第1話:新たなステージの幕開け
全国ツアー「スターライト☆ドリーム Cosmic Journey」は、真央の卒業という大きな節目を経て、大成功のうちに幕を閉じた。スタードームでの感動的なフィナーレから数日が経ち、聖奈、彩花、怜奈はツアーの疲れを癒しつつ、次のステップへの期待と不安を抱えていた。ツアー終了後の打ち上げで、メンバーとスタッフが笑顔で振り返った夜、聖奈は自宅で悠斗と将来を語り合い、新しいスタートへの小さな希望を見出していた。
その週末、事務所に呼び出された三人は、会議室でマネージャーの田中と向き合った。聖奈はソファに座り、頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…なんか、今日は大事な話があるっぽいよ。ツアー終わったばっかりなのに、また忙しくなるのかな?」
悠斗が明るく返した。
「聖奈ちゃん、ワクワクするね! ツアー大成功だったからさ、次はもっとすごいことになるよ、きっと! 俺、楽しみすぎる!」
田中が咳払いをし、話を切り出した。「みんな、ツアーお疲れ様。本当に素晴らしい結果だったよ。ファンの反響もすごいし、スターライト☆ドリームの名前が全国に響いた。真央の卒業は大きかったけど、ここからが新しいスタートだ。」
彩花が「ありがとうございます。でも、新しいスタートって…?」と尋ね、怜奈が「何か企んでる顔ですね、マネージャー」と笑った。聖奈も頷きつつ、期待と緊張が入り混じった。
田中が笑顔で続けた。「実は、事務所で決めたんだ。スターライト☆ドリームの次のステージとして、新メンバーを加えるためのオーディションを開催することにした。」
一瞬、会議室に静寂が落ちた。聖奈が「え…新メンバー?」と呟き、彩花が「オーディション!?」と驚き、怜奈が「うそ、マジで!?」と目を丸くした。田中が頷き、説明を続けた。
「真央が抜けて3人になったけど、グループをもっと大きく、強くするために新しい力を入れる。君たちにはオーディションの審査にも関わってもらう予定だ。どうだい、次のスターライト☆ドリームを一緒に作る気はあるか?」
聖奈の頭が一気に忙しくなり、頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…新メンバーだって! 真央ちゃんがいなくなったばっかりなのに、新しい人が入るなんて…なんか、びっくりだよ。」
悠斗が興奮気味に返した。
「聖奈ちゃん、すごいよ! 新メンバーって、スターライト☆ドリームがもっと輝くチャンスじゃん! 俺、ファンとしてめっちゃ楽しみだよ! どんな子が入るのかな、聖奈ちゃんと一緒にステージ立つなんて夢みたいだ!」
聖奈は少し落ち着き、「うん…そうだね。でも、ちょっと緊張するよ」と呟いた。
彩花が手を叩き、「新メンバーか…。私、真央のことまだ引きずってるけど、新しい風が入るなら悪くないね。聖奈ちゃん、どう思う?」と聖奈を見た。聖奈は少し考え、「うん、新しい仲間が入るなら、また違うスターライト☆ドリームになるよね。私、賛成だよ」と笑った。怜奈が「私も! 新しい子と一緒に踊るの、楽しみだよ。真央ちゃんも応援してくれるよね」と明るく言った。
田中が満足げに頷き、「よし、決まりだ。オーディションは来月から始める。詳細はまた伝えるけど、君たちも準備しておいてくれ。審査でどんな子がいいか、意見も出してほしいな。」 三人は「はい!」と声を揃え、会議室を出た。
外に出た聖奈は、彩花、怜奈と歩きながら呟いた。「新メンバーか…なんか、新しいスタートって感じだね。」 彩花が「うん、真央ちゃんとの思い出も大事だけど、これからが楽しみだよ」と笑い、怜奈が「聖奈ちゃんがセンターなら、どんな子が来ても大丈夫だよ!」と肩を叩いた。聖奈は頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…ツアー終わったと思ったら、また新しい挑戦だよ。私、ちゃんとやれるかな?」
悠斗が力強く返した。
「聖奈ちゃん、絶対やれるよ! ツアーで輝いた聖奈ちゃんなら、新しいメンバーとも最高のステージ作れる。俺、ずっとそばで応援してるからさ、一緒に次のスターライト☆ドリーム見よう!」
聖奈は小さく笑い、「うん、ありがとう。頼りにしてるよ」と呟いた。
ツアーの大成功を糧に、スターライト☆ドリームは次のステージへと進み始めた。新メンバーの発掘オーディション開催が告げられ、聖奈、彩花、怜奈は驚きと期待を胸に、新たな未来への一歩を踏み出した。真央の卒業を乗り越えた絆が、次の輝きへと繋がろうとしていた。