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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 後編  作者: ぽすしち
〈場面転換〉よみちがえた 道化
86/236

№39 ― 魔女の顔



 

№39





 魔女は赤い口で笑い、豊満な体をおしつけてきた。



    ねえ、あたしの顔をみて



 ジャスティンは魔女の甘い声に誘われて、その黒く長い髪をかきわけて顔をのぞきこむ。

 

 予想とは違うかわいらしい顔があった。


 

     予想?どんなのを予想して・・・



 柔らかな頬がおしつけられ、唇と唇がかさなり、深くさぐるまえに離された柔らかな口が甘い息とともに囁く。


  

     ねえ、あたしの顔をみて



  魔女の甘い声。

  

  その《金色》の柔らかい髪をさぐって顔をのぞきこむ。


 

  

    ――  ねえ、 あたしの 眼 

          

          あなたを ずっと  見てるわよ


 

  顔中にいくつもの『眼』をつけた女の言葉に恐怖の叫びをあげた。







 「―― っああああああああああああああ!っが!」


 やっと呼吸ができたように喉がひらき、酸素をいそいで補給する。


 


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