皇女は振り返る
全然いいねつかなくて、いきなり途切れてしまいました。。。
思い直して、書き溜めた分をアップしていきます。足跡替わりでイイネを置いて行ってもらえるととても嬉しいです!
華やかなパーティーを後にした亜里沙は、送迎車の中で窓外の夜景を眺めていた。
車がホテルに到着すると、侍従の田中がさっとドアを開け、恭しく一礼した。
「亜里沙さま、お帰りなさいませ。お風呂はすぐにご利用いただけるよう準備しております。明日のご予定表は、お部屋のテーブルにご用意してございます。それ以外にご入用でしたら、遠慮なくお申し付けください。」 亜里沙は田中に微笑みかけ、静かに言った。
「ありがとう。今日はもう遅いですし、もう下がっていいわよ。田中さん、おやすみなさい。」
ホテルに戻ると冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、明日の公務の予定を確認する。
さっきまでの華やかな時間との落差に、早くも日常に戻されたような感覚を覚える。
赤いドレス脱ぎ、シャワーを浴び、湯船に浸かる。
今日の出来事が走馬灯のように蘇る。
会場で目にしたアズライトの美しさ、そして誠太郎の、まっすぐに見つめる強い眼差しだけが、彼女の心に焼き付いて離れない。それは単なる社交辞令を超えた、何か特別な感情を宿しているように思えた。
(回想)「アズライトとマラカイトはお互いを補い合って、より強く、より美しくなる。まるで…人と人の関係のようだな、と、僕は思っているんです。」
「アズライトとマラカイトが共生するみたいに、僕も…あなたと出会えたことで、何か新しい変化が始まったら嬉しいなって、そう思っています。」
上辺じゃない人と人の繋がり、何か新しい変化、それは皇女という立場にある自分には決して手の届かない、遠い世界のものだと感じていた。
(…彼は、ロンドンでの暮らしが長かったと言っていた。きっと、私の素性は知らないのだろう。
もし、私の名前が和国亜里沙だと知ったら…彼は、どう思うのだろうか…)
隠している身分への不安と、素の自分を受け入れてもらいたいという切なる願いが、胸の奥で渦巻いた。
ロマンチックな恋への憧れ、それが現実には起こり得ないことへの諦め、それでも抑えきれない高揚感。様々な感情が入り混じり、亜里沙の心を揺さぶった。
亜里沙は湯船から上がり、バスローブを羽織る。
誠太郎から贈られたアズロマラカイトを手に取る。冷たい感触が、彼女の心を静かに撫でる。
形式的な贈り物ではなく、彼の純粋な気持ちが込められた贈り物。
心の繋がりを求める彼女にとって、それは何よりも貴重なものだった。
でも、、、と思い直す。
もう二度と、会うことのない彼との思い出は、このアズロマラカイトと共に、私の心の奥底に大切にしまっておこう。と心の中で言い聞かせる。
ベッドに入り、眠りにつく。
様々な思いが交錯する中、寝つきの良い亜里沙はすぐに深い眠りに落ちていった。
1000文字の1話くらいが読みやすい、、、のかな?




