その2 人類は果たして生き残れるのか
ドクターKが説明する内容とは。
「何百隻いや何十万隻の宇宙船が必要かなど、その他にも未だ問題があります。
そして、その巨大惑星が仮に地球に衝突したらですが、月や火星、土星にも被害が及ぶのです。 何故ならその惑星の
軌道上に計算上で各惑星がありますが、仮に、僅かでもその巨大惑星が月や、その他の惑星に掠らずに地球に直接衝突した
として地球は勿論完全に破壊されてしまうだろうし、その影響は、月や土星、そして、火星にも及ぶのです、太陽系は勿論
ですが、この銀河系も少なからず影響が出ます。 では、どの様にしてこの銀河系を脱出するかが問題なのです。
まだ時間はあります。 それに、確実に地球にいやこの太陽系に衝突すると結論が出た訳でも有りません。
何れこの太陽系に重大な危機が起きる事は間違いが無いと伝えられています。 今からでも準備しても遅くは無いのです、
それがこの人類移住計画なのです。
この移住計画に、人類全員が行く事は不可能だと思います。 100億人の移住は不可能ですが、 其れでも10億人で
あれば不可能では有りません。」 と説明した。
最早、この移住計画は一国の問題では無く人類全体に及ぶ大問題に成ったのです。
それも、天の川銀河を脱出すると言う途轍も無い大冒険なのです、だが、今と成ったら他に方策が無いにも等しいのです。
そして、100億人の移住が不可能との答えが出たのであれば仕方が無い、其れでも、10億人に対して少しでも多くの人達を
移住させたいと思うのが人間の持つ感情なのです。
成らば、どれだけの人数が移住可能なのか人類研究の科学者が算定する事に成ったのです。
成らば、どれだけの人数が移住可能なのか人類研究の科学者が算定する事に成ったのです。
そして、別の科学者チームはとにかく最低10億人分で、どれ程の規模の宇宙船が何隻必要か検討に入ったのです
今や、余計な議論等している場合では無いのだです、各国が連携を取りながら作業を進めて行く事が大事です。
どの国家も可能な限りの人数をその作業に費やして要るのですが、検討作業の中心は国連の中で各項目事に特別プロジェク
トチームが24時間休み無く検討するのです。 其れは、各国の専門家が集合し全員壮絶な議論を重ねて要るのです。
彼ら専門家も人間です、検討作業も長引くにつれ疲労の色が出て来ます、其れでも、人類の為にと思い少しでも作業が
遅れ無い様にと全員ががんばるのですが、休み無く行なう作業に対して人は疲労には勝て無いのです。
だけど、この検討作業の遅れが、その国だけの問題では無く地球全体に及ぶのですから大問題に成るのも当然です。
その頃にドクターKが各プロジェクトチームに一つの提案をしたのです。
ここ国連本部の中に有るプロジェクトチームの中には進捗状況が刻々と伝えられて要る場所があるのです。
ドクターKが説明したのです。
「派遣されて要る、研究者は全員その分野の専門家ですが専門家だけでは意見の対立でばかりで収拾が付かないのです。
私は、此処でのエキスパートとは大学を出て語学が達者な人達ばかりでは無く、一部の人を除き現場の経験が大きくウエート
を占めている熟練者、即ち現場のプロの意見を取り入れる事も大事だと思いますが如何でしょうか。」
と言ったのです。
勿論、重要なところは学者と経験者との議論する事に成るが殆どの事柄に就いては経験者の意見が最重要となり現場に
通達されて行く事に成ったのです。
例えば、北米と南米では作る作物も違う様に、地球上に於ける主要な作物を厳選し、それも、栄養分の事は出来るだけ、
その地域の作物と栄養分とを勿論考えて行くのです。
農業関係者だけでも数千人規模であるから、それが、各地域に分かれてプロジェクトチームとして要るので国連ビル内が
宛ら議論の戦場と化しているようでした。
取分け、議論が集中して要る場所があるのです。 それは問題とされた宇宙船建造に関するチームの所なのです。
先ず、議題に成ったのが宇宙船の数である、人類が移住の為には何隻必要なのかです。
僅か数十年位で何隻製造可能かその計算から始まる。
だが、その前に人類を10億人全て移住させる事自体が果たして可能なのかの議論に集中したのです。
何故なら地球が大爆発したら地球の近くに存在し活動している、月や火星に土星にも大きく被害が及ぶ事は専門の科学者達
の計算値からはっきりして要るのです。 勿論の事、今、輝いて要る太陽にも多大な被害が及ぶことも確認されて要る。
その為、どの様な事をしても太陽系どころか、この銀河系も脱出しなければ成ら無いのです。
訓練を受けて無い人間が、其れも、小さな赤ん坊から年配者までが人類史上初の、途方も無い宇宙大航海に耐える事が出来
るのか、其れにもまして、何年いや何十年係るか解ら無いのです。
今でも移住人数を如何に設定するかにまた議論伯仲するのです。 どの様な意見が出てきても纏まりが着か無いのです。
その様な、議論が数ヶ月に及ぶが未だ結論は出無いのです。
その様な時に、あの時のドクターKが始めて意見を出したのです。
はたまた、ドクターKの意見に対して会場の全員が驚愕した。
ドクターKはこの数ヶ月ただひたすらに全員の意見をメモしていたのです。
だから、初めてドクターKの発言を聴く人にはただただ驚く様な意見が出てくるのです。
ドクターKには、一つの特技みたいな物があります、その特技とは速記です。 速記とは、会話を其のまま書く事が出来るの
です。
1900年代の日本で多用されていました、其れは会議等でとても役立ち一言一句漏らさず書く事が出来る之が速記である。
この人物は日本人で有る事は誰でも知っていたました。 勿論、この様な会議場ではどの国の言葉に対しても同時通訳で
会議が進むのですが、如何しても言語の微妙なところが通訳では伝わり方で少しずつ変化します。 そして、後日、会議内容は
書面で各首脳達に配布されるのですが、其れでは時間の浪費に成るのです。 ドクターK自身、配布された書面にも一応、目
を通すのですが、自身が書いた速記の原文でのまま発言に入るのですから、各首脳達が驚くのも無理はありませんでした。
元に戻りこの驚愕の内容をドクターKは説明したのです。
「皆さん、100億人どころか10億人の移住計画に対しても時間との戦いなのですよ。 ではどの様にすれば良いか私は
考えた結論、それは100億人の10パーセント、即ち10億人に絞り込むと言う事に成ると思うのです。 即ち残りの90億人は
地球に残り、その巨大惑星の犠牲に成ると思われます。 之は私を含めての多くの人達に対し仕方の無い事だと思うのですが
如何でしょうか。」
その意見に対して、各国の首脳達は自国の事だけ考えて要る為に地球人類の事等は誰も考えていなかったので首脳達は
愕然としたの有る。 騒然とした中でも少しでは有るが冷静に成り始めた首脳も出てきたのです。
しかし、一部の首脳達の中にはどうしても、その様な話を受け入れる事は出来無いと会場を後にする首脳も出たのです。
この会議でも同じですが少しの休憩を挟んでは又会議に入るのです。 それでも、さすが一国の首脳達です。
どの首脳達もタフであるし、また、タフで無ければ一国の首脳や閣僚には成れ無いのです、それが、首脳や閣僚達の宿命
なのでしょう。
だが、さすがの彼ら首脳や閣僚達にも疲労と睡眠不足で考えること事態にも疲れが出始め発言が少なくなり始めたのです。
その様な時に、又、このドクターKの発言が飛び出したのですから全員が驚くのも無理も有りません。
この男のタフな事は普通では無いのです。 ドクターKと名付けた訳は誰も知ら無いが、何時の間にかその名がこの
国連本部の全てのチーム、そして、全ての人達の中での通り名に成り何処でも話題に上り始めたのでした。
そして、このドクターKに対し各チームから会議の出る様にとオファーが増え始めたのです。
当然と言えば当然の事なことかも知れないのでしょう。
また、戻りますが10億人の移住計画に対しての評価は一部を除き殆どの首脳は賛成したのです。
其れは、残念ながら仕方が無く人類が全滅の危機に恐れのある問題に対し少しでも希望があればその計画に対して反対は
出来無い状態に人類は其れ程追込まれて要るのです。 それ程、時間が切迫して要るのであるから仕方が無いと言えば嘘に
成るのです。
会議は休憩に入るのですが、議長判断で今回の休憩は少し長く取ったのです、休憩が終わり会議場に首脳達が集まり
始めたのです。
首脳達の前には移住計画に関する要件が書かれた書面が用意されているのです、計画書を見た者は今度ばかりは誰も
驚きはせずに見ていたのです、勿論、書面は全て各国語に翻訳されて要るので皆真剣に読んでいたのでした。
だが、ひとつ不思議な事があるのです、何故、この短時間でこの様な計画書が出来たのでしょうか。
だが、誰もその疑問に対し理解する必要は無いのです。 当前の事です、彼とその仲間達がこの計画書は数年前から
準備し作成されていたのです、何故なら、どの様に計算し、考えても100億人の移住計画など初めから不可能で有る事事態
どの国の首脳や閣僚も理解は出来て要るのです。
この計画書は彼達が作成していたのです、ただ、発表時期だけが問題に成ったのでした。 全ての意見が出つくすまで我慢
し発表のタイミングを待っていたのです、 彼達の計画書には自信が有った、数年掛りでこの計画書を作り出したのですから、
皆が静かに読んでいるのです、そして、暫くしてから彼即ちドクターKが議場に現れたのでした。
会場に居る全員が静かにしている、そして、計画書に関しての説明が始まったのです。
彼は冒頭に計画書の説明の前に演説を始めたのです。 会場の各国の首脳達に対してです、一冊の分厚いノートを
取り出して話し初めた、このノートには全ての発言者の内容が記入されて要る。
ドクターKの発言です。
「私は、この数十日の間、皆さんの白熱した議論をただひたすら聞いていました。 でも貴方達は議論と言いますが議論でも
何でも無いのです。 貴方達の話では助かりたいのは自分達首脳と閣僚を含み政治家とその家族や一部の経済的な資産家
達の事だけを考えて、自国の住民や他国の事など考えて無いのです。 この会議場に居る首脳達の中で本当に地球人の事を
真剣に考えて発言されている人は果たして、何人いや何カ国の人が要るのでしょうか、その答えは皆無に等しいと思います。
其れでも、貴方達は各国を代表する首脳達です、今は、数世紀前の様に国と国、又、部族同士の戦いでは無いのです。
肌の色が違う、宗教が違う、文化の違う、イデオロギーが違う事位で争いをして要る時では無いのですよ、今、直にその様な
考えは捨てて欲しいのです、今の私達には国は違えども同じ地球人として、この大問題に対処して欲しいのです。
その為に、国の境など無くしてこの地球人をどの様にすれば助けるかだけを考えて行くべきだと私は思うのです。
今の状態で誰か自国いや世界に対して本当の話を説明が出来ますか、多分其れは出来ないと私は思うのですよ。
この地球の危機が起きる迄は普段の会議内容は一部の内容を除き世界の人達には詳しく放送されて無いのですが
今日、この会議だけは全世界いや地球全体に放送されています、ですからあえて私はこの発言をしているのです。
この際、之までの会議でされた発言の内容に付いて全てノーとは言いません、ですが自国では無く地球人をどの様すれば
一人でも多くの民を救う事が出来るかだけに内容絞り会議を進めて欲しいのです、皆さんお願いします。」
彼の発言が終了と同時に会議場の中に居る各国の首脳達からは拍手が沸き起こり、そして、全員立ち上がり再度拍手が
起こったのも当然の事なのです。
それから、少しの休憩に入ったが、休憩中でも彼らの話の内容は全て彼、即ちドクターKが会議の冒頭での発言内容に
付いての事ばかりなのです。 余りにもの的確な発言内容の為に、出席者全員が頭ハンマーで叩かれた程の衝撃を受けたの
も当然なのです。
そして、休憩が終わり全員会議場に入ったのです。
次に、有る人物が発言求めたのです、その発言者は先程のドクターKの発言に対して賞賛の言葉を発したのです。
そして、今からは此処に要る全員が一丸と成り地球人の為に、今以上に真剣に話し合う事を提案したのです、之に対して
全員から賛成の意味を込めて、全員が起立し拍手をしたのです。
それにも増してドクターKにも再度の拍手起こったのです、 さて之からが会議の本番に入るのです。
全員に配布された書面に対し説明が無くても計画書の中身を読めば理解出来る事位、誰でも解って要るのです。
其れだけこの計画書は見事な出来栄えであったのです。 だが、各首脳達は理解出来て要るのだがやはり、彼達の説明が
欲しいと依頼するのです。 余りにも出来すぎた計画書の為に説明と言うよりも質問なのです、彼達はその質問に対し丁寧に
答えて要る、だから質問者だけで無く他の者も真剣に聞き、そして、その質問内容と答えをメモしているのです。
一つの例を上げて見ると、何故10億人で有れば移住が可能なのか、20億、そして、30億人では駄目ですかと質問です。
その答えが次の内容なのです。
この質問にはマイクが答えたました。
「この頃には、地球の人口は100億人にも及び、地球自体は環境変化で現実には数十億人が食料不足の為に、生死の
狭間に要るのです、そして、年間に数百万人とも言われる人達が、死亡または死亡の直前に置かれて要るのです、特に貧困
な国は悲惨で、爆発的な人口増加と地球環境の変化により食料の増産が追い付かずに要るのです、其れでも裕福な国は
その経財力に物を言わせ、自国民の為に食料生産国に対し経済力で根こそぎ買いあさるので財力の乏しい国には食料不足
がどうしても起こるのは当然なのです。 でも今回の事態に対して、私達はどの国に対しても公平に行う事が大事と考えて
要るのです。 其れで無ければ何の為の人類の移住計画なのか解ら無いのだと考えたのです。 現実の地球人口は100億人
もいないかも知れません、だから取りあえず計算上での数字を出したのです。 単純に計算での数字が10億人としただけの事
です、之から細部の人口調査が必要だと思うのです。 各国に対して人口の10パーセントを目標とした、之で有れば取りあえ
ずのところ人数の把握は出来る筈で有ると思われます。」
次に質問に上がったのが対象年齢をどの年齢に設定するかです。 設定年齢に成ると議場はざわめき出したのです、
何故なら高齢化が進んで要る国と、まだ、其処まで進んで無い国とが有り、之にはさすがのドクターKも直ちに答える事が出来
ずにいたのでした。
この問題を余りに簡単に答えを出すと高齢化が進んだ国が困るのです。 特定の諸国は人口の割には高齢者が多く移住者
が減少する、其れでは、その当事国は了解する事は無いのです、之も当然と言えば当然の事柄なのです。
彼達は、その様な質問が出て来るであろうと始めから解っていたのです、今、この場では合えて答えを出さ無かったのです。
だが、之も彼達の作戦の一部なのです。 全ての質問にその時に即答えを出す事柄と少し時間置いて答えて良い質問を彼は
全て自分達の中で作戦としていたのです。 その為、先程の質問にも直ぐに答えず業と時間を取り考え込む振りをして要るの
です、少しだけ間を空けてから彼は発言した。
この質問にもマイクが答えたのです。
「まず、最初に行う事は各国人口の10パーセントの人達を選ぶ方法なのです。」
この頃の、国連には世界人口を把握は出来ていたのです、その為、余計に選ぶ方法に議論が白熱したのは当然なのです。
会場が騒然として要る、上限を何歳に決めるかで皆真剣なのだが時間との兼ね合いもあるのです。
其れに、どの発言を聞いても当然の内容ばかりなのです。 その様な時に一人の傍聴者が発言を求めたのです。
この会議場には報道関係ばかりでは無く、今は一般の人も傍聴に来て居る、 勿論、当然の事です、自分達の事であり、直接
関係があるので彼らも真剣に聞いているのです。
その発言者で彼はアメリカ人で50歳半ばの男性、名前はクラークと言った、その彼の発言内容と言えば次の内容です。
「先ず、上限を決定する前にこの移住計画の中で、移住出来無い人もいるのでは無いですか。 幾ら移住したくても出来
無い、更に移住などしたく無いと思う人達もいるはずです。 何故なら人類史上で最大の計画に付いては理解出来ますが、
重症の病気で余命が少ない人などは、果たしてその大航海其れよりも、その人達が宇宙に出る事が可能でしょうか。
それに、今、各国にどれ程の重症患者がいるか国連は把握して要るのですか。 仮に私がその立場の人間であれば、私は
その移住計画の中より削除して貰いたい、移住するよりも、この地球で最後を迎えたいと思うのです、計画に反対して要るの
では無いが、私はこの地球で生まれ、そして、育てられたのです、そして、人生最後もこの地球と共に終わりたいのです。
私と同じ様に考えている人も少なからずいると私は思います、私の気持ちも理解して欲しいと思うのです、お願いします。」
そして、発言が終わり発言者の言葉に対し会場中が静まり返ったのも当然なのです。
マイクも、この発言に対して、何も答える事が出来ずにいたのです。
ただ、この時代には医療技術の進歩が格段に上がり、100歳を超えても、今だ元気に各種の仕事をこなす人達がこの地球上
に数億人以上が元気に働いているのです、その様な、人達の事も考え無くては成らないのです。 だが発言者の言葉を境に
先ず、移住が不可能な事柄を選び始めたのです、この設定作業は別の専門家チームが行なう事に成り、この議題は一先ず
決着したのですが、実はこの発言者はドクターKが周到にして用意していた人物なのです。 勿論、誰もこの事には気が付いて
いない、数か月前より連絡を取り作戦を練り上げて誰にも解らずにして発言の機会を待ったのです。
さすがにドクターKです。
次は大問題と成ります、10億人の人間をどの様な方法で宇宙まで運ぶのですかとの質問が持ち上がったのでした。
その前に、この時代の旅客機は20世紀の頃の時代呼ばれていた、ジャンボジェットよりも遥かに大きく2000人の乗客を
乗せ、その他に、乗務員まで含めると2100人以上の人間が乗り込める事が出来、そして、世界中を飛回っていたのでした。
だが、その前、更に大きな問題が有ると別の発言が出て来たのでした。
彼の名はロン、 フランス人です。
質問内容は次の内容です。
「其れは、移住先も問題であると思うのですが、宇宙の何処かに基地を作るのですか。」
との質問なのです、それは、当然の事柄です。
そこで、クルトが答えたのです。
「全員に配布された計画書が余りの厚みが有る為に、この短時間で各国の首脳も未だ其処まで読む事が出来て無いと
思います。 当然です、約千ページに及ぶ計画書ですから仕方の無い事と思うのです、その計画書に書かれた内容ですが、
先ず、火星の軌道上に宇宙ステーションの建設から始まると書いています、この宇宙ステーション、即ち宇宙基地の概要で
ですが、直径が100キロでチューブの内径が200メートル以上、更に中央には管制室を兼ねた、この基地の重要な施設を
含めた、巨大な宇宙船を作ると書いています、但し、このステーションのリングを何層に重ねるか今検討中なのです。」
と答えたのです。
そして、もう一人キャサリンも答えたのです。
「私達は出来るだけ多くの人達が移住出来る事を望んでいます、その為にも出来るだけの多くの人の意見が欲しいのです、
どの様に些細な事柄でも良いのです、参考に出来れば良いと思います、皆さんの協力をお願いしたいのです。」
このキャサリンの発言には全員が静かに聴いていたのでした。
この意見は計画書には書いないが他の詳細な事柄まで隅々に及び記入されて入るのでした。
其処まで記入されていれば、どの発言者も何も言えず椅子に座り込んでしまう事も度々でした、この様な調子で発言者がどの
様な発言をしても、時には時間をずらし、そして、時には間を入れずに答えて行くのです、この方法でチームドクターKが業と
記入せずにいた事柄が一つだけあるのです。 何しろ、これも彼達の作戦なのです、彼達の計画書には作成済み
のかはこの計画書の何処にも記入されて無いのです、その為会場中が騒ぎ出したのも無理は無いのです。
彼達が何故あえて記入せずにいたのかですが、其れは、この様な危機が地球、其れより、我が太陽系にまで訪れる事など
誰も予想が出来ずにいたのです、各国は核戦争が起きると考え、どの国も核装備を含み軍事拡張も増大していたのも事実
なのです。 その為、世界中にどれ程いやどの様な核弾頭がある事すら解ら無い、之が現実なのです。
其れに何発の核弾頭が有るのかも不明なのです、そして、各国の首脳並びに軍事関係者や報道関係者がどの様な反応を
示すか、之だけは予想出来ずにいたのでした。
この様に、世界中の関係者が此処まで団結するとは初めから予想出来ずにいた。 そして、これ程の団結力が出来れば
もう大丈夫だと彼即ちドクターKは確信したのです、そこで、初めて発言を始めたのでした。
この計画書は後日に配布する事で了解を得てからとの条件付きとしたのだが、
発言内容は次の様です。
この発言はスワトマがしたのです。
「今、就航中の超大型旅客機の改造をするのです、ただの改造だけでは無く宇宙までの飛行に耐える事が大前提であり
勿論ですが、遊びで旅行するのでは無いので内部は簡素にします、座席も同様にします、今、コンピューターで計算中です。
何しろ旅客機で宇宙に出るのですから大変な作業なのです。」
と答えたのです、勿論、何百項目にも及ぶ事柄を説明したのです、
その説明の最中に計画書のコピーが各人に配布されたのです。 そして、その中見は一番重要な事柄が記入されていた、
その重要な事柄とはその旅客機の翼に核弾頭ミサイルを取り付ける事が書いていました。 それを、読んだ軍事関係者は勿論
の事政府関係者も驚きを隠せずにいたのでした。
その、核弾頭は外さずに取り付けると書いてある。 その時に、また一人の軍事関係者が発言を求めたのでした。
彼の名は モロゾフと名載り ロシアの軍人ですと言った。 質問内容は次の内容です。
「何故、弾頭を外さずに、まして、その様に危険なミサイルを民間人が乗る旅客機に取り付けるのか、何故、危険な弾頭を
外さずにと書いてありますが。」
勿論の事、今度は彼では無いが直ぐさま答えたのです。
答えるのはユーリーです。
「各国には、今、現在の状態で果たして宇宙迄行けるだけのロケットの開発が可能ですか、其れとも不可能ですか。
其れは誰が考えても、不可能と判断出来ると思うのです、その為、あえて旅客機にミサイルを左右に数発ずつ取り付けるので
す、 核ミサイルは世界中に数百万と現実に存在して要るのです、私達はこの核ミサイルを利用しようと考えたのです。
勿論、ミサイルの取り付けには、それ程、困難では無いとの答えは出ています、何故かと思うでしょうが実は既に私達は小型
ジェット機で実験済みなのです、特に大型のミサイルで有れば大気圏外までは行く事も可能で有ると計算済みです。」
と報告したのです、勿論、その時の実験模様は全て録画されていた、その録画を写し出した世界中の人達も見ているのです。
ユーリーは尚も発言したのです。
「小型でも大型でも同じですが、旅客機が最大で何処まで上昇出来るかがポイントです、旅客機に燃料を最大に積んでも
大気圏外に迄飛ぶ事は無理です、その為、一度給油すればぎりぎりの所まで飛ぶ事が大事なのです、勿論、燃料が無く成る
その直前ミサイルに点火するのです、ミサイルの大きさでも変わりますが、大型のミサイルを取り付けそれで大気圏外に出る
事が可能だと計算上で確認出来ているのです。」
勿論、ミサイルの大きさで中型の旅客機でも改造次第で飛行可能と出ています、今より世界中に就航中の旅客機の改造を
国連が中心と成り、世界中の航空会社や改造関係企業に対して計画の即時実行する様にと発表したのも勿論です。
一部の飛行機は別とした、何故なら世界中で行われている作業員の現場派遣に行かなければ成らないからです。
之により、直ぐに各国も24時間体制で作業が行なれ始めたのです、世界中に有る殆どの旅客機の改造が進む中、新型機
の生産も急ピッチで進んでいる、但し、今までの旅客機の製造では無く宇宙まで行く事が条件の飛行機なのです。
但し、ミサイルロケットと違うところは翼が付いて要るだけの事だけです。
そして、宇宙ステーションの建設の説明に入る事に成るのですが、余りの長時間と白熱した会議の為に全員に疲労の色が
まざまざと現れて来ているのでした。
其処で議長が一先ず24時間の休憩を提案したのです、今、之以上の議論は得策で無いと議長が判断し、全員に伝えた
のでした。 議長の提案です。
「この会議場に集まっている全員に伝えます、一度会議を中断したいのです、今から24時間の休憩に入ります、会議は明日
の朝から始める事にしますので宜しくお願いします。」
議長の提案を受けて全員会議場を後にするのです