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覚悟は決まった?
卒業式の次の日は、なにもする気が起きなかった。あんな事無かれ主義の「楽園」で生きていけるのか、突然不安になった。
でも、死ぬ気は起きなくなっていた。彼らはこんな日にもどこかで頑張ってるんだから、リスナー達もまた彼らと直にラジオと言う媒体で関われる日まで頑張っていこう。絶対にリスナー同士、そして彼らとまた会おう、と最後の放送の時に互いに、そして彼らに誓いあったのだ。
次の日には、彼らをテレビで見て、しかも彼らの高校の頃の話を聞いたことでなんとか高校への意欲を持った。キラキラしてなくても、そこには彼らが青春を謳歌した独特の眩しさが溢れていた。
同じ内部進学の友人が、私を元気付けてくれようと彼らの待ち受けや出演情報をメールで送ってくれたりもした。
課題に終われたりもしたが、どうにか春休みを乗りきり、入学式を迎えた。
運命が動き出したのは、この日だったかもしれない。