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どうぞ じっくり


「・・・言ったでしょう? お客様をよろこばせるための部屋なのですよ。 ―― 絵描きの女性に開放したことはない」


「ジェニファー・ハワードという女がここに来たことは?」


「それは誰です?」


 ソファからたちあがった男は口端をあげて警備官と数秒見合い、ではこれで、と向きをかえた。





「 ちょっと待ってください。ノース卿、あなたが、どの事件にもなにも関係がなくて、隠すことがない何もないのなら、こちらの教会の捜索をしても、かまいませんよね?  それともやはり、 ―― あの『教会』だけは、隠しておきたいですか?」



 マイクの言葉にゆっくりと肩越しに振り返った男は、相手をじっくりとながめ、なるほど、と言った。



「 ・・・あなたのおっしゃるとおりだ。 わたくしには隠すことがなにもない。―― どうぞ。あなたがたの気のすむまで、どこでも、―― じっくり調べるといい 」



 最後はあきらかに、機嫌の悪そうな警備官へ伝え、奥のドアへと姿を消した。










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