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曖昧だけど正確な表現ですね ~婚約破棄のその後~

作者: ロミ
掲載日:2026/09/27

曖昧だけど正しい表現ですね。~婚約破棄~を先に読まなくてもわかります、たぶん・・・。

 



 ここは、王城家族会議の間。豪華なリビングルームだ。


 ここに居るのは、ウエハウス国王の父。王妃の母。昨日の舞踏会で婚約破棄をやらかしたキームン第一王子。第二王子の俺と王女の妹。ダージリン侯爵、婚約破棄されたシルク侯爵令嬢。宰相のアッサムの計8人。

 昨夜の落とし前を付けるために集まった。


「お集まり頂きありがとうございます。これから、キームン第一王子の今後の処遇についての話し合いを行います。宰相のアッサムが司会を務めさせていただきます」


「まず昨日の舞踏会での第一王子の失態を、私の方から簡単に説明させていただきます。

 デビュータントの舞踏会で、婚約者ではないアール令嬢を連れて入場。あろうことか突然の婚約破棄宣言。婚約者であるシルク・ダージリン侯爵令嬢に、事実無根のいいがかりを付けて、論破されております。

 その際、シルク侯爵令嬢は婚約破棄を了承、手続きが終わり次第、婚約破棄となります」


「いいがかりとはなんだ。アールが涙ながらに訴えてきたんだ、真実だと思うだろ」

 後ろ手を縄で縛られている第一王子が訴える。


「はぁ。」



 王女の妹が俺に、耳打ち。

「お兄様、今のお母様の”はぁ。”は、あれですね。

 ”冷やし中華には、マヨネーズをかけるはずでしょ、何故、からしをかけてるの!はぁ。わかってないわね”の、はぁ。ですね」


「今度は、冷やし中華で例えるんだ。わかってないわねは、合ってるよ」




「お前はまだ、そんな戯言を言うのか。公然の場で、この国の最大派閥の娘に、いいがかりを付けて婚約破棄を迫ったんだぞ。

 ダージリン侯爵が、寛容な御仁だったから助かっているが、王家が見限られ、兵を挙げられれば、われわれの首が飛んでもおかしくないんだぞ」

 ウエハウス国王が、青い顔をしながら第一王子を叱っている。


「はぁ」



「お兄様、今のお母様の”はぁ”は、あれですね。

 ”マヨネーズは、卵と油が主成分だからカロリーお化け。摂取しすぎると、更年期の私には、顎と下腹部にすぐ脂肪が付いちゃう。はぁ、恐ろしいわ”の、はぁですね」


「冷やし中華じゃなくて、マヨネーズの方で例えるんだ。恐ろしいの種類が違うけど、うん。恐ろしいの意味だね」





「まあ、まあ、国王。第一王子には、もともと期待していなかった。今回、こんな盆暗に娘を嫁がせなくてよかったと前向きにとらえている。

で・す・が・公然の場で、いいがかりをつけ、娘を侮辱した事は寛容ならん。どお落とし前をつけるつもりか」

 ダージリン侯爵は、声は穏やかだが、目が据わっている。


「はぁッ」



「お兄様、お母様の今の”はぁッ”は。あれですね。

 ”冷やし中華に、味変のつもりでマヨネーズをかけようとしたのに、ぶにゅと、いっぱいかけてしまった。はぁッ、ビックリ!やり過ぎた”の、はぁッですね。


「ん~。そうだね。脅しにビックリ。息子はやりすぎた。だね」




「宰相と話しあった結果、第一王子は断種、アール令嬢と共に平民に落とし、王都出禁と決めた。どうだろうか」

 国王が、ダージリン侯爵にお伺いを立てる。


「そんな、私は悪い事はしていません。すこし勘違いしただけ・・・ムグムグムグ」

 第一王子の口を、近衛兵が塞いだ。


「ハァ~」



「お兄様、今のお母様の”ハァ~”は、あれですね。

 ”マヨネーズって、酢をつかっているが酸っぱくなく、ほんのりした酸味でこってりまろやかな味。

 誰が作ったのでしょ。ハァ~、罪作りだわ”の、ハァ~ですね」


「え~と、ん~。第一王子を創る(エッチ)って、罪を作った(育てた)、うまい事言うね」




「それでは、今まで第一王子に使った国家予算が無駄になってしまう、もったいない。

 遠い、大国に男ハーレムを作っている女王がいる。第一王子は顔は良い。平民に落とすより、友好の印に送る方が国益につながるでしょ」


「・・・はぁ」



「お兄様、今のお母様の”・・・はぁ”は、あれですね。

 マヨネーズは、卵と油が主成分で作られているから、摂取しすぎると太ってしまう、わかっているけど美味しい。はぁ。しかたない、あきらめるか” の、・・・はぁですね」


「そうだね。息子をあきらめるは、合ってるけど、そんなに軽い話じゃないんだけどね」





 処遇が決まり、近衛兵に引きずられながら第一王子が退出していく。


「さて、第一王子が居なくなったので、皇太子には、第二王子で決まりだろう。第二王子には婚約者はいなかったはず。我が娘、シルク・ダージリンと婚約し皇太子妃に、ゆくゆくは王妃にして頂きたい」

 ダージリン侯爵は、国王と俺を交互に見つめた。


「ハァ!、わかりました謹んでお受けいたします」

 俺は、覚悟を決めた。




 俺が、豪華なリビングルームを出て、自室に向かって歩いていると、妹が追いかけて来た。

「お兄様、先ほどのお兄様の”ハア!”は、あれですね。

 ”昔は、UF〇焼きそば派だったけど、突如、からしマヨネーズ付きで〇平ちゃん焼きそばが販売されて、からしマヨネーズが美味しくて。からしマヨネーズ考えた人天才だな”の、ハァ!ですね」


「いや、今回の例えは違うだろ。しかも”ハァ”入ってないぞ。

 さっきの俺の”ハァ”は、意気込み、敬礼みたいなもんだ」


「いいえお兄様、例え合ってます。

 国が焼きそばなら、お兄様がマヨネーズにならなくてはいけません。からしのシャープな辛さのダージリン侯爵派閥を、クリーミーなマヨネーズのお兄様が、調和し、より一層、焼きそば(国)の美味しさを際立たせる。

 ”雨降って地固まる”ですわ。さあ、行きましょ」


 妹よ。最後までマヨネーズで例えれたな。






焼きそばを食べてたら、からしマヨネーズ考えた人天才だなと、思ったので、小説を書きました。

読んで頂いてありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
 ロミさん、こんにちは。 「曖昧だけど正確な表現ですね ~婚約破棄のその後~」拝読致しました。  へえ、後日談。拝読致します。  昨夜のヤラカシ。どういたしましょう。  事実の確認。  言いが…
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