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№58 ― 撃った
ようやく、№58で、ファイルはおわりです!
ながくて申し訳なかったです・・・
№58
「 ―― 撤収だ。 おいマイク、頭を医者にみてもらえよ」
銃を片手に持ったバートが腕時計をのぞきこみながら、何事もなかったように階段をおりてゆく。
・・・・・撃った・・・
ザックはいま起こった事が信じられず、ルイとニコルの顔を交互にみた。
二人ともただ眉をあげただけだった。
呆然と浴槽をながめるザックの目には、黒い液体をはねあげ沈み込んでゆく、エミリーの白い顔がみえた。
まだ動けもしないザックを置いて、ニコルはジェニファーを抱え上げ、ケンはマイクの頭をゆすってふざけている。
ルイに肩をたたかれ、ようやくなにかから解かれたように体が動かせた。
「だいじょうぶか? 浴槽からエミリーの頭を取り出すよ。手伝ってくれよな。いちおう『現場写真』もとらないといけないからさ」
再度寄ってのぞきこんだ気味の悪い液体は何も変わっておらず、再度、手を突っ込めば、意外にもすぐそこに《それ》はあった。