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14話: 白銀の魔王と絶望の裁き

隔離病棟の最深部、肉塊と化したトトの成れの果てと、それを見て高笑いするミュリン。その醜悪な光景が、レンの精神の堤防を完膚なきまでに叩き壊した。


【ストレス値:100%……精神リミッター、完全崩壊】


「……あ、……あ、あ、ああああああああああああッ!!!」


レンの咆哮が隔離病棟の石壁を震わせ、窓ガラスが内側からの圧力で一斉に粉砕され、うなだれていた彼の漆黒の髪が、毛先から猛烈な勢いで**「純白」へと染まり上がり、絶望に沈んでいた瞳は、全てを圧殺する冷酷な「紅」**へと変貌していた。


ドォォォォォォンッ!!!


レンを中心に、目に見えない巨大な質量の塊が空間を押し潰し、床は円形に陥没し、ミュリンが自慢げに並べていた実験資料や薬品瓶が、重力に耐えきれず一瞬で粉塵と化す。


「ひっ、あ、あああ……っ!? な、何よこれ、身体が……動かない……っ!!」


「……ミュリン。お前、さっき『元に戻せない』って言ったな。……なら、その醜いツラを、二度と形を保てないほどに圧縮してやるよ」


白銀の髪をなびかせ、レンが冷徹な一歩を踏み出したその時


「あ、あぁぁ……っ! 来たわ、来たわぁぁぁッ! この重圧おもみ、この肌を刺すような神の殺意……! レン様、もっと、もっと私を組み伏せて……ッ!!」


背後で、シオンが狂ったように身を悶えさていた、彼女は這いつくばりながらレンの足元に縋り付き、その靴に頬を擦りつけ、よだれを垂らしながら恍惚の表情を浮かべレンに懇願する。


「あぁ、レン様! 今すぐその気高いお足で私の首を撥ねて……! あるいは、その素晴らしい力で私の内臓をグチャグチャに……っ!」


「……うるせえよ、メスブタが。今はこいつを殺すのに忙しいんだ。どいてろ」


レンは一瞥もくれず、鬱陶しそうに左手を軽く振りました。


「『斥力せきりょく』」



ドォォォォォンッ!!!



不可視の衝撃波がシオンを直撃しました。彼女の身体はまるで大砲の弾のように吹き飛ばされ、部屋の反対側の石壁に猛スピードで激突。壁には彼女の形通りに深い亀裂が走る。


「……あ、がふっ……っ!!」


肋骨の数本が折れる嫌な音が響きましたが、壁にめり込んだシオンの顔に浮かんでいたのは、この世のものとは思えない悦楽の笑みをうかべ、


「あ、は……っ! 拒絶……された……! レン様に、ゴミのように払われた……っ! あぁ、最高……最高ですわレン様ぁぁッ!! もっと、もっと私を壊してぇぇぇッ!!」


シオンは壁に埋まったまま、口端から血を流しながらも、自らの身体を抱きしめて激しく身悶えし回復魔法を使って傷の治療していた。


「……チッ。……さて、次は汚物おまえの番だ、ミュリン」


レンの紅い瞳が、腰を抜かして震えるミュリンを捉えました。


「治癒が得意なんだろ? だったら……これから一秒ごとに、お前の全身の骨を『圧縮』して粉々にしてやる。死ぬ間際に、お前の大好きな回復魔法で自分を繋ぎ止めてみろよ。……一生、終わらない地獄を味あわせてやる」


白銀の魔王の手が、ゆっくりとミュリンに向けて振り下ろされました。

隔離病棟に、肉と骨が轢き潰される不快な音と、偽聖女の絶叫が響き渡りる

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