まだ 知らない
目をとめてくださった方、ありがとうございます!
ようやっと、おわりです!
「おれがそんなこと言うの、おかしいか? だろうな。自分でも思うからな。 ―― でも、あいつは特別なんだ。おれの家族だから」
「ごめん。・・・しょうじき驚いた」
「勝手に驚いてろ。あ~あ、しかたねえから、しばらくはおとなしくするか」
いつもの雰囲気をとりもどし、肩をまわしながら歩き出したケンの背をみながら、ザックはひとりごとをもらしてしまった。
「家族か・・・うん、レイのこと狙ってるわけじゃ、ねえんだな」
腕をまわしながら前を歩く男がそれをききとり笑っていたのを、ザックは知らない。
数か月後にようやく、彼が恋心を持った相手には婚約者がいて、しかもそれが自分の属する班の班長であるという事実を知ることになるザックに、(警察官をふくむ)みんなが同情し、みんなが少々わらってしまったことも、ザックは知らない。
そして ―――
ザック・アシモフの、厳しくも楽しい、警備官としての人生は、これからも続いてゆく。
あほみたいにながいはなしに、つきあってくださった方に感謝いたします!
しかも、ブクマなどしてくださった方がいらっしゃる!奇跡です!
・・・そして恥ずかしながら、こちらもシリーズになって続くはなしがあるのです。。。。
万がいち気がむいたら、またのぞいてやってください。。。。
ひとつでも読んでくださった方、ありがとうございました!!