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笑わせるな

血の描写あり。ご注意を



 ぎょろり、とエミリーの血走った眼がまわり、浴槽をのぞきこむ男たちを見た。



 ひらいた口が空気をもらし、ぐじゅ、と泡立つ血をたらす。



『 ・・うだ  おまえ、人間じゃあ・・・・いな  あっちに、 』



 頭の中ではなくその空間に、ひび割れた老人のような声が、《エミリー》の口から血とともにあふれた。




「この気味のわりィ風呂は何だ?」

 バートの不機嫌な声がきく。




『 おんな、たちの、血・・・オレの  からだ・・なる・  

  

鐘で  きって  しぼって  おれの  体 する・・・   』

 



「『体』だ?笑わせんな。そんなもんどこにもねえだろ。 だいいちそりゃエミリーの頭だ。  ―― てめえがしゃべるために使うもんじゃねえ」




『 ぎゃははははははははははっ

ははははははははは  』




 耳障りなわれた笑いがひびきわたる。エミリーの血にまみれた歯がむきだしにされ、泡立った血がよだれのように唇からつぎつぎに垂れる。

 



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