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あんただって


    「っばっかじゃねえの!!」

 

 ザック、落ち着け、と取り押さえられた新人警備官が、いかりで赤く染まった顔でジャスティンをにらみながらわめいた。


「 おれたちはみんな ジェニファーを助けるためにここに来たんだよ! あんただって、そうなんだろ? 一人で助けようと思って来たんだろ? なのに・・・、―― なんで、そんなこと言うんだよ!助けにきたんだ!助けるんだよ、みんなで! そのために、ここにいんだよ!」



 脈打つように痛い左頬をおさえ、乾いた土の感触を右手で感じていたジャスティンは、ザックの顔をぽかんとみあげた。


 自分が殴り倒された原因である『たすからない』という言葉を、自分が口にしたなんて、口にした当人が一番驚いているように。




 ザックはまだなにかをいいかけたが、二コルに肩を強くにぎられ、のみこむようにして背をむけた。


 マイクがジャスティンを助け起こすようにかがみこんで肩に手をおく。


「ザック、言いたいことはわかるが、あんまり手荒な事しないでくれ。 たしかにジャスティンはバカだけど、ジェニファーと一緒にいたときは助けようとがんばったんだ。 ・・・ここまでの出来はほめてやってもいいくらいだ。・・・ジャスティン、しっかりしろ。いいか、 ―― おまえのせいじゃない」




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