事も自国の利害だけの事を考え優先に物事を行って来ました。 この政府関係者が
宇宙船のリーダーに成る事は宇宙船に乗る民間人、更に言えば自国民だけの利害を考えて物事を進める可能性があると私
は思うのです、ドクターKの考えは全ての人民の為と言われています、今、本当に地球人類の事を考えて要る人物、其れは
ドクターK、貴方だけだと思います。 この私も自国民を優先的に考えているのです、この会議場に要る各国の政府関係者も
私の考えに近いと思うのです、勿論、此処で傍聴されている民間人の人達も同じだと思うのです、私は、今この会議場にいる
全員に聞きたいのです、如何でしょうか、ドクターKを地球人類の総責任者に成って頂く事に賛成で有れば手を上げて欲しい
のです。」
この政府関係者の発言は会議場に要る全員が納得出来る発言でした。 政府関係者は勿論、一般の傍聴人達も全員が手
を上げたのです、之はドクターKが思う方向とは違う会議に成ったのでした。
これだけはドクターKを始め機構から出席した彼らは、勿論、全員が驚いたのでした。
ドクターKが発言したのです。
「皆さんの気持ちは本当に有り難いと思います、私はこの会議でこの様な方向に成る事は考えていませんでした、私に一度
この責任者に成る事を考えさせて欲しいのですが。」
今度は一般の傍聴者からの発言でした。
「ドクターK、貴方は何を悩む必要があるのです、この会議場の全員が賛成したのです、先程の政府関係者の発言は誰もが
納得出来ると思うのです、この会議は今世界中に放送されて要るのでしょう、ドクターKは少し考えたいと言われました、勿論、
この私も同じ立場で有れば考えると思いますが、ドクターK、其れでは世界中の人達から貴方に総責任者に成って欲しいと
言われるまで待たれるのですか、私は思うのです、この会議場に出席されている世界中の政府関係者が異論無くドクターKに
総責任者に成って欲しいと言われたのだと思います、私は民間人です、でもその民間人の私達でも同じ考えだと思うのです、
勿論、私達はドクターKに全ての責任を負わせる事は無いと思うのです、失礼ながら、今の各国政府関係者に対し総責任者を
努められる人物がいるとは思いません。 各国の政府関係者が例え反対しても私達民間人の全てがドクターKの見方に成ると
信じています、ドクターKは政府関係者を含めこの会議場に要る放送関係者も貴方が最適な人物だと信じているのですよ、
例え、この移住計画が失敗に終ったとしてもドクターKに対して、何処の誰が責任を追及すると思いますか、私は今この放送を
聞いている世界中の人達に伝えたい、世界中の皆さんドクターKの見方に成って下さい。 ドクターKは私達民間人の事だけを
考え自らはこの地球に残られる考えなのです、各国の政府関係者にもお願いします、勿論、私が宇宙船に乗り移住計画の中
に入っている保証はありません、移住に参加出来る、出来ないは別と考え、是非ともドクターKが総責任者に成る様に世界中
の人達にお願いしたいのです。」
この彼の発言が世界中に放送された直後から世界中の民間人は自国に政府に対し、ドクターKに総責任者に成る様にとの
要望が絶え間なく続き政府機関も対応出来ない状態に成っていたのです、勿論、機構を含め国連本部にも数え切れない程の
要望が寄せられているのです、そして、この要望されている事を会議中の議長に届き。
議長が異例の発言をしたのでした。
「この会議場の全員に伝えます、先程の発言が世界中の民間人の人達が聞き、そして、各国の政府に対し、ドクターKに対し
総責任者に成って欲しいとの要望が多数寄せられ、何処の政府機関も対応出来ないとの連絡が入っています、勿論、この
本部に対しても絶え間なく寄せられています、其処で、私達からのお願いが有ります、ドクターK、是非、貴方に総責任者に
成って頂きたいのです、この私も同じ気持ちなのです、私はこの年齢ですから、今更、移住する気持ちは有りません、でも若い
人達は第二の地球を目指して欲しいのです、ドクターK、貴方は、今、この地球では最高の適任者だと思います、勿論、先程の
発言と同じでドクターKに全ての責任を取って頂く積もりはありません、如何か、ドクターK世界中の人民の為に総責任者に
成る事を受諾して頂たいのです、お願いしますよ。」
この議長の発言や世界中の民間人からの要望を受けドクターKが発言するのでした。
私は本当に幸せ者です、今の私は人民の事だけを考え、移住計画を実行する事だけを考えていました、私は未だ未熟者
ですが、この未熟者の私で良ければお受け致します、今は私達機構の全員が毎日、巨大惑星の事だけを考え連日研究とこの
太陽系までの到達時期の特定に励んでいます、私自身はあらゆる方法を世界中の皆様からの提言を受け、多くの人達が
生き残れる事を望んでいます、世界中の皆様の協力をお願いします。」
ドクターKの簡単な挨拶が終ると会議場の全員が席を立ち拍手をするのですが暫くはこの拍手が終らない状態でした。
そして、その拍手が容訳終わり、全員が席に座り再び会議が始まるのです。