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昔のアルバム

作者: 杉孝子


カエルの鳴き声と遠くを走るトラックの音が

開け放った窓から

生ぬるい風と共に運ばれてくる


やり場のない虚しさがこみ上げてくる

たった一人取り残されているかのような

落ちこぼれてしまった者のような

孤独が覆い被さってくる


本当に愛していたなら

もっと努力すればよかった


いつも遠くからあなただけ見ていた


あなたともっと話したかった


あなたと一緒に歩きたかった


あなたを抱きしめたかった


あなたと一緒に喜びを分かち合いたかった


あなたのために自分のために生きていたかった


すべて努力で解決できるなら


今からでは遅いのだろうか

遠くでカエルが泣いている


お読み下さりありがとうございました。

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