表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 後編  作者: ぽすしち
〈場面転換〉よみちがえた 道化
94/236

ハワード夫妻  ※※ ― これいじょう(ジェニファー)


 手帳を閉じた弁護士は自分とむかいあった警察官二人を平等にみやり、口調をまた《弁護士調》に改めた。


「 ―― 携帯電話をだせというなら出しますが、わたしは容疑者からはずしていただきたいですな。 これからハワード夫妻の《弁護》をしなくてはならないので忙しい。―― ここでひとつはっきりさせておきたいのは、ジェニファーがいなくなったのは昨日ではなく、一昨日だったということです。一昨日の夜、わたしとの面会をおえたあとからジェニファーがいなくなったことを、夫妻はわたしにも黙っていた。・・・今日、朝になってもジェニファーが帰ってきていないことをうちの事務所に電話しようとしたメイドを刺したのは、・・・夫人です」

 

 では、と弁護士はシャツの襟をなおしながら背をむけた。


 マイクが何かを言おうとして代わりに大きく息をはき、驚いて声も出ないジャスティンが振り返って見ると、泣きながら身を寄せ合うハワード夫妻は、一気に老けてしまったように小さくみえた。







 

  ―――  ※※ ―――






ねえ、ジェニファー、なにを泣いてるの?



「だまって!これ以上しゃべらないで!」



なにを怒ってるの?



「おこってなんかないわ!」



じゃあ、――― こわがってるの?




「っもお、だまってて!おねがい!もう、しゃべらないでっ!!これいじょう―、もお、」





   ――― ※※ ―――







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ